ひとりのセラピストのひとりごと

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なぜ代替医療は普及しないか。怪しいものが多すぎる!求められるのは分かりやすい説明

  私は代替医療全般に興味がありますが、業(仕事)としようと思っているのは、日本の病院で行われる、現代医療です。

  理由は一番しっくりくるから。

  納得のいく説明をしてくれる先生が多いからです。 

 

  日本は代替医療が普及しません。代替医療とは、病院以外の医療のことです。

  鍼灸や、マッサージを始め、リラクゼーションやヒーリングも広い意味での代替医療となります。

  東洋医学に限らず、病院>代替医療という域をどうしても超えられないでいると思います。

  それは何故でしょうか。色々な理由があると思うのですが、今回は言葉について、考えてみます。

 

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病院の説明は、わかりやすい

  私が思う、病院>代替医療という図の大きな理由は、病院で受ける説明は、わかりやすい。

 

  代替医療の大半は、専門用語を一般人にそのまま使います。例えば、鍼灸は東洋医学という学問ですが、そこにはどうしても「気」「血」「津液」という言葉が出てきます。基本的な言葉で、避けては通れないのですが、一般人向けの説明の中で、「気」「血」「津液」の説明をしたとしても、その専門用語を使うと、どうしても理解が難しくなる傾向があります。

 

  説明をしたから、わかっただろうと思いがちですが、その言葉に慣れるまで、人は時間がかかります。意味を聞いただけでは、自分の中で消化できません。時間がかかるものなのです。

  それを考慮せず、専門用語を一般人に使ってしまうと、なんだかよくわからなかったな、、、という印象になってしまいます。これはヒーリングにも当てはまることです。

 

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  ヒーリングは「エネルギー」とか「共鳴」とかそういった言葉を用いますが、日本の義務教育の中で、熱力学やエネルギー保存の法則は習っていたとしても、エネルギーが身体を「流れる」というような表現は、しません。

  また、人体が何かに共鳴する、ということも義務教育には出てきません。

  正しさ、根拠などは関係なく、聞いたことのない言葉の表現は、どうしても混乱を招きます。

  意味を伝えても、それは話しただけであり、その人がその言葉を使えるようになるのは、時間がかかるものなのです。

 

  一方、病院で行われる現代医療は、義務教育で習う言葉を使い、説明します。なので、理解するまでに時間がかかりません。

  難しい専門用語を使わないようにして、患者を安心させる努力をしています。だから、病院は安心できる、確かな場所であると思うのです。

 

 

根拠の有る無しでは無い

  ご存知の方はご存知かもしれませんが、現場の医療でも、全てが科学的に完全に説明されているわけではありません。

  説明がつかなくとも、人体への安全が確認できて、なおかつ、効果があれば、適用されています。代表的なものは麻酔です。完全な詳しいメカニズムは未解明ですが、安全が確認されているので、使われていますね。

  こういう配慮がちゃんとできているから、病院は社会的に信用のある場所なのです。

 

 

  「先生・・・最近、夜眠れないんです。」

  「フム。アナタの心(シン)は脈が弱く不寧(フネイ)ですね。全身の気を回して心のを補いましょう。それにはこの鍼が・・・」

 

  どうですか?

 

  どう考えても怪しいですよね。

 

 

  私は東洋医学を習っていますから、いきなり「気」の話をされても、なんの抵抗もなく会話ができますが、全く聞いたことがない人が聞いたら普通、怪しいという印象を持つと思います。

 

  怪しい、と思わない方は、もともと興味をお持ちであったり、身近な方とそういったお話をされた経験があるのでしょう。

  人間は、わからないものを嫌います。わからない、という感情は、不快なのです。 

 

 

 

 

人間の本能

  本能的に、わかろうとし、場合によっては、わからない時、それを否定することがあります。自分がわからないから、それは正しくない。そういう判断を、人間は本能的にするのです。

  ただし、これには程度があり、わからないことが平気な方も当然おられます。あるいは、一度聞いただけでわかってしまうような聡明な方もおられるでしょう。

  でも、そういう人は少ない。

  多くの方は、わからないことは不快だと思います。

 

  代替医療の好みがわかれる原因は、そういうわかる、わからないの、個人差の結果だと思うのです。

 

  どんな人にもわかる説明をするにはどうしたらいいでしょうか。 

 

わかりやすい説明とは

  私が思うに、わかりやすい説明とは、義務教育で習っている言葉を使うことです。

  共通言語というやつ。

  血管、神経、胃腸、など。

  細胞という言葉も習ってはいますが、細胞は小さくて、イメージがしにくいため、「細胞に働きかけて」という言葉は言い回しに注意が必要だと思います。

  

  「この鍼は細胞に働きかけてエネルギーを引き出します。」

 

  うーん、ちょっと怪しいかな。

 

  よく見る代替医療や健康食品には、こういう配慮が欠けている場合が多く、よくわからなくて、なんとなく「うさんくさいな」という印象を抱いてしまいます。

 

  個人的には言葉の選び方は、病院の医療を見習うべきだと思います。

 

 

  例えば、気の説明をするなら、私は素人の人には「身体の神経の働きや血の流れを気と言います」と言うんですけど、いかがかしらね。まだマシだと思うんだけど。

  

  「先生・・・最近、夜眠れないんです。」

  「ふむ。脈に緊張が見られるので、神経が興奮して寝つきが悪くなっているのかもしれませんね。落ち着けるような治療をしましょう。それにはこの鍼が・・・」

 

  すごい良くない?

 

  これ実はさっきの例文と全く同じ説明してるんですよ。全然違うけど。

  まあこれは例文ですが、こんな感じで普通の言葉を話す練習をした方がいいと思うんです。

 

 

ヒーラー系鍼灸師

  鍼灸師にも色んな人がいて、ヒーラー系の人もいます。

  わかりやすさとか無視。そのまんま言葉を使う。お前が俺に合わせやがれという肉食派。

  ヒーラーさんは「スピリチュアリズム」「オーラ」「ソウルメイト」とかすごい怪しい言葉を乱用する傾向がありますが、そんな勢いで怪しさに疑いを持たない鍼灸師もいる。

 

  そんで治療院にはなんだか良くわかんない謎の薬を売ってたりするんですよね。

 

  客が絞られます。

  私は絶対無理。話ができない。怪しすぎる。近寄りたくない。

 

  それでも流行るところは流行るので、集客センスなのかなあ、と思うこの頃です。  

  

 

 

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 日本の医療保険は崩壊寸前、あるいは、崩壊した、とも言われています。そういう時代だからこそ、色々な人が、医療と代替医療が、手を取り合って、患者を救う世界になって欲しいと思います。