ひとりのセラピストのひとりごと

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基礎は大切!マッサージも鍼灸も、基礎がある人は違う!

  私は高校が音楽の専門学校で、トランペット専攻でした。

  音大へは事情があって行けず、その後は趣味で吹奏楽やジャズをやっていましたが、特にジャズでは、学校などで音楽を習ったことのない人がたくさんおられました。

  私は音楽理論や基礎的なトレーニング、ピアノも学校で習っていましたので、上達も早く、現在は休止していますが、ジャズビッグバンド(オーケストラのように大編成のもの)ではリードトランペット(ジャズバンドでは演奏の全体を指揮するパート)という主役を3年に渡り勤めさせて頂きました。

  音楽でも、今の鍼灸学校でも非常に思うのが、基礎の大切さ

  基礎がある人は成長のスピードが違います。

 

  今回は、この基礎の大切さについて考えてみます。

 

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音楽で分かった基礎の大切さ

  吹奏楽(クラシック)では部活動などで音楽を習っている方が多いのですが、ジャズでは完全に一人で趣味で始めたという方も多く、楽譜が読めない方も時々おられました。

  楽譜が読めない!?それで音楽ができるの!?と思われる方もおられるでしょうが、チームワークなので、誰かが何とかしてくれます。

 

  しかしそういった基礎的なものが出来ないと、何かと困ったことになる。

  何とかする誰かが非常に困ります。

 

  さらに基礎が無いと技術的にも上達しにくいこともあり、重要なパートをなかなかやらせてもらえなかったりする。

  本気で上手くなりたい人は、習いにいったり、勉強したりしてどんどん上達するのですが、趣味でやっているジャズバンドでは、周りの成長がついてこないのでつまらなくなり、辞めてしまうことも。私もその一人と言えるでしょう。

  私は大体、所属してから2年くらいでどうしても退屈になってしまっていました。

 

  なぜこうも成長のスピードが違うのか。

  それは私が、学校で楽典(音楽理論)、ソルフェージュ(初めて見た楽譜を読み上げる練習)、エグい基礎練習メソッドを死ぬほどやったからです。

 

  基礎練習って本当につまらない。退屈です。

  だからテレビ見ながらやったりしていました。つまんないから。

 

  でもそこまでしてもやっておいて損はありません。

  なぜなら私はリードトランペットを3年勤めました。私がリードをやるなんて、誰が想像できたでしょうか(それ程大変なパートです)。これは基礎があったからできたことです。

 

  大事な基礎。

  これは音楽にだけ言えることではなく、技術系の仕事全般に言えることだと思います。

 

  私はリラクゼーションセラピストを経て鍼灸あん摩マッサージ指圧の学生をしていますが、入学前の私と、今の私は、別人とも言えるほど、大きな違いがあります。

 

リラクゼーションと国家資格者の違い

  マッサージというと、どこにでもある60分2980円のお店が思い浮かぶ方が多いと思いますが、マッサージは日本では医療行為であり、あん摩マッサージ指圧師という国家資格者しか仕事として行うことが出来ない法律が制定されております。

(あん摩・マッサージ・指圧はそれぞれ違った治療方法ですが、国家資格ではまとめて1つの免許として発行されます。)

 

  それは法律のお話ですが、では本質的に、リラクゼーションセラピストと国家資格者の違いは一体何でしょう。

 

  治療ができる

 

  これくらいでしょうか?

 

  私は、学校で勉強した人は、基礎が身についているので、技術的なレベルが全く違うと思います。

 

マッサージの基礎

  マッサージの基礎とは何でしょうか。

  リラクゼーションの方はすでにこの答えが分からない方も多いのではと思います。

 

  マッサージの基礎は、軽擦法です。

  鍼灸でも手の感覚を鍛えるために軽擦法を練習する先生がおられます。どこでも出来るので自分の足で練習することが多いですが、ある先生はご自身のスラックスに穴が開くほど軽擦法を練習したとか。

 

  軽擦法はあん摩・マッサージ・指圧のいずれでも大切な手技です。基礎中の基礎。ヨーロッパのマッサージでも「ストローク」などと言い施術全体の半分以上を占める重要な手技となっています。

 

  他にも揉む・叩くなどの手技がありますが、「マッサージの手」を作るのはこの軽擦法。もちろん習っただけでは出来るようになりませんから、なんども自分で練習する必要がありますが、本当にうまい方は、こういう練習をされておられます。

 

 

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  マッサージの基礎は、技術で言うと軽擦法ですが、もちろん理論的なものもとても大切です。学校ではあん摩マッサージ指圧理論を習います。

  あん摩マッサージ指圧理論だけでなく、解剖学もとても重要です。

  人間の身体には筋肉や骨が入っていますが、それだけではなく、皮膚や、その下の皮下組織というものがあります。とくにリンパなどへのアプローチを目的とする時は、狙った場所へチカラを加えるために、何がどこにあるか分かっていないといけません。

  リラクゼーションではただ強く力任せに揉みがちですが、目的のあるマッサージは、強くしてはいけないのです。ですから、基本的に「治すマッサージ」には痛みはありません。

 

  こういった座学的な知識も、基礎として大変重要なものです。

 

 

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基礎があると何が違う?

  では基礎をしっかり練習した人は、なぜマッサージが上手いのでしょうか?

 

  たとえば肩こりの時、本当に肩に問題があるのか、肩のどの筋肉に問題があるのかで、必要な治療方法が異なります。

 

  基礎知識があれば、身体のどの深さに筋肉があり、筋膜(筋肉を包むものです)があり、皮下組織があり、皮膚があるのか、わかります。

  何がどこにあるのか知っているので、必要な場所に必要な施術を、正確に行うことが出来るのです。

  

  普通、治療とは、患者さんの主訴を聞き、どこに異常があるのか調べ、治療を施し、経過を観察します。

  リラクゼーションでは、こういった流れは全くありません。

  それは目的が「癒し」であるためですが、本当に辛い人を治すとなると、異常があるのを調べる技術も必要なのです。揉めればいいというわけではありません。

 

  また、技術的にも「マッサージの手」が出来ていますので、触られた瞬間、この人は上手い、と分かります。

  あまり理論的ではないのですが、「マッサージの手」は基礎がある人にしか身につけられないものです。

 

基礎を身につけるためには

  一番良いのは国家資格を取れる学校へ通うことですが、ぶっちゃけリラクゼーションに基礎は必要ないと思います。

  そこまで上手くなったとしても、リラクゼーションのお客さんには分かりませんし(中には分かる方もいるでしょうが)、そこまでのレベルは求められていません。

  なぜなら結果が必要のない場所だからです。

 

  私の体感ですが、リラクゼーションのお客さんは満足をしたくていらしていますから、注文に忠実であるとか、いい相づちをするとか、そういった接客の要素があれば全く問題ありません。

 

  基礎的な座学や技術はリラクゼーションには必要がありませんが、すぐに現場に出る、あるいはすでに出ている方が多いことを考えると、手軽に勉強できる通信教育や、1日限定のセミナーがおすすめです。

 

  現場には現場向けの勉強のやり方があります。

  技術的に悩んでいる方は、こちらを参考になさって下さい。

KN3LP整体・ボディケア

 

 

  基礎は大事ですが、練習は大変です。

  私は、好きでも無いことはやるべきでないと考えていますので、勉強が嫌い、努力が嫌いな人は、無理に基礎を身につける必要は無いと思います。 

  ただ、練習したり、勉強したら、全く違う世界を見ることができます。

  出来ることが増え、世界が広がります。

 

  いきなり学校へ通うなんて大変ですが、手頃な勉強から、少しづつ始めてみるのもいいかもしれませんね。