ひとりのセラピストのひとりごと

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モスキート音って何?耳の聞こえるしくみ

 最近は繁華街などの街中に「モスキート音」の出ている場所が時々見られます。これは若者がたむろすることを防ぐためで、効果てきめんなのですが、さて、聞いたことはありますか?モスキート音は若者にしか聞こえない不思議な音です。これと似たようなことは他にもあって、犬笛は犬にしか聞こえません。今回は、音の聞こえるしくみについて。

 

 

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耳のしくみ

 人は両方の耳で音を聞いています。耳と言っても、目に見えている部分は耳のほんの外側の部分です。中は管になっていて、その先には「鼓膜」があります。音が空気を伝わり、鼓膜を振動させるために音がきこえるわけですが、実はこれだけではパワーが足りず、聞き取ることが出来ません。そこで、鼓膜に小さな3つの骨をくっつけて、音の振動を増幅させています。この骨は、不思議な形をしていて、その見た目から、「ツチ骨(木づち)」「キヌタ骨(砧、アイロンのような道具)」「アブミ骨(馬の鐙、馬具のひとつ)」と名前がついています。

 

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 この骨が増幅装置になっているのですが、これでもまだパワーが低い。そこで、その先には「蝸牛(かぎゅう)」というカタツムリのからのような管に、水が入ったようなものがあって、カタツムリのぐるぐるの中を水が通るとき、反響してさらに増幅装置されるというしくみがあります。この管は3部屋あるのですが、耳から入った音が、行きと帰りで違う部屋を通るようなしくみで、2回反響させられるようになっています。よく出来ているな〜〜!

 

 

音のしくみ

 いつも何気なく聞いている音は、空気を波のように伝わって進んで行きます。だから、「音波」と言います。音波は波の形とか、大きさ、幅などでどんな音になるかが決まるのですが、そのうちの、波の幅によって、音の「高さ」が決まります。低い音は幅が大きく、高い音は幅が小さくなっています。この幅がいくつ入っているかが一つの単位になり、「Hz(ヘルツ)」という言葉で音の高さを示します。

 

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  1秒間に波がいくつ入っているかがヘルツの基準になります。幅が大きく、1秒間に1つしか波が無ければ、1Hzということになります。1秒間で10回なら、10Hz。わかりやすいですね。

 

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人間の聞こえる音

 1Hzとか、10Hzとか、そのくらいの音は、低すぎて、人間の耳に聞き取れません。人間が聞き取れるのは、大体20Hz〜2万Hzと言われています。とても広い範囲ですが、これは年齢で狭まっていくものです。高すぎる音や、低すぎる音は、加齢で聞き取れなくなってしまいます。

 

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モスキート音は高すぎる音

 人間が聞こえる音の中で、2万Hzくらいが大体限界だと言われていますが、2万Hzに近くなってくると、新しい耳を持つ若者には聞こえるのに、耳が古くなってしまっている中年や高齢者には聞こえなくなっています。とっても高い音がひっきりなしに鳴っていたら、耳を塞ぎたくなりますよね。モスキート音は、この年齢によって聞き取れる音域の差を利用して、若者にだけ聞こえる音、しかも不快な音を流し続けています。これが聞こえる若者は、たまらずに逃げてしまう、そういうわけなんですね。 

 

 

聞こえなくても騒音

 20〜2万Hzの音域の外側、人間が聞こえない音は、自然の中にたくさんあります。トラックが走っていても、外側で工事をしていても、どこかしらから聞こえない音が出ているのですが、人間には聞こえていないものの、刺激として感じてはいるようなのです。だから、時々光害として問題になる、「低周波騒音」などのために、気づかないうちに不眠症になっている、ということがあるそうです。

 

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 「低周波騒音」とは、低周波、つまり、低すぎて聞こえない音です。1〜19Hzくらいでしょうか。耳には音としてわからないのに、刺激は脳に伝わります。聞こえないのにうるさいというのは、想像しにくいですが、工事現場の隣の家や、大きな道路に接する家では、こういった不眠症がしばしば起こりうるようです。

 

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 人は外部情報を得るとき、そのほとんどが視覚であると言われています。でも、耳もなくてはならないものですよね。車のクラクションが聞こえなかったら大変ですし、人と話すのにも不便です。それに、音楽が聞こえないというのも、好きな人には辛いと思います。何気なく聞いている音にも、複雑なしくみがあってのことですから、感謝して、大事に使っていきたいですね。

 

 

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