ひとりのセラピストのひとりごと

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ひとセラは、手に職つけたい人、つけた人の総合情報ブログ。

セラピストと医療従事者のボーダーライン

 私はリラクゼーションセラピストから、医療系専門学校へ進学しました。リラクゼーションセラピストの時、自分は人の身体を治すセラピストなんだ、というような意識がありました。セラピストは治すという言葉を使ってはいけませんが、法的な問題なので、意識を持っている事は大事だと思っていました。実際、独立した人たちも、そういう意識は強いと思います。高いプライドを持って仕事をしていました。

 

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進学して気づいたこと

 鍼灸学校へ進学してみると、医学の勉強はとても大変で、知らないことばかり。驚きの連続でした。それと同時に、自分は何て世間知らずだったんだろう、ととてもショックでした。人を治すのは医療であり、そことはかけ離れたところに居た自分が情けなくなりました。

 

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知っているつもりだった

 医療の現場では色んなことが起きていて、自分はそれを何も知らない。自分がやっているのは治療ゴッコでした。恥ずかしかったです。

 

治療ゴッコをしている私は一般人でした。

どれだけ自分で勉強しても、どれだけお客さんに信用されても、学校に行かない人は、一般人です。

 

 医療では、素人なのです。学校は座学だけではありません。他の場所に見学に行ったり、色々な事件を教えてもらったりします。

 

医学部の見学

 医療系専門学校は、大学医学部に見学に行くことがあります。大学の教授が案内して説明してくれる中で、一般の人が決して見ることの無いものを見ます。厳しく口止めされますし、実際とても口外できるようなものではありません。でもとてもショックな、違う世界を見るのです。

 

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 どんな学生も、何かしらのショックを受けて帰ります。医学部の方は、それが毎日なのでしょうからその心境を計り知ることは出来ません。

 人生観が変わりました。セラピストという一般人から医療従事者へのボーダーラインを超えたと思います。

 まだ私は学生ですが、もう普通の人では無いと思います。セラピストは普通の人。私はもう普通の人では無い。

 

 

 

 

精神的な成長

 ほかにもボーダーラインはあります。鍼灸学校は実技授業がとても多いです。クラスメイト同士で鍼を刺し合います。最初に打つ時は、手が震え、何度も大丈夫?と聞きながら、おそるおそる打ちました。

 

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 細い鍼に慣れると、太い鍼を打つこともあり、それも、何センチも深く刺します。自分が打たれる時ももちろんあります。最初はみんな下手で、手が震えたり、うまく刺さらなかったりします。そういう時はもちろん痛いです。下手な人に打たれるというのは、とても恐いです。でも、自分だって打たせてもらうのだから、お互い様なのです。

 

練習の恐怖 

 鍼を打つとき、注意しなければいけないのが、内臓に穴を開ける事です。深く刺す鍼は太くなければいけないですし、細い鍼でも、内臓に命中すると、最悪の場合死に至ることがあります。もしそれが、自分の時に起きてしまったら?恐いですよね。その恐怖を乗り越えて、絶対そんなことが起きないように鍼を打ちます。

 

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 想像してみて下さい。生きた人に、鍼を何センチも差すこと。恐ろしいですよね?

 そして鍼には感覚があります。身体は皮膚や、筋肉など何層にもなっていますが、れをひとつひとつ貫く感触があります。それは他のどんなものよりも生々しくて生きた人間であることが手に伝わってきます。布や皮を縫う時の感覚とは全く違います。生きた人でしか、ないであろう感覚があるのです。

 

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 それを毎日生身で感じ、発見をし、恐怖を克服していく。普通でいられるわけがありません。人によってそういうことを考えていたり、考えていなかったりしますが少なくとも、その恐怖は、全ての生徒が味わい、知らない間に慣れていくのです。

 

 

私が世の中に望むこと 

 学校へ行かないで、治療家のような事を自称している方がいます。学校へ行ってください。年齢も、経歴も関係ありません。自分の世界が壊れますが、その代わりに、新しい世界が開けます。そこは、一人では決して行くことの出来ない世界です。作ってきた大切なプライドは、壊れることもあるかもしれません。でも、学校を出た後にもてるプライドは、きっと今よりも輝くし、人を感動させると思うんです。

 

この世界は、普通の世界ではありません。ぜひ、こちらへお越し下さい。