ひとりのセラピストのひとりごと

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リラクゼーションサロンが訴えられたらどうなる?医療類似行為と裁判

  医療従事者は学校で法律についても教育を受けます。リラクゼーションサロンとマッサージ師の関係は、はっきり言ってあまり良くない。あん摩マッサージ指圧師の中には国家資格の無いリラクゼーションサロンについて不愉快に思っている方もおられます。

  今回は、表立ってあまり言われませんが、リラクゼーションが訴えられたらどうなるか、考えてみます。

 

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私の考え

  まず大前提として、私の考えをお伝えしておきます。

  私自身、リラクゼーションサロンの存在は否定しません。私がリラクゼーションサロンに勤めたから、医療に興味が持てたということもありますし、現実として、乱立したリラクゼーションサロンを今更規制するのはかなり無理があります。

 

  リラクゼーションサロンは大きな経済効果を日本にもたらしてくれていますし、その貢献は偉大です。

 

リラクゼーションサロンと裁判

  リラクゼーションサロンとは、国家資格の無いマッサージ店のことです。これに似たものとして、ストレッチ専門店、カイロプラクティック専門店、アロマテラピー、かっさ、よもぎ蒸しなど、身体を癒すためのお店はたくさんありますが、全て、代替療法という医療に似た行為、医療類似行為です。

 

  法律上は、国家資格者でなければ、医療行為を行ってはいけません。もし行うと、マッサージであれば罰金50万円以下、医業であれば懲役または罰金100万円以下が処せられます。

 そして法律上では、医療類似行為も禁止されているのです。法律上はね。

 しかし、医療類似行為とは何か?という規定がありません。ぶっちゃけリラクゼーションは医療類似行為以外の何でも無いのですが、法律でそのところの規定が無いので、グレーゾーンでセーフ、というわけですね。

 

リラクゼーションが訴えられたらどうなる?

  もしお客や医療従事者などにリラクゼーションが訴えられたらどうなるでしょう。

  法律的には、負ける可能性が高いです。

  どこまでそれっぽい(医療っぽい)ことをやっているか?ということが考慮されますが、マッサージは法律規制があるので、医療行為のようです(明言は無いっぽい)。

 

  っぽい、っぽい、ばっかりですが、特にあん摩マッサージ指圧関係の法律は、はっきり書かれていなかったりして「うーん」となるようなことが結構ある。バシッと決めてあるのは医師法とか薬剤師法なのですが、リラクゼーションを考慮してるのか?そこまで考えるのが面倒だったのか?グレーなことが多いです。

  違反についても厳しいのは医師法と薬剤師法で、マッサージで違反してもそんなに重い罪にはならないようです。

 

裁判はあった

  リラクゼーションというよりは、物理療法(赤外線治療や低周波など、機械による療法)で、昭和の最初の方に裁判がありました。

  光線治療機を使ってお金をとったとして、国家資格者でない方が訴えられました。1審で被告側が敗訴、人体へ無害であること、誰も怪我や障害を受けていないこと、職業選択の自由の権利があることから、控訴した後に、最高裁で無罪が確定したそう。

  まあ誰も怪我してないならいっかあ、ということで。マスコミもそうですが、「〜〜の自由」ってクセものですよね。それを言われちゃうと反論できない。

  自由って言われちゃうとねえ・・・(´ー`)

 

  これは有名な話で、私たちの教科書にも載っています。なんでも弁護士さんの教科書にも書いてあるとか。

 

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  日本は発言や職業、宗教など、個人に自由が保障されています。

  リラクゼーションサロンも、職業の自由なわけですね。自由の国、日本。

  時々リラクゼーションに怒っている医療資格者を見ますが、自由って言われちゃうともう反論できません。「あなたが資格とったのも、自由だからね」となっちゃう。アウチ。

 

罪状はどうなる?

  無資格者がマッサージやストレッチ等で訴えられたら、あん摩マッサージ指圧の無資格での施術、業務上過失傷害、傷害罪、などが考えられますが、ここまでおおごとになるのはよほどでないとありえません。マッサージとかストレッチで人が亡くなることは無いでしょう。

 

  しかし無資格者は法的には不利な立場にいることは確実。

  よほどでないと裁判になりませんが、心配性の方は、あん摩マッサージ指圧師免許くらいは持っておいた方が安パイかもしれませんね。

 

資格のある無し

  国家資格者は医療を行えます。それは法的な問題というよりも、医学的な教育を受けていて、個人の知識、技能が高い方が多いからです。法律も学んでいますので、医師に従って医療を行います。

  資格を持っていてもペーパードライバーな方もいますし、資格を持っていないのにものすごく勉強する方もいます。無能な国家資格者もいれば、有能なサロンセラピストもおられるでしょう。

 

  ただお仕事のために国家資格を得る人は、もちろん国のルールに縛られる必要があります。それは当然ですね。

 

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  実は資格のある無しはあまり重要なことではないのかもしれません。勉強しているか、していないか、資質があるのか、ないのか。そういったところでトラブルも起きたり起きなかったりしてくるでしょう。

  私は今後、国家資格を得る予定ですが、もし得ても、それにあぐらをかかないように、日々学んでいきたいと思います。