ひとりのセラピストのひとりごと

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大人は牛乳を飲んでも意味がない?【その1】カルシウムなどミネラルのはたらき

  最近骨折をしまして、早く治すために何を食べたらいいか色々な方に相談したり、調べたりしております。カルシウムについては、骨折の患者さんの他にも、骨密度が低い方、女性の方は気になるところでしょう。

 骨はカルシウムが多く含まれていますから、牛乳をたくさん飲んだらいいのかな?と思うのですが、そう単純な問題でもないようです。

 

 カルシウムはカリウム、ナトリウムと同じミネラルというものの仲間です。ミネラルという栄養素は身体の中でバランスを取りながら保たれています。

 今回は、ミネラルとカルシウムのお話です。

 

 

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ミネラルとは

 ミネラルとは私たちが食べ物から摂る栄養のうち、土や海水に含まれている、無機物というものです。骨をつくるカルシウム、塩に含まれるナトリウムなどの他に、カリウム、マグネシウム、亜鉛など、金属類も含まれています。食物連鎖を通じて、野菜や肉から私たちの口に入ります。 

 骨をつくるのはカルシウムですが、それだけでなく、カルシウムを含むミネラル群は骨になるだけでなく、筋肉や神経をうごかすはたらきがあります。

 

摂りすぎると危険!

 ミネラルは身体に必要な、大事な栄養です。しかし、大量に摂りすぎると、今度は健康に悪影響を及ぼす毒物になってしまいます。

 

 現代で問題になっている「生活習慣病」の原因の一つは、塩分の摂り過ぎです。塩にはナトリウムというミネラルが含まれますが、これをいつもたくさん摂っていると、高血圧が起きてしまい、病気になってしまいます。

 

 もし一度に大量に摂れば、少なすぎると同じような現象、けいれんや心停止が起きます。海水を飲んではいけない理由はここにあります。

 少なすぎても、多すぎても、同じようなことがおきて、命に関わる大変なことになってしまうのです。

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ミネラルには相棒がいる

 ミネラルは少量、身体のなかにあり、バランスを取りながらはたらいています。それはとても絶妙なバランスで、何かが多過ぎれば何かが減り、何かが少な過ぎれば何かが増え、とシーソーのように傾きながらはたらいています。

 このバランスがあるので、大人がカルシウムをたくさん摂ろうとして牛乳だけを飲んでも、あまり意味がない、と考えられています。

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カルシウムのはたらき

 身体の中ではカルシウムは、骨になっていたり、血液に溶けてたりします。骨はとても大事なものですが、身体は時に骨を溶かして、カルシウムを血液に乗せることがあります。骨はカルシウムの貯蔵庫としても機能しているのです。

 

筋肉を動かす!

 血液に溶けたカルシウムは、筋肉まで運ばれて、筋肉が伸びたり、縮んだりするときに使われます。もし血液の中にカルシウムが無かったら、筋肉が動くことができなくなってしまいます。命のために大切な、心臓の拍動や、呼吸も、筋肉によって動いていますから、カルシウムのはたらきの重要性がわかりますね。生命活動のために、カルシウムはなくてはならないものです。

 

カルシウムの調節

 カルシウムは血液の中の濃度、血中濃度を監視されています。もし少なかったら、骨を溶かせ!と命令が出ますし、多かったら、骨にしろ!と命令がでます。身体の中で骨を溶かしているなんて信じられませんが、そうやってカルシウムの調節をしているのですね。

 骨を溶かしたり、逆に骨を作ったりしている命令は、「甲状腺」「副甲状腺」という、首にある蝶のような形の内臓が出しています。時々、この甲状腺が腫れてしまって、骨を溶かしすぎてしまう病気があります。「バセドウ病」という病気です。甲状腺が腫れても骨が溶けてしまうとは限りませんが、甲状腺が腫れた時の症状の一つとして、そういったことがあります。

 

カルシウムのバランス

 カルシウムは骨になって落ち着いている時は、「リン酸カルシウム」というものになっています。リン酸がくっついて、落ち着いているのです。血液に溶けている時は、このリン酸が離れて、「カルシウムイオン」というものになっています。カルシウムには相棒のリン酸がとても大事で、食べ物から吸収される時も、逆に多すぎて排出される時も、相棒リン酸が一緒にはたらいています。

 

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 リン酸の他にも、カルシウムには大事なパートナーがいます。「ビタミンD」です。ビタミンDは食べ物にも含まれますが、私たちの身体の中でも作られています。太陽の光に当たった時、身体のなかの脂質が光によってビタミンDに変えられます。

 ビタミンDはカルシウムの吸収にとても大事なものです。もし日光を浴びなかったり、ビタミンDが摂取できなかったりすると、骨がもろく、折れやすくなってしまいます。

 

 

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 北欧では日光浴の習慣がありますが、日照時間が短いので、光を浴びない日もあり、健康管理のために日光浴をしているようです。これは肌の色にも現れていて、北に住む民族は肌が白く、日光を吸収しやすくなっています。赤道の近くに住む民族は肌が黒いですが、これは日光を浴びすぎないために防御として色が黒いのです。

 

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ここまでのまとめ

・ミネラルは命のためにとても大切だが、多すぎても、少なすぎても病気になってしまう。

・ミネラルは、食物連鎖の中で、人間にとって丁度良い量になる。

・カルシウムは骨として保存されたり、血液の中に溶けていたりしてはたらいている。

・カルシウムの相棒は、リン酸。ビタミンDも、大事なパートナー。

 

 

 次回はカルシウムなどミネラルの、吸収しやすい摂り方について考えてみます。ではでは!

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