ひとりのセラピストのひとりごと

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うつ病は治らない?落ち込んだ気持ちは病気のせい。うつ病が治る人と治らない人

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 私は医学全般に興味があり、症例報告や実験報告の本をよく読んでいます。なかでも、鬱病は私の体験もあったので、大変興味深いところです。

 

 

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この記事は精神科の医師の本を参考にしています。

精神科医が狂気をつくる―臨床現場からの緊急警告

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 この本の症例報告では、「治らないうつ病」の患者さんがおられました。私のうつ病は「治るうつ病」でしたから、全く逆の症例だと思います。今回はなぜ、同じ病気で「治る」「治らない」とわかれてしまうのか。このことについて考えてみます。

 

 

うつ病の転帰

 うつ病は「心の風邪」とテレビCMで流れていた時期がありました。おかしいな?と思ったら、医療機関に行くという、啓発CMでしたが、この「心の風邪」という言葉の為に、あらぬ誤解が生じてしまいました。

 

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 うつ病は、「風邪」なんていう生易しいものではないです。何十年と患う方もおられますし、一生治らない方もいます。最悪のケースは、治らず、良くならず、自ら命を絶ってしまうということです。もしかかってしまったら、十分な休息が必要ですし、社会の理解も重要です。日本の社会現象になったほどの大病です。軽はずみな比喩は誤解を招く元だと思います。

 

 

治る人・治らない人

 うつ病は病的に脳が活動しなくなり、無気力、無関心、絶望感が起きます。この為に、積極的な治療をする患者さんが少ないというのが現状です。

 脳の活動が低下すると、行動が出来なくなります。病気の回復のためには、それなりの行動が必要です。

 

たとえば、

  • 医師の指示を守り、クスリを飲む
  • 安定した通院
  • 健康的な食生活をする
  • 十分な休息
  • 出来れば、軽い運動

 

絶望感の為に、これらが出来ない患者さんが多いのです。

 

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 入院すると、生活を完全に管理してもらえますので、ある程度軽快する方が多いそうですが、退院したとたん、また悪化する、その繰り返しがよく見られるようです。確かに、私も病気の時は、生活がむちゃくちゃでした。親元は早々に離れていましたので、一人で管理することができず、睡眠は不規則でしたし、食事も荒れていました。クスリは時に大量に飲み、病院に迷惑をかけたこともあります。そのため絶望感が悪化し、悪循環をしていました。

 

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 私は何年もそんな生活をして、この「不幸である」状態がイヤになり、自分から治す努力をしました。我ながらよくやったと思います。今は無症状です。完治だと思います。

 

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 病気で悪い方にしてみれば、そんなの無理だ!と思われると思うのですが、何か出来ることからはじめてみるのがいいと思います。

 

たとえば、

  • 同じ時間にクスリを飲む
  • 同じ時間にベッドに入る
  • 調子のいい時は少し歩いてみる

など。

 

 急に色々やろうとすると、脳が耐えられないと思いますので、何かひとつ、一番簡単だと思うことから始めてみるのがいいと思います。

 

 私は病気の時、医師に「死にたいのは、病気のせいだから、死んじゃだめだよ」と何の気なしに言われたのですが本当にそうでした。絶望感とか、死にたくなる、というのは、病気の症状であり、今では全くありません。病気の時には気づきませんが、自分が悪い人間だからとか、周りに嫌われているからとか、そういうわけじゃないんです。そもそも、自分は悪い人間じゃないし、周りに嫌われてなんかないんです。それも、病気の症状。

 

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 こうも考えが支配される病気というのも、恐ろしいというか、理解しがたい状況でしたが、治ってみたら、「ああ~~~本当にあれは全部病気のせいだったのか・・・」と、思い返すたび驚きます。人間の脳は、不思議です。

 

 

 性格の影響

 うつ病のリスクは持ち前の性格も原因にあるようで、治りやすい人、治りにくい人がいるのは、その人の性格にも影響されるためであると言えます。自立心があり、前向きになろうとする努力をする方は、十分な休息の後に治っていくことが多いようですが、他人に依存する傾向が強く、病気に甘んじて不規則な生活を続けるような方は、やはり治りにくいようです。

 

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  最近は強い意思が性格や行動を変えることは科学者の中でも考察され、重視する傾向にあります。例え依存する性格の人だったとしても、強い気持ちで、病気に向かい合えば、いずれは治っていくものであると思います。少なくとも、私は治りました。治したいという気持ちがあり、適切な治療があれば、うつ病は治る病気です。