ひとりのセラピストのひとりごと

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医師・看護師は変人が多い?医学の勉強をする人たち

医学を勉強していて、様々な現場へ行きました。私は最初に接骨院に就職して、今は大学病院で看護助手をしていますが、変わった人が多いなあ、という印象は最初から、今も変わりません。鍼灸師もものすごく変わった人が多いです。かくいう私も、とても変わり者。

 

 こちらのライターの方は学生時代からすでに変わり者が多いと感じているようです。全く同感です。確かに私もオタク気質で、元々好奇心旺盛でした。

 

参考記事

cmvivi.com

 

 しかし一方、医学を志すから、変わっていってしまうところもあると感じます。一般人と、医療者の違い。今回はこのことについて(^ω^)

 

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誰でも最初は一般人 

 私は今、鍼灸学校の2年生です。鍼灸は外科的な治療であり、人の身体に鍼を刺したり、直接火のついたお灸をしていくという治療です。外科的というのは、物理的な、というニュアンスでしょうか。お腹を開けたり、骨を削ったりする手術は外科の先生が行います。そういう、物理的に手を入れる治療を、外科的治療と言います。

 

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 入学した時は、これから頑張るぞ!という気持ちと、学校へ対する期待と、勉強への不安でいっぱいでした。でも、燃えていたし、熱くなっていたなあ、と思います。それは、夢があって学校へ行く人は誰でもそうだと思います。将来のこともたくさん考えて、独立とか、展開とか、たくさん想像しました。キラキラしていた(^ω^)それと同時に、どうしようもなく無知でした。無知だから、キラキラできる。無知って、一番楽しいのかもしれない。その時の私は、夢を思い描く、普通の一般女性でした。

 

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知るにつれて変化すること

 勉強は、色々なことを学びます。身体の中のこと、しくみのこと、鍼の打ち方、お灸のすえ方。どういう人の命が危なくて、どういう人は大丈夫なのか。鍼灸師ができること、できないこと・・・。日を追うごとに大変になっていきましたが、勉強の中でたくさんの症例を見ました。写真だったり、動画だったりするのですが、文章で読むよりも、実物の写真や動画は強烈で、ショッキングで、心に焼き付きました。

 

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 その多くは自主的に、つまり家での自習で見たものですが、脳に異常があって、うまく歩けない人や、話せない人、生まれつき身体の見た目が違う人。大怪我をしてしまって、もうもとに戻らない人。そういうリアルなものを毎日見ていると、知識を得ると同時に、自分の中で壊れていくものがあると感じました。

 

 私は医学の勉強をすればするほど、何かを失っていると感じます。

 

ある線を超えた出来事

 決定的だったのが、医科大学の研修でした。大学では専門学校よりも、より高度な授業がされていますが、私たちはそこへ見学へ行って、色々なものを見てきました。鮮明で、目をつぶると、いつまでもまぶたの裏に残るような、本当に心を揺さぶられるような思いをしました。その日私は一般人と医療者の境界を超えたとはっきりと感じました。やはり同時に、一般人であった私の何かが、壊れた、とも思います。

 

 

何が壊れていくのか 

 医学の写真や動画は、例えばお腹の中の写真など、ショッキングなものが多いです。最初は、「うわ!」と思いますが、慣れていきます。「うわ!」という感覚が失われました。慣れていくと、「どうなっているんだろう?」という気持ちが出てきます。そして知ると、「おもしろいな」と思うんです。知ることは面白いことなんです。

 

知ることは面白い

 豆知識って、面白くないですか?今度やってみよう!とか、どうしてそうなるんだろう?とか、そうだったのか!とか思いませんか?「知る」ということをして、楽しい気持ちになりますよね。その感覚が、勉強の中で出てきます。

 

本能に逆らう勉強

 内臓とか、血とか、異常なものを見ると、本能的に恐怖を感じます。「気持ち悪い!」と思いますよね。それは、見てはいけないもので、遠ざけなければならないものだからです。そういった、普段見ないものは、一緒に危険が存在している可能性があります。たとえば、自然の中で、動物の死骸があったら、それはその動物を殺した他の動物がいるか、あるいは、その動物を死に至らしめる病気が存在しているか。本能的に、そういった見慣れない身体の様子を見ると、危険を感じるようになっていると思います。

 

慣れるから失う

 ところが、勉強をしていると、その「気持ち悪い!」という感覚が失われていって、鈍くなってしまいます。何とも思わなくなってしまいました。もちろん、医学を勉強している方でも、外科の資料を見ない人は、いつまでも気持ち悪いと思う方もいると思います。いつも見ないものには怖いと思いますし、日頃の慣れでしかないと思うのですが、慣れてしまうと、何も感じません。

 つまり、壊れてしまったものとは、どうやら「恐怖」という感情のようです。異常なものに対する、恐怖が壊れてしまったと思います。

 

 

 

  

変人の正体

 恐怖が壊れている、というのは異常です。本能的な感情を失っています。健康な、一般の方は、喜怒哀楽があり、恐ろしいものには恐怖を感じます。でも、そこが壊れている。

 恐怖しないというのは、異常であり、一般の方は恐怖しない人間に恐怖を覚えるかもしれません。

 大量の勉強時間も人を変人にする理由かもしれませんし、忙しい日常も、人を狂わせるかもしれない。いろいろな理由があるでしょうが、医療者が変人と言われる理由には、恐怖が壊れている、ということも、ひとつにあるのではないかと思います。変人じゃないとできないことなのかもしれません。

 

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 医療者が変だ変だと書いていますが、たくさんの人が働く現場ですから、変人なんてそう多くいないかもしれませんw私や私の周りの人は変わった人が多いと感じますが、みんな自立した、立派な社会人です(笑)誤解の無いように!(^ω^)