ひとりのセラピストのひとりごと

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人間のはじまり。ヒトの祖先と進化のきっかけ

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文学・歴史では「人間らしい」という表現がたまに出てきます。

人間はほかの生物と比べて、かなり特殊です。

この特殊さ、特別さはどこから来ているのでしょうか。

それは長く色々な方が研究されてきましたが、

2000年代にある計画が実施され、設計図の全貌が見えてきました。

今回は、人間の遺伝子、進化について、

簡単に説明してみます。

 

 

人間とサルの違いは1%

人間と一番近縁である(親戚である)生物は、チンパンジーだそうです。その差はわずかに1%。全ての生き物には、設計図があり、それを元に生命活動をしています。その設計図とは、「遺伝子」というものです。DNAとも言います。2000年代、世界的に大きなプロジェクトが開始されました。その名も、「ヒトゲノムプロジェクト」です。これは、人間の設計図を解析しするというもの。10年少しで完全に解析し終えたそうです。解析した結果、色々わかったことがありました。遺伝子から病気になる、生まれつきの病気がありますが、その理由とか、ヒトの形を決める、たとえば顔の美しさとか、髪の生えている量とか、そういうものを決めている遺伝子がどこにあって・・・とか、たくさんのことがわかりました。その中で、人間とサルの遺伝子の違いが、ほんの少しであることがわかったことは大変大きな発見でした。でも、ヒトとサルは全く違いますよね。見た目が違うし、知能も違いますよね。なんていったって、サルは言葉を話せません。

 

 

ヒトとサルの違い

言葉を話せないのは、サルの喉に理由があります。というか、人間の喉が特別に出来ています。ヒトの喉は、鼻と口が同じ道につながっています。だから、鼻が詰まった時、口で呼吸していますよね。首のところで、食べ物が流れる道と、空気が流れる道が交差しているんです。だから、口で呼吸することもできます。でも、これは実はかなり特別なことなのです。声は、空気を吐きながら出るものですが、人間は口にも空気が流れるために、色々な言葉の発音ができるという仕組みになっています。他の生物は、空気と食べ物の道が完全にわかれています。だから、こんなにたくさんの言葉を話せないですよね。人間は特別使用なのです。

他にも人間だけの特別使用があります。足が2本しかないですね。二足歩行です。両方の手は、昔は足でしたが、ある時から手として使われるようになりました。この二足歩行が、人間を特別にした理由であると考える研究者は非常に多いです。

 

 

ヒトのはじまり

ヒトの祖先は、アフリカにいたと考えられています。以前は世界中に祖先がいて、それぞれ進化して人間になったと考えられていましたが、アフリカの祖先から、世界中に広まった、というのが現在の考えです。

 

アフリカには、森と草原がありました。森は木がたくさん生えていて、敵から身体を隠すにの最適な場所でした。そこで、なにか理由があって、森を出て草原で暮らすことを選んだサルがいました。それが、ヒトの祖先です。草原には、木が生えていません。敵がいたら、見つかって、食べられてしまいます。だから、敵をできるだけ早く見つけて、逃げるために、二本の足で立ち上がり、草原を見渡すようになりました。それから、戦うすべ、食べるすべを考えるために、脳がとても発達しました。一人で生きるのには、草原はとても不便だったので、群れで暮らすようになり、コミュニケーションを取るために、言葉を話せるようになりました。

 

童話のようですが大体こういうストーリーがあり、ヒトが進化したと考えられています。アフリカ大陸から、他のところへ移り住んで、肌や目の色が変わっていったようです。

 

 

 

 

遺伝子解析で科学は進歩した?

遺伝子を例えると、人間の設計図は暗号のようになっています。たった4つの言葉の組み合わせで、全ての設計図ができています。なのでとっても長い文章になっています。解析はとっても時間がかかるだろう、と考えられていましたが、やってみると思ったよりは早く終わってしまって、研究者はみんなびっくりしていたそうです。それと同時に、がっかりしたことがあります。

遺伝子がわかったら、人間のできるしくみがわかると思っていたのですが、ただ文章が読めた、というだけで、理解することがほとんどできていません。理解できないということは、再現できないということです。設計図がわかったからといって、人間を人工的に作ることなんて出来ませんし、病気が治せるようにもなりませんでした。ある遺伝子学者の方は、文献の中でこう仰っていました。

「ホワイトハウスのデスクランプのスイッチの場所がわかったからといって、アメリカを支配することはできない。」

彼らにとって、遺伝子解析してわかったことは、その程度のことだったのです。たしかに終わらせたプロジェクトはとても偉大で、前代未聞で、きっと大きな一歩であったでしょう。でも、私たち人間が、生き物を操作するなんてことは、とんでもないことだったのです。知ったからといって、何もできない。研究者の方々はさぞ落胆されたことと思います。でも、そこからなにか出来ないか、と考え、研究しています。大変なことで、そういう研究者の姿勢は、「人間らしい」と思います。

 

 

人間は、絶望の中でも、必ず希望を見つける性質を持っているそうです。

どんなにがっかりしても、いつか必ず未来を考える。

色々な病気の人、貧しい人が世界中にいますが、

人間は、希望を見つける生物だ、というのが

人間の定義、ヒトらしさの本質だと、

私は、信じています。