ひとりのセラピストのひとりごと

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なぜ脂肪は燃えにくい?身体のエネルギーをつくるミトコンドリア

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 ミトコンドリアって聞いたことありますか?高校生物学あたりで習いますが、選択制だったり、あまり詳しく習ってなかったりして、よく覚えてない方もたくさんいるのではないかと思います。

 今回は、エネルギーを作るミトコンドリアと、なぜ脂肪は減りにくいか、こんなお話です。

 

 

細胞の中に

 あなたの右手を見て下さい。手のひらや指が見えますね。それは、いくつもの細胞がものすごく集まって、目に見える「手」という形を作っています。

 その右手を、顕微鏡でどんどん拡大していくと、細胞が集まっている様子を見ることができます。さらに拡大していくと、細胞の中に何が入っているかを見ることができます。

 この時点で、普通の顕微鏡では見えない大きさです。特殊な顕微鏡でしか見れないくらい、ちいさなちいさなものです。

 

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 さらに拡大して、細胞の中に入っているものを見ると、ミトコンドリアがそのひとつとしてあります。ミトコンドリアは右手にあるだけではありません。あなたの身体の、すべての細胞に、たくさんあります。とても小さく、決して見えませんが、身体の大事な役割をしているのです。

 

 

発電所

 身体はエネルギーを作って動いています。その、エネルギーのほとんどは、ミトコンドリアが作ります。なので、ミトコンドリアは発電所のようなものでしょうか。エネルギーの材料は、食べたものです。ご飯や、お肉の成分。身体の中で消化されて、ミトコンドリアの使いやすい形になり、必要な時に血液が運んで、エネルギーを作ります。

 

 

エネルギーとは?

 ものを動かすチカラのことです。あなたが右手を動かしてマウスをクリックする時、右手にはチカラが働くので、マウスが動きます。その、右手を動かすチカラは、身体の中で、ご飯からエネルギーを作っているのです。

 

エネルギー=チカラ

となります。

 

 右手を動かすチカラは、取っておくことが出来ません。今、右手にチカラを溜めて、1分後に、その溜めたチカラで右手を動かして下さい。出来ますか?出来ませんよね(笑)チカラはその場限りのものです。常に作りながら生きています。

 

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 エネルギー(チカラ)は溜めておけませんから、余分に作りすぎてしまうと、違うものになって身体の外に出ていきます。それが、熱です。

 朝、遅刻しそうで、走って学校へたどり着いて、セーフだった!息を切らして、立ち止まると、急に汗が出ませんか?急に止まったので、作りすぎた余分なエネルギーが、熱になって外に出て行っています。だから、身体が熱くなりすぎないように、汗が出ます。エネルギーは常に作っているもので、しかも、多すぎると、熱になってしまいます。

 

 

ミトコンドリアがエネルギーを作る

 ではどうやってエネルギーを作っているかというと、多くの生物は、ふた通りの作り方を持っていて、1つは、酸素を使わないやり方。2つ目は、酸素を使うやり方。ミトコンドリアは、この2つ目のやり方でエネルギーを作る場所です。

 

ミトコンドリアは、酸素を使って、エネルギーを作ります。

 

エネルギーの材料は、ごはんと、酸素です。ミトコンドリアはこの2つを使って、エネルギーを作ります。

 

 

脂肪が燃えにくい理由

 ミトコンドリアがエネルギーをうまく作るには、材料が重要です。1番かんたんにエネルギーにしやすいものは、ご飯などの炭水化物です。炭水化物は、糖質とも言います。すぐにエネルギーに出来ますが、たくさんのエネルギーに変えることはできません。だから、ごはんはある程度たくさん食べますよね。

 

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 次にエネルギーになるものは、脂肪です。脂肪をエネルギーに変えるのはけっこう大変です。糖質で慣らしてからでないと、脂肪をエネルギーに変えるのは難しいです。「脂肪は燃えにくい」と聞いたことありませんか?これは、糖質で慣らさないとエネルギーが作れないということもあるのです。さらに、エネルギーをつくった後も、残りカスのようなものが出ます。それが、あまり身体に良いものではありません。

 

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 病気で、脂肪からしかエネルギーを作れなくなるものがありますが、そういった病気になると、残りカスのために、意識が無くなってしまうようなことがあります。命に関わる、大変な状態です。こういうことを防ぐため、身体は脂肪を使いにくくしてるのかもしれませんね。

 

 

 こういったお話は生物学の基礎で習います。私は専門学校の授業の他に、大学生物学の本を読みました。

 

 

カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第1巻 細胞生物学 (ブルーバックス)

 

 

 

 これは授業を聞いた上で読むと、わかりやすいと思いますが、高校生物学が無い人は、少し難しく感じるかもしれません。専門学生が読むタイミングとしては、生物学の授業の後か、高校生物学をやった方はすぐにでも読めると思います。生理学の基礎として、生物学を知っておくと、理解力が全く違います。国家試験には出てきませんが、そのための基礎学問として、ぜひ知っておいたことがいいもののひとつです。

 

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ミトコンドリアは身体のエネルギーを作る工場です。ミトコンドリアが無いと、身体はエネルギーを作ることができません。つまり、生きることが出来ません。あまり普段の生活では関わることはないですが、自分の身体のしくみを、時々考えるというのは、良いことなのではないかな、と思います(^ω^)