ひとりのセラピストのひとりごと

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理論を使い分けることの重要性

 世の中には色々な理論があります。理論を元に、ものをつくったり、なにかをしたりしますね。たとえば、コンピューターで必要な計算は関数を元に行うことが多いですが、関数は数学の理論、ルールが基本になっています。作曲は音楽の理論、文章は国語の理論(=文法)が使われています。場合によっては、一つの物事に、いくつかの理論を使うこともあります。理論=ルールは、時に使い分ける必要がある。今回はこういうお話です。

 

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理論とは

 理論、難しい言葉ですね。普段あまり考えることのないものだと思います。日頃から理論について考えている人は、何かに精通している仕事の方だったり、理論を作るような仕事の方だと思います。似たような言葉としては、「りくつ」とか、「ルール」とか、そういう言葉がありますが、私は「ルール」という言葉が一番しっくりくると思います。小学校で習った、足し算や引き算は、たす「+」とか、ひく「ー」とか、こういった記号を用いて、数字のやりとりを表します。これは、ルール。こういった細かいルールを説明するのが、理論です。

 

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ひとつのことに、いくつかの理論がつかわれる

 理論は、ひとつのことに、いくつかあったりすることがあります。例えば、同じ音楽でも、ジャズとクラシックでは理論が違います。一般に「音楽理論」と言うと、クラシックを指し、ジャズの方では「ジャズ理論」と言ったり、「セオリー」と言ったりします。

 

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宇宙ロケットの計算式

 こういったことは他にも色々あって、有名なものでは、宇宙ロケットを飛ばす時、物理学の計算をするのですが、「ニュートンの計算式」(ニュートンは、りんごが落ちたのを見て重力に気づいたその人です)を使ったり、「アインシュタインの計算式」(アインシュタインは、相対性理論の有名な人)を使ったりすることがあるそうです。

 

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  私は物理学にうといので、詳しいことはわからないのですが、ニュートンの計算式でなんでも計算しようとすると、どうしてもつじつまの合わないことが起きてしまって、答えが出せない時があるんだとか。こういう時、違う計算式を使うことにより、正しい答えを出すのだそうです。計算式とは理論のうえにありますので、理論を使い分けている、ということになります。

 

 

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理論を使い分けると正しい答えが出せる

 理論を使い分けるということは、考え方を変える、とも言えます。理論というものは一般の方には縁のないものですが、考え方を変える、というのは、どんな人にも利用できるものです。

 

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  例えば関係の上手くいかない人がいる時、話し合ってもけんかになってしまい、解決できないのであれば、考え方を変えると、しばらく距離を置く、という考えもできます。言ってだめなら、言わない。それで答えが出るかどうか、つまり解決できるかどうかはわかりませんが、少なくとも、話し合いでは解決できない、それは誤りであった、ということは言えますから、やり方を変える、というのは建設的であると言えます。一つの考え方にとらわれない柔軟性は、専門家でも、一般人でも、大事なのだと思います。

 

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医学の理論の使い分け

 医学では理論の使い分けは、かなり個人差のあるところです。なぜかと言うと、医師や看護師など、病院で働く人たちは、基本的には西洋医学を学びます。この言い方にも少し語弊があって、現代一般では医学=西洋医学です。この医学は生物学や化学から成り立っていますので、他の現代的な理論と合致していることが多く、大学など高度な教育の場で習いやすいものであると言えます。しかし医学には他にも理論があります。

 

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古典医学

 古典医学には理論があります。代表的なのは東洋医学です。東洋医学は西洋医学と同じ現象を説明してはいるものの、言葉が特殊で、専門の教育機関でないと学ぶことができません。しかも、他の学問ともリンクしていないので、聞いたことのない言葉が多く、かなりとっつきにくい学問です。東洋医学は日本では鍼灸師やあん摩マッサージ指圧師、一部の医師や薬剤師が使っています。鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師は鍼やマッサージで身体の外から治療しますので、東洋医学の中でも外科的なもの、特に「経絡」という理論を使っています。医師・薬剤師は薬を使いますから、内科的なやり方です。

 

 

医師と東洋医学

 医学部でも東洋医学を学ぶ機会はあるそうですが、このへんはあまり知られていないところだと思います。中には鍼を打つ医師もいるそうで、そういう方は本当に東洋医学が好きで、中国に留学された経験があったり、先生のところに習いにいっているようです。風邪を引くと、必要な薬の他に、身体を温める作用のある「葛根湯」という漢方薬を処方する先生もおられます。こういった先生は、どちらの理論もご存知であり、それぞれの良いところを利用しているのだな、と感じます。しかし私が行く病院では漢方薬を処方する先生は少なかったので、やはり西洋医学に偏るのかな、という印象です。

 

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鍼灸師と西洋医学

 鍼灸師は東洋医学が専門ですが、国家試験には西洋医学が8割くらい出題されますから、もちろん両方の知識を持っています。しかし私の周りを見てみると、こちらもどっちかに偏る人が多いという印象です。東洋医学に行く人と、西洋医学に行く人に二分されているように見えます。開業している先生を見ると、自分の流派を作って、どっちでもなくなってしまう人もいたり。医師に比べると、もっと個人差が激しいように感じます。理論を使い分けている人もいるにはいますが、あまり人数は多くないように感じます。

 

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それぞれの良いところを生かして

 医学の理論の使い分けは、私は重要だと思っています。なぜなら、薬や治療の効き方には、かなり個人差があるからです。私が最も身近なのは鍼ですが、鍼の効き目はとても個人差があります。一方、病院の薬も、アレルギーや遺伝など、飲める人と飲めない人がいたり、同じ症状でもよく効く人とそうでない人がいるようです。鍼や薬の個人差には、やり方の使い分けも重要ですが、理論を使い分けると、その患者さんに合った治療が出来ると思うのです。人間はロボットではありません。心のある、命です。オーダーメイド医療と言うと大げさかもしれませんが、人それぞれに合ったやり方を、私たちは常に考える必要があるのではないでしょうか。

 

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 理論は難しいです。習っていても、難しいなあと感じます。でも、それを知らないといけないのが専門家です。学生の時というのは、このくらいみんな苦しんでいるのだろうと思います。でもきっと、今習っていることを使う日が来ますから、それまで精進していきたいと思います。

 

 

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