ひとりのセラピストのひとりごと

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鍼灸専門学校のテスト内容について。どのくらい勉強するか

 私は鍼灸・あん摩マッサージ指圧科の専門学校へ通う、2年生です。もうすぐ2年生の期末テストがあり、現在は実技テストウィークとなっています。これから進学する方や、今後の進学を考えている方のために、私の学校のテストについて、少し説明しようと思います。

 

 

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学校の目的

 鍼灸・あん摩マッサージ指圧の専門学校は、職業訓練校です。技術と知識を身につけ、3年後に国家試験を受けます。合格すれば、晴れて鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師となり、専門職に就くことになります。授業には国家試験を前提とした医学全般の座学、テクニックを身につけるための実技があります。

 

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  授業は1コマ90分で、週に5日、1日3コマ受けます。座学と実技が半分づつあり、座学の時は私服で、実技の時は白衣で授業を受けます。1年を半分に分け、前期と後期とし、定期テストはそれぞれの終わりに行いますから、年に2回あるということになります。

 

定期テスト

 私の学校には中間試験はありません。前期と後期に、それぞれ期末テストがあります。前期は夏休み明けにすぐテストとなりますので、比較的勉強する時間があるものの、後期は短い冬休みの後に、平常授業があり、特に大きな休みのないままテストとなりますから、少しハードなスケジュールになります。

 

実技テスト

 私の学校は、実技の授業も科目が多く、受け持つ担当の先生も違います。各科目ごとにテストがあり、難易度も科目ごと、先生ごとに違ってきます。内容としては、治療する身体の部位、もしくは疾患が指定され、そこに正しい方法で施術をする、というものです。手順が決まっており、減点方式だそうなのですが、禁忌(絶対ダメなこと)が設けられ、それを行なってしまうと、即時に不合格になる、というルールがあります。

 

実技テストの禁忌

 私たちが習っているのは治療ですから、危険な行為は直ちに試験が中止となります。例えば、消毒を忘れる、刺してはいけない場所に鍼を刺す、鍼を何回も落とす、などです。お灸で言えば、何度も火が消えてしまう、火傷をさせてしまう、など。こういった事例は場合によっては患者の命に関わることですから、絶対禁止とされています。

 

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科目

 具体的な科目は、学校によるのですが、私の学校は非常に実技の科目が多いです。例えば2年生であれば、以下のような科目があります。

 

・経絡治療

古典東洋医学の治療方法です。日本の伝統的なもので、学会など組織も充実しています。

 

・鍼通電療法

鍼を2本打ち、それぞれに電極を付けて、筋肉や神経などに低周波の電流を流します。運動器疾患に用いられる技術です。現代鍼灸という考え方で、病院の医療に近いものです。

 

・特殊鍼法

鍼には流派があるのですが、そのうちの一部を抜粋して学習します。2年生では、カンファレンスのしっかりした刺鍼術を学びました。ちなみに1年生の時は、「中国鍼」という、主に中国で利用されている比較的太い鍼を学びました。

 

・指圧

全身のコリを、指で押すことによりほぐすという技術です。これは日本人の先生が、世界的に確立した技術で、資格の名前にもなっています。非常に有名な技術です。

 

 これらは一部です。前期と後期で授業が変わることがあり、他にも科目は複数あります。また、通年で行う授業、3年間に渡って行う授業もあります。

 

 

多すぎてやってらんねー>

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座学

 座学のテストは、国家試験に準じたものになります。時間厳守、遅刻は即不合格で、試験中のルールも、国家試験にならったものです。会場はいつもの教室ではなく、試験の日に知ることができます。全部で3日あり、1日3〜4科目を受験することになります。

 

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座学試験のルール

 試験のルールは日本では比較的統一されていますが、大学では調べて記述するような試験もあるそうです。こういうものは辞書の持ち込みが許可されるようですが、鍼灸・あん摩マッサージ指圧の国家試験は全て4択問題です。ですから、いかなる図書も出しておくことはできません。携帯電話など電子機器の電源は切り、デジタル時計も封印しなければいけないそうです。

 

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 トイレや気分が悪いなど、起立する時は挙手をして、試験監督の誘導に従います。一定時間が経てば、退場ができますが、再入場は許されません。退場の際、問題用紙を持ち帰ることができるのですが、この時、もし間違えて回答用紙を持って退出してしまうと、即不合格となります。

 

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科目

 座学の科目は、必須のものと、すでに他の学校で学習していれば、受けなくていいもの、免除科目があります。そういった授業はすべての1年生の時ですが、私は免除科目がありませんでしたので、すべての試験を受けました。

 必須科目は、国家試験に出題される科目です。医療全般を幅広く問われるのですが、変わったところでは、全ての国家試験で唯一、東洋医学の出題があります。他のどの医療従事者も習わない、特徴的な科目です。上述と同様に、以下にまとめます。

 

・生理学

人の身体の機能を分析した学問。医療の基礎で、これを知らないと他の科目が難しくなる。そして最も難しい、と、いう人が多い。でも私は一番好きです(笑)

 

・解剖学

人の身体の部品を命名した学問。言わば地図のようなもので、名前を知らないとコミュニケーションが計れないことから、これもやはり基礎。「脳」と言っても、そこにはたくさんの部品がある。それをひとつひとつ、全部覚える!

 

・病理学

病気になった身体は、どのようになっているか、顕微鏡で見た時の話。メカニズムがあったり、科学があったりと、専門学校でやるにはボリューミー。よって概論(基本ルール)しかやらないが、それでも難しい。

 

・経絡経穴概論

世の中に知れている「ツボ」は、実は全身に400個くらいある。これを、名前、場所、順番、筋肉、神経、全部覚えます。とんでもなく量があるので、後でやろうとすると絶対に失敗する科目のひとつ。

 

・東洋医学概論

東洋医学の基本ルール。言葉が独特で、学校で習わないと理解するのが大変難しい学問。学校で習っても、理解できない人は結構いる。1科目で学習するのに無理があるくらいの壮大な科目です。だから、概論。概論でもとんでもない量があります。

 

 

 座学も、もっとたくさんあります。1年生の時は、補科目として、生物学、組織学(顕微鏡で細胞を見た時の話)、社会福祉、英語、など、国家試験に出題されないものの、社会的な知識の基礎となる科目が多くありました。うーん、国家試験に出ないのかあと思うのですが、生物学系は、その後の医学の授業で大変役に立ちました。勉強は、やるだけ自分のためになります。

 

追試

 国家試験と違うのは、学校の定期テストには追試があります。合格は60点なのですが、そこに及ばなければ、後日落とした科目だけ追試を受けなければいけません。追試の問題は本試と違いますから、2度手間になるうえ、試験までの時間がそうありませんので、とても大変です。もし追試を落とすと、追追試があります。ちなみに追試は有料で、金額は学校によるようですが、もし落とすと、みんな生ビールやお弁当など、好きな食べ物に換算して「ああ!生ビール10杯分が!」などと嘆いています(笑)

 

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 厄介なのが、実技試験にも追試はある、ということです。実技試験は日程的に、座学の試験の直前に配置されおり、もし実技を落とすと、座学のテスト勉強の時間が減ってしまうことになります。私はまだいずれも落としたことがないのですが、特に実技は自信が持てず、明日は我が身、と言ったところです(^◇^;)

 

 

本気出さないとダメ

 このように、鍼灸あん摩マッサージ指圧の専門学校は、ものすごく科目が多いです。定期テストは、大体いつも10科目以上あります。教科書でいうと、分厚いのが30冊くらいは軽くあるのですが、この全ての本の中から、国家試験に出題され、何が出るかはわからないというわけですね。だから全部やらないとダメ。ああ、大変。

 

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 しかし、他学科の大学の内容を調べていますと、やはり内容的には簡単であると感じます。医学部、薬学部など6年制の大学の方は、このように膨大な科目を、さらに掘り下げて学習されているようですから、頭が上がりません。このくらいで弱音を吐いていては、いけませんね。

 

 

国立大卒の医師は、血ヘド吐いたって言ってたぞ!>

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 私は今、テスト期間で、これから座学の試験が控えており、ブログの更新が遅れると思いますが、出来るだけ遠のかないようにしていきます。さて、今回の記事も出来上がりましたから、勉強に戻るとします。ではみなさま、ごきげんよう(^ω^)