ひとりのセラピストのひとりごと

ひとりのセラピストのひとりごと

ひとセラは、手に職つけたい人、つけた人の総合情報ブログ。

精神の東洋医学。顔で生命の強さが分かる?病気の人の、生きる意志

 私は専門学校で東洋医学を学びながら、大学病院で看護助手のアルバイトをしています。病院は東洋医学治療は行われていません。最新医療の最先端の現場ですが、時々、東洋医学の方が説明が簡単であるような現象を目にします。あくまで理論の違いですが、特にヒトの心に関しては、東洋医学の方がしっくりくることがあります。

 

f:id:mogemilk:20161211004818p:plain

 

 生きようとする「気持ち」、「気合い」、「気」、こんなものも患者さんから感じることがあります。そしてそれは、食事の時間によく分かるのです。今回は、人の生きる意志について。

 

 

f:id:mogemilk:20160920085936j:plain

 

 

 生きる意志のある顔」って、あると思うんです。それは、健康な普通の人。「生きる意志の無い顔」の方というのは、たとえば、とってもとっても疲れている方とか、うつ病の方とか、そういう方って顔に生きる意志を感じないですよね。

 私の職場は病院ですが、病院にも、生きる意志のある顔の人と、そうでない人がいます。

 

神のある顔

 東洋医学では、人に宿る色々なものがあるとされています。たとえば、魂魄〈こんぱく〉や、志〈し、こころざし〉。人が生きるのに、身体に存在し、意識を働かせています。オカルトのように聞こえますが、そうではなくて、感情や、思考のようなものだと思ってください。喜怒哀楽のようなもの。

 

ヒトのヒトらしさ、神

 その中の1つに、「神〈しん〉」があります。神は神様ではなくて、人の、高度な意識をつかさどるような脳の部位、といったところでしょうか。医学的には、前頭連合野とか言いますが、そういうところで、理性を持って考える意識のことを、神と言います。

 神は生きる間にかならず人が持っているものです。目に意志を感じる人って、見たことありますか?ワクワクして、目が輝いている。そういう人。そういう時は、神が強いです。アクティブで、前向きな、人の感情です。この神は、死ぬと、無くなります。

 

f:id:mogemilk:20161211004719p:plain

 

 「死んだ魚のような目」という言葉がありますが、それは、神が弱いということを指しています。仕事が辛くて、疲れきって、疲労を隠せない方って、なんとなく、目も力が弱いと感じませんか?そのような状態は、神が弱くなっています。

 

神の終わる直前

 生き物は、瀕死の時に、急に活動的になることがあるそうです。急に元気になったように、動いたり、叫んだりする。これは、東洋医学では「仮神〈けしん〉」という状態で、命が途絶える前触れだそうです。

 夏の終わりに、セミが死んで、道路に落ちていたりしますが、命の終わりに、飛べなくなってしまって、もだえているところをみたことはありませんか?あれは、神の消える前触れで、仮神です。

 

f:id:mogemilk:20161211004316p:plain

 

 人に宿る「神」について、少しはイメージしていただけたでしょうか。

 

 ちなみに神は東洋医学の考え方ですから、鍼灸や漢方で、神の弱まりを治すような治療は存在します。ただし、患者さんの状態や生命力にかなり左右されますから、ひどくない状態の方には効いても、病気がひどい状態の方には効果が無い、ということも当然あります。

 

 

治る顔、治らない顔

 患者さんは色々な顔の方がいます。多くの方はだんだん顔色が良くなっていきますが、中には、日に日に元気が無くなっていってしまう方もおられます。土日をはさんで、月曜日に出勤すると、とっても元気がなくなっていて、食事も取れなくなっている方もいたりして、そういう方を見ると、ショックで、胸が痛くなります。

 笑った顔もなんだか心細そうで、ああ、私には何ができるんだろう、何もできないな、と職場では立場上、誰にも言えませんが、こっそりと悩んでいます。

 

f:id:mogemilk:20161211004316p:plain

 

 最近、人工透析をされている患者さんが何人か増えられたのですが、(人工透析とは、身体の血液を、人工的にきれいにする方法です)何人か、食事が取れなくなってしまったり、無口になってしまったりして私なんかが心配してもしょうがないのですが、とても心配です。

 

 日に日に、生きる意志(神〈しん〉)のある顔から遠のいている気がします。

 

f:id:mogemilk:20161211004719p:plain

 

 入院初日に、顔を見て、神を感じない方もおられます。あの方、大丈夫かな?と思うのですが、やはりそういう方は食が細かったり、全然食べなくなったりして、急変される方もおられました。そういう方は集中治療室に運ばれるのですが、ちゃんと回復して、神を取り戻して帰ってきてくれたりもして、そういう時は、ああ、よかったなあ・・・と、本当にホッとします。

 

f:id:mogemilk:20161211004818p:plain

 

 神(つまり、生きる意志、気力)は強くなったり弱くなったりするようですが、それは生命力のあらわれで、外から見て、ある程度わかるものなんだな、と思いました。

 

 

健康と食べることの大事さ

 神が少ない方は、ほとんど食べません。私は病院で食事の用意をしていますが、お皿を下げにいったとき、全然食べてなくて、もういいんですか?と聞くと、食べたくない、と答えられます。そういう方は本当に神を感じないような目の色をしています。

 生きる意志を感じないです。それほどまでに、辛いのだと思います。

 

f:id:mogemilk:20161211004316p:plain

 

 生きる意志が減る、つまり、生命力が減るから食べたくなくなるのか、それとも、食べたくないから、生命力が減るのかはわからないのですが、(どちらもかもしれません)食べることって、生きることなんだな、と思います。私はこの目で見て、感じています。こういう言い方は良くないかもしれませんが、

 ヒトという生物が、食べ物を食べて、命を繋いでいる

 そういう景色を見ています。

 

f:id:mogemilk:20161211004818p:plain

 

 健康で、食べられるということって、本当に重要です。それはすなわち、生きる証拠です。 食事のたびに、自分が生きている、生かされているということをほんの少しでも、思い出せたらいいな、と思います。