ひとりのセラピストのひとりごと

ひとりのセラピストのひとりごと

ひとセラは、手に職つけたい人、つけた人の総合情報ブログ。

医療は人類と共に進歩してきた。医療の発達とがん治療のいま

 医学は徐々に進歩していて、昔は治らない病気も、治るようになってきました。今も恐れる人の多い、がんも、治療がだんだんと発達して、治ることも多くなってきました。今回は医療の発達とガンの治療について考えてみます。

 

 

f:id:mogemilk:20160920085936j:plain

 

医学の進歩

 医療は人類の文明と共に発達し、今にいたります。昔は科学が知られていませんでしたから、間違った医療が存在し、そのために命を落とす人もおられました。

 

瀉血

 ずっと昔の西洋の医学の主な治療法として、「瀉血」があります。瀉血(しゃけつ)は、身体を切って、血を抜く、という方法です。なんだか身体に悪そうですよね?もちろん、間違った方法でした。この治療のために、亡くなった患者さんはたくさんおられました。一番有名な方は、アメリカ初代大統領のジョージ・ワシントンです。感染症にかかりましたが、瀉血治療の為に命を落としました。

 

f:id:mogemilk:20161211004818p:plain

 

 瀉血は外科的治療として一般に行われ、それを施術する人は、医師でなく床屋でした。髪を切る道具であるハサミやカミソリなどを用いて、病める人に瀉血を施していました。その名残は今でも残っており、床屋さんの看板である、赤と青と白のストライプは、動脈、静脈、包帯を意味しているそうです。

 

f:id:mogemilk:20161211004719p:plain

 

 時代を追うにつれ、しゃ血は間違っている、という見解が広まり、医療は正しい方向へ進むことになりました。違う治療法を探す中で、目に見えない生き物、「細菌」が発見されます。そしてその後に、カビからペニシリンが発明されます。

 

ペニシリンの発見

 イギリスのアレクサンダー・フレミングという学者さんがいました。目に見えない生き物「細菌」のことを調べている時、たまたま実験で使っていたシャーレに、カビが生えてしまいました。そうすると、そのカビのまわりだけ、細菌がいなくて、キレイなままだったのです。この偶然から、細菌に対する特効薬のペニシリンが発明されました。

 

f:id:mogemilk:20161211004316p:plain

 

このお話は大変有名なのですが、実はフレミングがペニシリンを作ったわけではないそうです。フレミングがきっかけを作り、その後さらに研究を進めたオーストラリアとイギリスの二人の化学者がペニシリンを作ったそうです。

 

f:id:mogemilk:20161211004719p:plain

 

それまで感染症は死の病気でした。感染症とは、ばい菌(細菌)などが身体に入り込み、高熱などの症状を起こす病気のことです。ペニシリンの発見は、20世紀でイチバンの発明、と言われるくらい、世界をゆるがす大発明でした。

  やがて色々なクスリが発明され、医学は格段に進歩していきました。昔、瀉血が主な治療だった時のことが、信じられないですね。

 

 

がん治療

 がんの治療も、以前は難しいものでしたが、今はとても進歩しています。以前は身体をひらいて、がんを取る手術しか方法がありませんでしたが、放射線治療とか、クスリにより治療がかなり進歩しました。

 

放射線治療について 

 放射線治療とは、放射線をつかって、がんを焼いて無くしてしまう治療です。放射線とは、光のなかまのことで、光より、もっともっと強いもののことです。レントゲンのエックス線もこの仲間ですが、がんを焼く放射線は、エックス線よりもっと細かいもので、ちいさくて、細かくて、するどい、目に見えない光のようなものです。

 

f:id:mogemilk:20161211004818p:plain

 

 この目に見えない光のようなものを作るのには、とっても大きなハイテク器械が必要ですので、放射線治療が出来る病院は、専門のとても大きな病院に限られています。このハイテク器械は、普通のお医者さんでも詳しく知らない方も多く、がん専門の、医学や、器械や、光の知識がたくさんある先生が担当し、それも、何人かが話し合って決めるそうです。とても大変な治療です。

 

抗がん剤の進歩 

 クスリも大きく進歩してきました。これまでは、クスリでがんを無くそうとすると、どうしてもがんを持っている患者さんの、他の部分もたくさん傷つけなければいけませんでした。だから、抗がん剤は気分が悪くなったり、髪の毛が抜けてしまったりします。患者さんに負担が大きく、とても苦しくて、大変な治療だそうです。

 

f:id:mogemilk:20161211004719p:plain

 

 その治療は患者さんの「人らしい」生活を揺るがすものであり、大変問題視されています。最近の一部のクスリでは、患者さんを傷つけることなく、がんだけを選んで無くせるものがあるそうです。しかし出来たばっかりだったり、調べている途中だったりして、病院で使うにはもう少しかかりそうなのですが、抗がん剤で苦しむ患者さんを救うために、製薬会社は新しいクスリを発明しています。

 

再生医療

 さらに、最近話題の、再生医療というものもあります。

 再生医療は、身体の一部を作ってしまおうという医療です。トカゲのしっぽは切れますが、そのうちまた生えてきます。自分の身体から生やすのは無理そうですが、どこか別の場所で、無くなった自分の身体を作って、手術で取り替えるというようなことをやろうとしています。

 

f:id:mogemilk:20161211004818p:plain

 

 がんは取ってしまうのがイチバン良いのですが、身体の中には、取ってしまったら困るものがたくさんあります。がんだけを取るというのはむずかしくて、そのまわりの身体の一部も、一緒にとることになります。身体の一部を取ってしまいますから、たとえば、少しでもなくなったら困るような場所のがんは、手術で治すことが出来ません。

 

f:id:mogemilk:20161211004719p:plain

 

 わかりやすく、少しでもなくなったら困るような場所というと、脳のイチバン大事なところとか、心臓のまわりとか、ですね。(心臓にがんが出来ることはあんまりありません)

  そのうち、身体の交換ができる時代が来るかもしれませんね。

 

  

おわりに

 がんに限らず、どんな病気も、治るとき、治らないときがあります。最悪の場合は、病気が治らずに、亡くなってしまう患者さんもおられます。放射線治療も、クスリも、再生医療も、患者さんを治したくて、みんなやり方を調べていますね。

 

f:id:mogemilk:20161211004316p:plain

 

 私はがんで友人を亡くしたことがあります。

 食道がんで、食べることが出来なくなってしまい、もとの身体に戻ろうと、必死に治療方法を探しておられました。放射線治療や抗がん剤治療も受け、全てのことをやり、そして最後に、みんなで遊びました。クリスマスパーティーが最後にお会いした場所でしたが、また一緒に遊ぼう、と約束し、それが最期の言葉になってしまいました。

 

f:id:mogemilk:20161211004719p:plain

 

 私はその方のお葬式には行きませんでした。色々思われてしまうかもしれませんが、私は、泣いたり落ち込んだりする時間があるならば、とにかく何かしよう、勉強して、何か発信して、その方のように、苦しんでいる方を救える人間になりたい、と思いました。まだ一人として患者さんを救ったことはありませんが、今できることをやっています。

 

f:id:mogemilk:20161211004818p:plain

 

 芸能人の方でも、がんを患われた方は多いですね。今も戦っている方もいる。がんや、大変な病気と戦っている患者さんは、ひとりではありません。多くの医療従事者や、研究者が、一生懸命戦っています。

 

 ひとりぼっちじゃない。

 

 みんながいます。

 

 これからも医療は進歩していくでしょうから、一日も早く、ひとりでも多くの患者さんが救われる方法が見つかることを、願っています。