ひとりのセラピストのひとりごと

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足のむくみに効く、リンパドレナージュとは?元々は医療マッサージの技術

 リンパマッサージ、受けたことありますか?リンパドレナージュ、とも言います。足のむくみに、リラクゼーションサロンでも受けることができますが、本来はリンパ浮腫などの病気の方のためにつくられた手技療法です。

 今回は、このリンパドレナージュについてお話します。

 

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脈管の種類

 身体の中には液体を流す管が張り巡らされています。それは大きく分けて3つ。

 

①動脈

②静脈

③リンパ管

 

 動脈は心臓からの血液を送る血管です。静脈は、身体の中で使われた血液を、心臓へ戻す血管です。リンパ管は、血管の外の液体を流す機能があります。

 

リンパ管とは

 このリンパ管を流れるリンパ液には、血液の赤い成分は含まれていません。だから透明か、少し白く濁っています。身体の中には赤くない液体も流れていて、これには使い終わった栄養素などが含まれています。その赤くない液体(=リンパ液)を、最終的に静脈に戻す通り道が、リンパ管です。

 

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リンパ液は静脈に戻ることが出来なくなると、身体の中でたまってしまいます。これが、「浮腫(ふしゅ)」と言う、程度により病的な状態となります。浮腫はむくみとも読み、医療用語では浮腫(ふしゅ)と言いますが、一般的にはむくみと言います。

 

 

むくみとは

 むくみは健康な人にも食生活や疲労の程度によって現れますが、問題視されるのは病気の方のむくみです。

 

病的なむくみ

 むくんでしまう病気とは、リンパの病気や、血液の病気、腎臓の病気など様々ですが、リンパドレナージュが必要になる方は、リンパの病気であることが多いです。リンパ管を手術で取ってしまったり、つまってしまったりしていると、リンパ液が流れることが出来ずに、溜まってしまいます。

 

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 足に溜まってしまうと、まるでゾウのような太くて重い足になってしまいます。画像はインターネットに流れていますが、かなりショッキングなものなので、ここでは控えます。

 健康な人が自分で流しているリンパ液が、病気になると、ずっと溜まってしまうことがあるのです。程度が重いと、足の重量が増えて、重くて歩けない、ということもあります。

 

健康な人のむくみ

 一方、健康な人のむくみは、仕事で立ちっぱなしだったり、飲みすぎた次の日だったりするとおこります。

 

 地球には重力がありますから、ずっと立っていると足の方に液体が溜まってしまいます。朝起きたとき、顔が腫れぼったい感じがしませんか?あれは、横になっているので、立っている時に足に落ちていた液体が、頭のほうにのぼってしまっているからです。

 

飲みすぎたり、味の濃いものを食べ過ぎると、身体のなかで濃くなりすぎるので、それをうすめるために水を溜めてしまいます。結果、血液が増えてしまって、血圧が上がることがあります。高血圧の人が、しょっぱいものを食べてはいけないのは、こういう理由なのです。

 

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 いずれも、リンパ液自体は自分で流せていますから、むくんでも治っていきます。立ちっぱなしが原因であれば、横になれば朝には治りますし、食べすぎが原因なら、控えれば治ることになります。ほうっておいても、時間が経てば、自然に治っていくものです。

 

 

リンパドレナージュとは

 リラクゼーションサロンなどで受けたことのある方もおられると思います。健康な人に対して、リラクゼーションで行われるリンパドレナージュの多くは、強くしっかりと流すような技術です。でも元々となっているのは、医療用マッサージで、その力加減は全く違います。

 

医療リンパドレナージュ

 病気の人に行うリンパドレナージュは、とても繊細です。病気の人の身体は、健康な人とは、肌の色も、質も、様子がすべて違っています。その肌を傷つけないように優しくおこなうのですが、力加減が絶妙で、技術的にかなり難しいそうです。

 

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 知り合いの看護師さんに伺いましたが、病院で、病気のむくみの患者さんのために、マッサージの研修をしたことがあったそうです。でも、技術的に難しく、困難だったために、看護師が行うことは諦めてしまったそうです。

 

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 日本では資格的には「あん摩マッサージ指圧師」がこの手技療法を行うことができます。しかし一部の医療機関で行われるものであり、学校では習いませんでした。その専門機関で特別な訓練を受けてから行うことになるのでしょうが、あまり有名ではありません。私は医療マッサージに非常に興味があるので、チャンスがあればやってみたい仕事の一つです。 

 

 

医療マッサージ

 こういったものを必要とする患者さんはかなり重篤な病気であり、専門医療機関でないと会うことがありませんので、リンパドレナージュの実際は世の中であまり知られていません。日本はまだまだマッサージの研究が発展途上だという意見もあります。資格をとったら、何かそういった医療マッサージの世界でも、貢献できたらいいな、と思います。