ひとりのセラピストのひとりごと

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睡眠薬が効かない。眠れない人の原因別、効果的な対処法

私は以前、うつ病だった時、同時に不眠症にもなりました。ひどい時は3日も寝つけないことがあり、睡眠薬を飲んでいましたが、あまり効かず、とても苦しみました。医学を学ぶ今では、なぜ眠れなかったのか理由が理解できます。今回は不眠症と睡眠薬についてまとめてみます。

 

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睡眠のメカニズム

  人はなぜ眠れなくなるのでしょうか。

  地球は太陽が、時計のように昼と夜を分けていますが、生物の身体にも体内時計があります。それはホルモンという、身体の中の情報を伝えるものが大きく関与しています。体内時計になるホルモンとは、「メラトニン」というホルモンです。夜になると、このメラトニンがたくさん出て、身体を休ませようと働きます。

 

 この結果、眠くなってきて、人は寝つくのです。このメラトニンは、太陽が大きく関係し、一定のリズムで出てきます。明るいと出にくく、暗いとよく出て、同じ周期を繰り返そうとします。だから全ての生物は、一定のリズムで夜、眠るのです。

  

眠れなくなる理由

  眠れない理由にはいくつかありますが、大きく分けると、2つ。

  ひとつは、脳を使いすぎて眠れない。脳が興奮するので、眠れない、という状態です。

  ふたつめは、体内時計が壊れている場合。眠る時間が不規則だと、うまくホルモンが出なくなります。

 

 それから、夜更かしをすれば、ホルモンが出るタイミングがずれますから、寝つきにくく、朝も起きられなくなってしまいます。病気の方は、時計が壊れてしまっているために眠れないことが多いと感じます。私も実際そうでした。

 

睡眠薬はなぜ効かない?

  私が睡眠薬を飲んでいた時、あまり効きませんでした。

  処方されている多くは、「睡眠導入剤」という薬なのですが、これは、寝入りを良くするための薬です。なかなか眠れない時、これを飲むと、ぼうっとしてきて、眠くなってきます。でももし体内時計が壊れていたら、身体は眠る時間がわからなくなっていますから、十分な睡眠時間を取れないまま、目が覚めてしまいます。私については、この状態が非常に多かったです。

 

 睡眠薬が効かない、と感じる場合の多くは、体内時計が壊れてしまっているために目が覚めてしまうということが起きています。うつ病であると、家でじっとしている時間が長く、さらに、外出するような一定のリズムがなければ、昼間に眠ってしまったりして、ますます夜に眠れなくなってしまいます。

 

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 薬よりも重要なのは、体内時計の故障なのです。つまり、この場合の不眠症を治すには、体内時計を治すことが一番の近道であると言えます。体内時計がしっかりしていれば、睡眠薬もずっと効きやすくなります。

 

 

どうしたら体内時計は治せる?

 ではもし体内時計が壊れて、眠れなくなってしまったら、どうしたらいいのでしょうか。

  これを治すこと自体は非常に単純です。規則正しい生活をするだけです。いつも同じ時間に起き、いつも同じ時間に眠ります。朝起きたら、カーテンを開けたり、日当たりの悪い家なら、午前中に外に出て、太陽の光を浴びることで、目が覚めます。

 太陽はとても重要です。室内の照明の、何百倍も強い光ですから、身体に影響が残ります。夜は、深夜までスマホやテレビを見ないようにします。スマホやテレビの光は、太陽よりもずっと弱いですが、眠る時間帯に見てしまうと、寝つきが悪くなってしまいます。ですから、不眠症の方ほど、夜にスマホをやるのはおすすめできません。

 

 

問題点

 しかし実際、不眠症の方の多くは、自分で体調管理をしなければいけません。ですから、どうしても寝るのが遅くなってしまったり、昼寝してしまったりします。かなり自制心の強い人でないと、一人で治すのが難しいかもしれません。でも、治すこと自体は単純なのです。ですから、できることをひとつだけ、始めてみることが大切です。

 

  いきなり規則正しい生活をするというのは、私の経験上かなり難しいと思います。

  ですから、簡単なことをひとつだけやってみましょう。

  朝になったらカーテンを開ける、暗くなったらカーテンを閉める。これだけでも良いです。それができるようになったら、次は、夜にスマホを見ないようにする。それができるようになってから・・・と、何かひとつ、できることから始めてください。無理をせず、時間をかけてマイペースにやったほうが、ストレスがありません。大事なのは、ちゃんと何かすること、そしてマイペースであることです。

 

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ビジネスマンにありがちな不眠

  忙しい方、よく頭を使う仕事をする方は、寝つきが悪いこともあると思います。ビジネスマンは、同じ時間に出社し、帰宅していて、比較的規則正しい生活を送っていますよね。こういった方は脳が興奮しているために寝つけないことが多いです。パソコンや計算など、頭脳を駆使すると、脳の中では盛んに情報伝達が行われています。これが収まるには、ある程度時間が必要なのです。

 そしてそれは決して短くない時間です。場合によっては数時間必要なこともあるでしょう。この情報伝達は、意識にのぼらないものも多いですから、自分の脳が興奮している、と自覚する方は少ないです。でも、眠れないということは、脳が活発に動いていて、興奮しているわけですね。こういった時は寝つきが悪くなり、ベッドに入ってもなかなか眠くなりません。

 

興奮で眠れない時どうしたらいい?

 興奮性の不眠症は、半身浴などで身体の下の部分の血行を良くすると、脳の血流が下がり、眠くなりやすくなります。さらに、お風呂で温まった後は、必ず体温が下がり始めますので、この体温の変動が、寝つきを良くします。

  ヒトが眠る時、体温はいつもより少し下がります。眠れる時は、これが自然に起きているのですが、興奮性の不眠症の時はそれが起きにくい状態になっています。お風呂に入ることにより、人工的に体温の変動を出すことができますので、大変効果的です。

 

 竹踏みのように、足の裏をマッサージすることも効果的です。上がっていた血流が下がりますので、脳が沈静化されます。さらに、神経の活動がシフトしますから、脳の中にも影響を与えます。足の裏のマッサージは非常に脳に良い影響を与えます。あまり医学的、学術的な検証がされていませんが、今後、研究が進むことを期待しています。

 

睡眠導入剤も

  体内時計が動いている方であれば、つまり、ある程度規則正しい生活をしている方であれば、睡眠導入剤を飲むこともアリだと思います。ただ、病院の薬は永遠に飲み続けるわけにはいきませんから、ある程度の期間、たとえば特に忙しくてなかなか眠れない期間だけ、飲む、というような使い方が必要です。睡眠導入剤は医師の処方せんがないといけませんから、もし必要なのであれば、心療内科や精神科への受診が必要になります。

 

 

 

 

市販薬もある

 最近は薬局でも睡眠導入剤のようなものが売っています。私は飲んだことがありませんが、病院へ行く手間が大変だ、という方は、一度こういうもので試してみるのもいいかもしれません。市販されている薬は効果が強すぎる、なんてことがほとんどありませんから、少し試して、それで解決すれば、病院へ行く必要も無く、便利ですね。薬ではなく、サプリのようなものもあります。こういったものであれば、手軽に試せますし、安心度も高いですよね。

 

 

まとめ

・不眠症には、体内時計の故障と、興奮性のものがある。

・睡眠薬、睡眠導入剤が効かない人は、体内時計が壊れている恐れがある。

・体内時計は、規則正しい生活で元に戻る。

・体内時計がしっかりしていれば、睡眠薬、睡眠導入剤も効きやすくなる。

 

 

以前はうつ病のために、体内時計が壊れてしまって眠れない、ということが、私の不眠症のほとんどでした。でも今は、勉強や仕事のために興奮してなかなか寝つけない、ということが起きています。人生の中でも、生活次第で、眠れない理由は変わってくるのです。人生の多くを占める、睡眠。毎日を楽しくするためにも、しっかり眠って、元気に目覚めたいですね(^ω^)