ひとりのセラピストのひとりごと

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【なぜイライラする?その1】キレる人、泣く人は脳がショートしている

  私は滅多に怒りません。よほどでないと他人に面と向かって怒ることはありません。

  しかし、こんな寛大な私でも、限度というものはる。

 

  現代のストレス社会。イライラをゼロにするというのは不可能でしょう・・・。

 

  このイライラという感情は、どうして怒るのでしょうか。

  今回は、イライラについて、色々考えてみます。短気な方、情緒不安定だと感じる方、またそういう時があるという方は、参考になさって下さい。

 

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イライラとは

  イライラする、とはどういった感情でしょうか。

  分かりやすいのは、嫌いな人に嫌なことをされて、それを言えない場面。日本人はあまり直球な意見を言わない文化を持っていますから、やめて欲しいと思っても、それが言えないことがあります。

  こういう時は、言いたいけれど言えない、というフラストレーションが湧いて、イライラしますよね。

 

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  それから、特に女性では、生理周期があるために、イライラしやすくなる時期がある方がいます。

  これは個人差がかなりあるようなのですが、いつもよりも怒りの感情が湧きやすくなってしまい、ちょっとしたことでイライラします。

  妊娠中や、更年期障害などでも顕著な症状で、しばしばこのために苦しむ方もおられると伺います。

 

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イライラの原因

  上記にあるように、イライラする時は、大きく分けて二つの理由があります。

 

  一つは、フラストのために、思考回路がショートしている時。

  もう一つは、体調になど、自分の中に何か不具合がある時。

 

  言い換えてみれば、原因が自分の外にある時と、中にある時があります。外にある時とは、嫌なことをされたとか、無理なことを言われたとか、他人にイライラさせられた時です。

  ここでは原因が外にある時のことについて考えてみます。

 

 

 

思考回路とは

  思考とは、考えること。

  生き物の脳は神経が張り巡らされていて、その無数の神経が互いに連絡を取り合うことによって考えることができるようになっています。

  これを神経のネットワークと言いますが、このネットワークは非常に複雑で、常に組み替えられています。昨日と今日では、もう形が変わっているほど、変動の激しいものです。

 

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  考えること、すなわち「思考」には、簡単なものとそうでないものがあります。簡単なものとは、考える必要のないようなもの。

  例えば、天気予報を見て、「ああ今日は晴れなんだ」と思うのは、考えていませんよね。これは非常に処理が軽く、脳がこまることはありません。

 

  一方、簡単でないもの、難しいものとは、「天気を理論に基づき予測する」ことです。気象の知識や経験など、複雑な思考回路が必要になりますね。

 

  「回路」「処理」などという言葉が出てきましたが、脳は本当にコンピューターに近いものがあると言えます。

  回路とは、辞書では「電気の通路」と記述されることがありますが、神経は電気が通ることで情報を伝えていますし、それは一回、二回ではなく、一瞬の間にたくさんの神経に電気が行ったり、来たりして、やりとりをしています。

 

脳のショート

  神経のネットワークには電気が走っているものですから、ショートのような現象も起きることもあります。

 

  脳でもこれに似たようなことが起きて、程度はあるのでしょうが、あまりに複雑な思考処理を求められた時、つまり、短い時間に難しい考えを要求された時、場合によっては思考が止まることがあります。「わからない」となるのです。

 

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  その問題について「わからない」だけだったらいいのですが、ショートした時は「何も考えられない」ような状態になります。

  例えば、大勢の前で急に発表しなければいけなくなった時、友達と話すことしか普段していなければ、何を話したらいいか分からなくなってしまいます。日本語を忘れたような状態です。

  これはショートのようなことが起きるためなのですね。

 

 

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壊さないために

  ショートは故障です。

  機械がショートするともう使えなくなってしまいますね。

  人間の脳は、使えなくなったら、それはすなわち「死」ということですから、こんなことが頻繁にあっては困ってしまいます。そこで、ショートを防ぐために回路を無理やり変えてしまうことがあります。

 

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  難しい思考を要求された時、急に怒り出したり、泣き出したりする人がいます。

  これは、強制的な回路の変更が起きているのです。

 

  例えると、別れ話を持ちかけられた女性、職場で注意されて逆ギレする人、有名だったのは、以前ニュースで非常に有名だった、兵庫県議会の野々村元議員の「号泣会見」でしょうか。あの会見は回路の変更が非常に特徴的であったと思います。

 

感情回路の切り替え

  脳の回路は、大まかにいくつかの種類があって、「難しい思考をする場所」とか、「感情を感じる場所」とか、色々あるのですが、個人差で、難しい思考をする場所のキャパは決まっていて、もし自分の限界を超えたことを要求されたら、無理やり感情を感じる場所に回路を切り替えるので、怒ったり、泣いたりする、というわけです。

 

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  酔っ払いのけんかはこれによる原因であると言えます。

  アルコールは、「抑制」する作用のある物質です。抑制とは、動かなくさせる、ということ。

  アルコールを飲むと、ぼーっとしたり、いつもと違う性格になったりする人が時々いますが、これは脳が動かなくなっているためによります。

  急性アルコール中毒は、命に関わる大変な病気ですが、アルコールの動かなくさせる作用が脳全体に及んでしまい、呼吸や、心臓が止まってしまうのです。

 

  酔っ払いのけんかは、怒っていますよね。アルコールが難しい思考をする場所を動かなくさせているので、感情回路に切り替わってしまい、けんかになります。大人はトラブルを避けるためにけんかをしませんが、「トラブルの可能性を考える」ことができなくなってしまっているので、けんかしてしまうのです。

 

なぜ泣く?怒る?

 では、なぜショートの時は泣いたり怒ったりするのでしょうか?

  笑ったり喜んだりする人はいませんね。

 

  それは、「要求されたことが限界を超えている」ということは、「不快」であるからです。

 

  かなりの負担が脳にかかってから、感情回路への切り替えが起きますから、その人には強いストレスがかかっているのです。

  大量で、なおかつ短い時間に一気にかかるストレスですから、急いでその状態を変えないといけません。よって、攻撃するために怒る、あるいは自分を守るために泣く、というわけなのです。

 

 

  女性は特に、生理周期で涙もろくなる方もおられます。ひどいようであれば、サプリなどで体調のサポートをすると良いでしょう。  

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思考回路をきたえるためには?

  話し合いの最中に、すぐ怒ったり泣いたりしていては、困ってしまいますよね。

  これはある程度はきたえることができますが、やはり個人差の大きなところです。

  難しい思考は、脳の「前頭葉」というところが動いています。ここをきたえることで、理論上は、感情的になるのを防ぐことができます。

 

  ではどうやってきたえればいいかというと、ストレスがかかっても、きちんと考えるようなトレーニングが必要です。

 

  たとえば、満員電車の中で本を読むとか、混雑する街の中で、きちんと目的地にたどり着くとか、そういうものが思い浮かびますが、専門施設ではところでもっと適切なトレーニングがあるでしょう。

  前頭葉のトレーニングはかなり複雑なので、専門家に診てもらうのが一番だと思います。

 

  私は、「読書」が自分で手軽にできる良いトレーニングだと思います。

 

  大量の文字は、複雑な処理が要求されますし、じっとして読み続けるということは、それなりのストレスです。私は全く本を読まない人間でした。感情的になることもそれなりに多かったのですが、ある時から年間100冊以上読むようになり、今では感情的になることはほとんどありません。

 

 もし、ご自身が、時々キレてしまう、すぐに泣き出してしまう、と思ったら、読書を習慣づけると良いかもしれません。

 

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  すぐに怒ったり、泣いたりすることは、少し恥ずかしいことだと思います。

  感情的・情熱的な人はとても魅力的ですが、社会では、冷静でいることが必要な場面が非常に多いです。

  円滑な人間関係と、精神衛生のために、会社の中では、感情は少し控えめにしてみてはいかがでしょうか。