ひとりのセラピストのひとりごと

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美容整形、整形外科と形成外科の違い

最近美容整形術へのイメージが、以前と比べてよくなったように感じます。以前は整形手術のほかに、ピアスやタトゥーも印象の悪いもので、タトゥーについては、近年は橋下徹元大阪府知事が公務員のタトゥーを巡って問題提議したことがありました。

でも最近は比較的、寛容になってきている気がします。美容整形については、私は必要な方もいるであろうと思います。そして本人が治療をする決断をしたとき、誰も咎める権利を持たないと思っています。今回は、美容整形について考えてみます。

 

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美容整形とは

そもそも美容整形とは一体なんでしょうか。美容整形とは、外見を変えるために外科手術などの手技を身体に使うことです。たとえば、まぶたを二重にする手術、目頭を切開して目を大きくみせる手術、胸に医療用シリコンなどを入れて大きくみせる豊胸手術などがあります。多くは健康な人が、外見を変えるために行いますので、基本的には医療保険が使われません。よって高額なものが多いです。身体を切ることがありますので、体調や衛生の管理が必要ですし、薬や医療器具も使われます。ですから、医師しか行うことが出来ません。美容整形とだけ言ったとき、医療行為を指した言葉ではありませんが、一般的には病院で行われる医療外科手術を指しています。これと混同しがちなのは、「整形外科」と、「形成外科」です。

 

 

整形外科と形成外科の違い

似て非なる言葉、整形外科と形成外科。一体どう違うのでしょうか。

 

整形外科

美容整形は、美容のための整形術だと申し上げましたが、紛らわしいことに、「整形外科」と美容整形は違います。整形外科とは、奇形(生まれつき身体の形が変わっていること)などを治す手術を行う科で、主に筋肉や骨などの運動器を扱います。

 

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昔は、薬の副作用が認識されずに、販売されることがありました。そのために中毒して病気になってしまうという事件がちょくちょくあったそうです。妊娠中の女性が、副作用のある薬を飲んでしまい、お腹の子供に異変が起きる、なんていうこともありました。有名なものは、サリドマイド奇形です。サリドマイドという薬があり、1950年代に日本では睡眠薬や胃腸薬に添加されて販売されていました。ところがこの薬には、お腹の赤ちゃんが正しく発育できないような副作用があり、サリドマイドを飲んだお母さんから生まれてきた赤ちゃんには、腕が無く、両手が肩から直接出ている、というような奇形がありました。まるでアザラシのような手だったので、「アザラシ肢症」と名が付きました。この奇形は世界中で起きて、判明後、ただちに販売中止となりました。ちなみに副作用を抑え、正しく使えば骨髄のガンに効果があると判明し、厳重な管理の下、今も一部で使用されています。

 

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このような原因の奇形の例は他にもいくつもありました。それから、昔は戦争がありましたね。地雷などで身体の一部をなくしてしまうという方がおられました。よって、以前は身体をできるだけきれいにみせる技術が大変必要だったのです。ですから、そういった骨や筋肉までも形を整える、というのがもともとの整形外科です。今はあまり奇形は四肢欠損の方が見られませんから、事故での大怪我や、スポーツ障害で活躍するというイメージが強いです。

 

形成外科

形成外科とは、現在で言う美容整形に近いものになります。骨や筋肉でなく、全身の身体の表面の外見に対して手術を行うというものです。たとえば、重症のヤケドで皮膚にひどい痕が残ってしまったとき、それを隠すような手術というのは形成外科の分類になります。あるいは、昔行った大手術の傷跡を目立たなくする、というようなものも、こちらになりますね。外見を変えるのが、形成外科です。

 

つまり、美容整形とは、分類としては形成外科の範囲になるというわけです。ただし、最近の美容整形は骨を削るような手技もありますから、厳密な意味で言うと、どちらとも違うかもしれません。こういった分類は世間ではあまり認識の必要が無い上に、それらを行う医師は大きく言えば全て外科医ですから、現場や医学会での分類となっているかもしれませんね。

 

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美容整形は良い?悪い?

親にもらった身体を傷つける、ということを時々耳にします。これは、ピアスやタトゥーもそうですね。元に戻すことができない、というリスクがありますので、こう咎める人が少なくないのだと思います。私は個人的には、身体は確かに親に造られたものですが、生まれてきた時点で、独立した人間です。もし、親の意見をとても大事にしていて、何でも相談して親に決断を委ねるような方は、たしかにやめた方がいいでしょう。家族とトラブルになる可能性があるなら、美容整形は元にもどらないことですから、よく話し合って、心配してくれる全ての人を安心させる必要があります。話し合うのは家族の他に、医師です。納得のいくまで説明を聞く必要があります。しかし、最終的な決断は本人次第だと思うんです。

 

 

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コンプレックスって、とても辛くありませんか?私は多くの人と違う、変わった人間であるというコンプレックスが長くありました。私のそのコンプレックスは、決して無くなりません。手術で治るようなものではないからです。きっと人生のどこかで時々思い出すものでしょう。でも、もし外見的なところでしたら、無くせるのなら、無くした方が良いと思うんです。美容のコンプレックスなら、治すことができるんです。これは大きなチャンスだと思います。美容整形はたしかにお金がかかります。ものによりますが、決して安くはありません。でも、変わるのは見た目だけではありません。コンプレックスが取れた時、無くなった時、人生が変わります。私は、これは大きなチャンスだと思うんです。

 

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美容整形が悪いという人は、一体なにを悪いと言っているのでしょうか。きっと、手術を受ける人を心配してくださっているのだと思います。手術は病気の時にするものです。だから、身体を壊す、という悪いイメージがあるのだと思います。病気は身体が悪い時に手術をしますね。美容整形は、その外見のために、心が辛いという人が手術を受けます。これは一体何が違うでしょうか。私は同じ治療であると思うんです。

 

 

美容整形手術を受ける時に気をつけること

手術は、基本的に元に戻りません。しかし、優れた形成外科手術では、ある程度修復することもできるそうです。ただし、全て無かったことにはなりません。ですから、受ける前に、しっかりと病院や先生を選び、家族と話す必要があります。エステやマッサージとは全く違います。周りの心配してくれる人を安心させ、何より自分が安心することが重要です。病院や医師の話を聞いているうちに、やっぱり止めたいなと思ったら、止めるべきなのです。医師には安心するまで、しっかり説明を求めてください。よく考えずに決めていいことでは無いのです。

しかし、もし外見のためにあなたが悩むようなことがあれば、それは解決できない問題ではありません。手術の規模は人それぞれでしょうが、自分を好きになるために、誇りを持つために美容整形することは、決して間違いではありません。悩んでいるのなら、一度試しに、病院へ相談してみることも良いと思います。本当にやるか、やらないかは、時間をかけてゆっくりと決めればいいのですから。

 

病院への具体的な質問

電話などで病院へ問い合わせをするなら、まず自分がどういう整形術を受けたいかをはっきりさせておく必要があります。電話をする前に、しっかりと考えて下さい。

すぐには不安についての質問が思いつかないという方のために、具体的な質問をいくつか挙げてみます。

 

・費用はいくらかかるか。

・時間はどれくらいかかるか。入院はあるか。

・担当医師には会えるか、時間をどれくらいとってもらえるか。

・手術にリスクはあるかどうか。

・手術前に、何か準備することはあるかどうか。

・痛みはあるかどうか。

・回復するまでにはどれくらいかかるか。

・手術後、自分で体調管理することが必要かどうか。

・万が一、失敗されたら、保証はあるかどうか。

 

他にも気になることがあったら、一度書き出してみると良いと思います。言い残しがないように、よく考えて問い合わせをしてください。具体的な問診は、来院してからになると思いますが、病院を見てみるというのも、信頼に繋がりますから、早い段階で行うことがおすすめです。

 

 

 

 

 美容整形はいけないこと?と悩んでいる方は少なからずおられると思います。私は決していけないことではないと思います。ご自身が、豊かになるための、必要な医療であると思います。もし悩んでいるのであれば、一度病院へ問い合わせをしてみて、やっぱりよくないと思うのであれば、それで断ればいいのです。悩んで、苦しむ必要はありません。私はそう思います。

 

 

今回は医学的な美容についてお話しました。世の中には色々な美容術がありますが、最もダイレクトに変化できるのが外科手術です。なかなかとっつきにくいかもしれませんが、信頼のある医療という側面と、誰もが興味のある美容という側面を持つお話でした。よく知られてなく、あまり考えることもない美容整形ですが、時には、こういう手段を用いるというのも、必要であれば良いことであると思います。