ひとりのセラピストのひとりごと

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塩分の摂りすぎはなぜ身体に悪い?血圧の上がるしくみ

 日本人の死因で多いのが、生活習慣病による病気です。以前は成人病と呼ばれていましたが、近年は名前を改めて予防策も国によって定められました。生活習慣病で多いのが、高血圧による病気です。高血圧は塩分をたくさん摂ることによりおきますが、味の濃いものがお好きな方は非常に多いと思います。今回は、塩と、血圧の上がるしくみについてご説明します。

 

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塩分のはたらき

 まず、塩分は身体の中で何をしているのでしょうか。生き物が生きるのには、塩は無くてはならないものです。塩は、身体の中に入って、水に溶けて、「イオン」というものになります。これは電気を帯びていて、神経が信号を伝えるときに、その電気の働きをしていたり、体液の濃さを決めていたりします。塩が多いと、濃くなりますから、それを薄めようと、水が移動するしくみを利用して、おしっこを作ったりしています。

 

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塩が無くなってしまったら?

 もし身体の中の塩が無くなってしまったらどうなるでしょうか。「熱中症」になった時、似たようなことが起きます。熱中症は、暑くて、汗が出すぎて、水や塩が足りなくなってしまう病気です。水が足りなくなった時と、塩が足りなくなった時で、それぞれ治療が変わりますが、塩が足りなくなってしまうと、身体の神経がうまく信号を伝えられなくなり、頭が痛くなったり、気持ちが悪くなったり、目が回ったり、けいれんを起こしたりします。そして最悪の場合は、心臓が止まってしまいます。塩は、生きるために、無くてはならないものなのです。

 

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塩の調節

 身体の中の塩分は、食べ物や汗の量によって増えたり、減ったりします。その調節をしているのはホルモンです。脳のホルモンが水の調節を、腎臓の近くの、「副腎」というところが塩の調節をしています。水も、塩も、おしっこの量で調節しているのですが、もし足りなければ、おしっこの元になる液体から、水や塩を再吸収して、再利用しています。エコロジーですね。

 

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 ただ、水も塩も、自然の中ではとっても貴重なものでした。だから、摂れないことはあっても、摂りすぎることはほとんどありませんでした。ですから、水はおしっこで出てしまうものの、多すぎる塩を出すという機能はついていません。このため、塩は摂りすぎやすいのです。

 

1日に必要な塩の量

 世界的には、1日に5グラムくらいが良いと言われていますが、日本では、男性が1日に8グラム、女性は7グラムが目安になっています。日本はみそやしょうゆ、つけものなど、塩っけの多い食べ物が文化的に多いので、なかなか減らすのが大変です。外食の多い人も多く、美味しいものには塩分が多く含まれています。コントロールが難しいところです。

 

 

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血圧が上がるしくみ

 血圧は、年齢を重ねることで上がっていくものだそうですが、そのほかに、上がってしまう理由があります。どうして血圧が上がるのでしょうか。それには大きく分けて二つの理由があります。

 

血管が細くなる

 ホースで水を飛ばす時を思い出して下さい。さきっぽをつまむと、出口が細くなって、水が遠くまで飛びますね。これは、管が細くなることにより、圧力があがるので、水が飛ぶ、というしくみです。身体の中でもこれは起きることで、血管が細くなると、圧力があがり、血圧が上がります。

 

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 血管が細くなるのには、自然なしくみがあります。それは、ストレスです。緊張すると、人の身体の血管は、細くなるように出来ています。ドキドキ、緊張した時、手のひらや足の先が冷たい、と感じたことはありませんか?これは、緊張することで、血管が細くなって、血液が少なくなっているので、冷たくなっています。過度なストレスは、血管が細い状態を続けることになりますから、血圧が上がる原因になってしまいます。

 

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 そのほかに、血管の太さはそのままなのに、中の空洞が狭くなってしまうことがあります。これが、コレステロールです。脂質やコレステロールの多い食生活を続けていますと、血液の中にも脂質やコレステロールが増えてしまい、それが血管の内側にくっついていってしまいます。「動脈硬化」と呼ばれる現象です。長い間それが続くと、大事な血管が塞がってしまい、大変な病気の原因になってしまいます。お医者様から「痩せて下さい」と言われたことのある方は、少なからずこのような血管になっている可能性があるわけです。

 

血液の量が増える

 血管の太さが保たれていても、中の液体の量が増えてしまうと、圧力が上がってしまいます。血液の量が増える、と言うと、なんだか健康的に思えますが、血液の成分には、赤い要素である「赤血球」などの、血球のほかに、水分が含まれています。もしたくさん水をとったら、血中の水分が増えて、血液の量が多くなり、血圧が上がってしまいます。

 

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 とはいえ、水は、多過ぎればおしっこから外に出るように出来ています。しかし、そこにもし塩分があると、身体の塩分濃度を下げるために、つまり薄めるために、水を貯めてしまいます。これが、血液の量が増える原因です。血液の中で、塩が多すぎると、血管を傷つけて、破いてしまったり、神経のはたらきがうまくいかなくなる可能性があります。これを防ぐために、身体は塩分濃度を一定に保とうとしているのです。

 

 

塩を摂りすぎたらどうしたらいい?

 塩分の1日目安量は、簡単に超えてしまいます。大抵の方は摂りすぎていると思ってもらった方がいいでしょう。では摂りすぎたらどうしたらいいのでしょうか。その対処自体は簡単で、しばらく控えればいいのです。たとえば、ラーメンを食べに行って、汁まで全部飲んでしまった日は、3日はラーメンは控え、他にも、味の濃いものは避けるなどで、塩分濃度は下がっていきます。食べすぎても、健康な人であれば、あとで多少はつじつまを合わせることができるのです。

 

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 この他にも、塩分濃度を下げる方法があります。「カリウム」を摂ることです。カリウムは、野菜、特に芋類に含まれている栄養素で、塩と似たはたらきをしているので、排泄するのにも関わるものです。最近はカリウムのサプリもありますが、塩を食べてしまう以上、基本的には、こういったサプリはサポート的に、用法用量を守り、食事でコントロールすることをおすすめします。

 

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高血圧になるとどうなる?

 高血圧は身体に悪いと言いますが、なぜでしょうか。血管はしなやかな、弾力のある素材で出来ていますが、高血圧が長い間続きますと、だんだんと疲労して、壊れてしまうことがあります。壊れやすい場所はだいたい決まっていて、脳の下の方にある動脈や、腎臓の動脈です。どちらもとても細くて、壊れやすい場所になっています。

 

脳の血管障害

 もし、脳の血管が高血圧によって壊れてしまうと、中で血が出てしまって、身体を動かすための機能が壊れてしまうことがあります。血管が壊れる場所にもよりますが、一番多いのは、片方の手足が動かなくなってしまうような障害です。もしこれが起きてしまうと、もうもとに戻りませんから、生活が大変不便になってしまいます。

 

腎臓の血管障害

 腎臓はおしっこを作る「ろ過装置」です。血液を「こして」、要らないものをおしっこにして、外に出します。このろ過装置には血管が迷路のように走っていますが、これもとても細いものです。これが壊れていってしまうと、おしっこを作れなくなってしまい、要らないものを捨てることができず、命に関わる状態になります。それを防ぐために、腎臓の代わりに、機械でおしっこをつくる、「人工透析」という治療を行います。これもとても不便な治療で、もうもとに戻りませんから、大変です。

 

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今から食事のコントロール

 塩分は摂りやすく、摂りすぎたままになっていると、最終的には大変不便な病気の原因になってしまいます。外食が多いと、コントロールするのが大変ですが、自分の身体のために、今からでも少しづつ、気にして食生活を送って頂きたいと思います。