ひとりのセラピストのひとりごと

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うつ病の体験と自力で治す方法について

 私はうつ病の経験があります。ひどい時は自殺未遂を繰り返していました。死にたいという気持ちがどうしても無くならず、自己否定を繰り返していました。治った今わかるのは、本当に、病気のために「死にたい」と思っていた。友人にも、何人か治療をしている方がおります。私が思う、うつ病の人の傾向をまとめてみます。

 

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うつ病など精神疾患の傾向

 精神疾患には色々な症状がありますが、共通して言えるのは、患者さんは皆、「普通」を目指し、「普通」ができないために、自己否定をする、ということだと思います。自己否定が強いほど、症状も重く、苦しんでいるように感じます。では、「普通」とはなんでしょうか。

 

普通の人と同じことが出来ない 

私がうつ病だった時は、普通とは、朝はやく起きて、毎日会社に行き、人に嫌われず、迷惑をかけず、仕事を休まない、ということだと思っていました。この考えが全ての患者さんに当てはまるかどうかはわかりませんが、多い傾向にはあると感じます。仕事を休む自分は、ダメだ、死んだほうがいい、と本気で思っていました。落ち込んでしまうので動くことができず、睡眠や食事が不規則になり、不眠が悪化し、ひどい時は3日も眠れない、そういうことがありました。

 

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でも、それは違いました。

 まず、うつ病の方は病気です。病気の時、無理をすれば、悪化します。私はどうしても自分が病気であることを忘れてしまっていました。会社に行けないのは、自分がダメな人間だからだと思っていました。でも、ダメなのは、性格や人格ではなくて、病気の身体です。それを治すことが一番重要なのです。

  もしこの文章を読んでいる患者さんがおられましたら、心に留めておいてください。うつ病は病気であり、社会復帰するには、まず、病気を治すことが大事なのです。

 

 

治療するためには

 病気は、薬を飲んだからといって全てが治るわけではありません。特に、うつ病など精神疾患は、病気のために生活のリズムが崩れてしまい、必要な時に目が覚め、眠くなる、ということができなくなります。身体の中には時計があって、その時間がくるうと、目が覚めたり、お腹が空いたりします。これは、薬で完全に治すのが難しい問題です。睡眠薬は、確かに眠くなりますが、それは、強制的に脳を寝かせているだけであって、身体の時計を治しているわけではありません。

 

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 身体の時計を治すためには、毎日、同じ時間に寝たり、起きたり、ご飯を食べたりする必要があります。それをするのは、患者さん自身です。もし入院したら、病院が完全に体調を管理してくれますが、自宅で治療している方は、自分で管理しなければいけません。これがとても大変で、治療がうまくいかない原因のひとつです。 

 

 

参考ツイート

 

 

 

体調管理の仕方

 うつ病の時の私は、これじゃダメだ、と、いきなり普通の人、つまり健康な人の生活をしようとしました。いきなり、規則正しい生活をして、会社に行こうとしました。でもそれは、無謀でしかありません。もちろん、できませんでした。

 

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 うつ病の方は、身体の時計が壊れているし、脳も壊れていて、感情のコントロールができない状態です。ですから、健康な人のような生活は、すぐにはできません。ひとつづつ治していかないといけないのです。明日から早く起きて会社に行く、というのは、無理です。無理をすれば悪化します。

 

出来ることからひとつ

 では何をしたらいいかというと、何かひとつ、出来ることから始めてください。毎日必ずできる程度のことです。そして、とても簡単なことだと続きます。たとえば、毎日同じ時間にお風呂に入る、毎日お昼ご飯だけは同じ時間に食べる、毎日同じ時間に電気を消す、毎日散歩する、本を読む・・・など、本当に何でもいいです。

 

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 毎日続けられる、とっても簡単なことを、ひとつだけ。ただ、それがゲームやインターネットであってはいけません。生きる、自分の生活に関係するような、とっても簡単なことをひとつだけ始めてください。散歩というのは難しいかもしれませんね。私は外に出るのも恐怖を覚えました。本を読むのが難しいのなら、本を開く、ということだけでも良いでしょう。お風呂にはいるのが難しいのなら、風呂場に行くだけ。ご飯を食べるのが難しいのなら、お箸を持つだけ。とにかく必ずできる程度の簡単なことが良いです。

 

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 そしてそれができるようになったら、なにかもうひとつ簡単だと思うことを始める。本を開くことが毎日できるようになったら、今度は1行だけ読んでみる。お風呂場に行けることができるようになったら、着替えする。お箸を持てるようになったら、一品だけ食べてみる。最初の行動の延長でいいと思います。

 

 

食事 

 うつ病の方は食事も大変だと思います。作ることはおろか、食べることも大変で、できない日もあります。うつ病に良い食事については、乳製品が良い、という意見が時々ありますが、脳のしくみを考えると、否定的な意見も出てきます。私自身は、できれば、一汁一菜というようなバランスの良い和食が良いと思うのですが、用意したり、食べたりが大変ですから、その日、食べたいもので良いと思います。体調の良い日に、足りてないものを考えて食べたり、あとは、最近はサプリも充実していますから、自分がつらくないような食事をすることが一番だと思います。

 

 

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 とにかく、できることをやるということが大切です。できることをやっていき、徐々に増やし、最終的に、健康な人と同じことができるという目標です。健康な人と同じことができるのは、明日や明後日ではありません。ゆっくりと、あせらず、今できることをやることが大事です。

 

 

病気をみつめることから治療は始まる 

 朝はやく起きるのは難しい。会社に行くっていうのは、難しいです。誰にも嫌われないなんて無理ですし、迷惑をかけない人間なんてこの世にいません。健康な人だってそんなこと難しいです。

 

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 うつ病の方は、自分が患者であり、治療をしている、という自覚を持つことが大事だと思います。最終的にうつ病が治るかどうかというのは、患者さんの意思なのだと思います。私はうつ病であることがとにかくイヤでした。不幸で、毎日がこの世の終わりのような感じでした。健康な人のように、会社に行ったり、遊びにいったりしたい、と強く思いました。だから私は自分で体調管理ができるようになり、治ったのだと思います。

 

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 私は専門医ではありませんから、患者としての経験ですが、どなたか、苦しんでいる患者さんのお役に立てれば光栄です。

 

 

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