ひとりのセラピストのひとりごと

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鍼灸学生の悩み・・・大腿動脈触知問題!!【失敗は許されない】

  授業でちょくちょく出てくる徒手検査試験に、大腿動脈の触知があります。

  動脈の触知は他の医療従事者も馴染みのある徒手検査です。

  よく見るのは手首の橈骨動脈を使って脈を測る風景ですが、全身に何箇所か、動脈の拍動を触れる場所があります。

 

  でも、大腿動脈は特別です。

  なぜか。

  それはお股にあるからです。

 

  ここを触知するのも医療として重要なことだからしっかりとやること。患者さんに不安感を与えないこと

  なんていう綺麗事ではない。そういう問題じゃない。

 

  綺麗事ではすまない心の問題があります。

  今回はデリケートゾーンの扱いについて考えてみる。

 

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大腿動脈の触知試験

  鍼灸学校では大腿動脈の触知は、閉塞性動脈硬化症の間欠性跛行の鑑別に使われます。

  (間欠性跛行とは、歩くと、足が苦しくて止まってしまって、前かがみになって休み、休むとまた楽になり、歩ける、それを繰り返すこと)

  他には腸腰筋の触知の目印に触れたり、ツボでは足の太陰脾経の衝門穴に大腿動脈刺鍼をしました。

 

  ・・・と、専門的な話をするとこんな感じですが、今回の問題はここではなくて、この大腿動脈、鼠径部(足の付け根)のかなり内側にある。

  女性は何も無いのですが、男性にはアレがある。

  お分かりですよね?察してください。男性にしか無いアレです。

 

マッサージでも鼠径部は大事

  リラクゼーション等々でも鼠径部へのアプローチは大切とされていますが、治療においても大切です。

  鼠径部にはリンパ節があったり、大腿部の筋肉の付着部があったりして重要なものがたくさん付いています。足をしっかり揉んでも、鼠径部だけノータッチだと満足度が下がることもあったりして必ず触っておいた方がいいところ。

 

  しかし私がリラクゼーションで触れていたのは結構外側の安全地帯。そこをあえて攻めようとは思いませんでした。

 

  でもそれはリラクゼーションだから許されたこと。治療においては避けては通れないこともあります。

 

大腿動脈刺鍼のリアル

  徒手検査でもマッサージでも、基本的には服の上から触れることの多い鼠径部。しかし基礎・刺鍼の授業では大腿動脈拍動部に鍼を打ちました。

 

  授業では先生がお手本を見せながら教えてくれるというのが普通の流れですが、いつもは一人の生徒がモデルとなり、先生が鍼を打ちます。

  でも大腿動脈刺鍼では「今回は微妙な場所なので僕が自分で自分に打ちます」と、文字通りひとはだ脱いで下さいました。

 

  男性の先生でしたが、タオルを使って大事な部分をちゃんと隠す指導をしながら脱いで下さったのですが、それでも見える部分は見えている。

  しかし先生の真剣さが伝わり、その時はどの生徒も医療者の顔つきになり、必死に学ぼうとしておりました。

  あれはいい景色だった。素晴らしい授業でした。

 

恥ずかしがってなんかいられない

  そう。

  そこに鍼を打たなければいけない時があったり、そこに触らなければいけない時があるんです。

  そういうもんなんです、医療って。

  だから誰もフザけないし、嫌だ、なんて言いません。

  現場に出たらこういうことが普通になってしまいますから、慣れて何も思わなくなるのでしょうが、今は学生という境界線にいるからこそ「うぅ〜〜ん」なんて考える日も、ある。

 

  リラクゼーション時代なんて毎回「うぅ〜〜〜ん」でした。

  こういう違いもあるんだなあ。

 

  今は学生なので、この「うぅ〜〜ん」をピックアップしてみると、男性と女性で感じていることが違うみたいなのです。

 

男性と女性の思っていることの違い

  真面目に授業を受けた後はクラスメイトで「どうだった!?」なんて言うこともあります。真面目モードの時には砕けた話はできません。

  緊張から解放され、気になることを色々聞いてみた。

 

女性が男性を触る場合

  女性にチンチン触らないようにできた!?あ、言っちゃった)なんて聞けないので、まずは私の意見から。

 

  私は女性なので持っていません。

  だから平常時にそれがどういう場所に鎮座しているのかを知らないんです。ズボンの右か左に入っているのか?中央にいるのか?まず場所が分からない。

  大腿動脈拍動部は何も考えずに触って内側にそれると、触ってしまう場所。

  だからあえて目をそらさないように凝視するのですが、慣れていないと動脈の触知自体に時間がかかってしまってモゾモゾしてしまう・・・・。

  クラスメイトだから笑い話ですが、これが患者さんだったらと思うと申し訳ない。もし妙な気分になられてしまったらますます申し訳ない。

 

  デリケートです。

 

  練習しておきます。

 

男性が女性を触る場合

  男性にはある程度露骨に話せるので、どうなの!?と聞いてみました。

  単純に嫌みたい。

  しつこく聞いたのですがシャイボーイが多くて「嫌」以外の感想をもらえなかった。

 

  女性は突起物がないからいいじゃん、と言ったのですが、このご時世だから違う意味で嫌とのこと。

  接骨院とか病院でもたまにセクハラ訴訟ありますし、痴漢の冤罪もよく聞きます。

  男性が弱い世の中です。

 

男性クラスメイトからのアドバイス

  上手く大腿動脈を触れない私ですが、ある男の子がこんなことを教えてくれました。

 

めりーさん、左側の触知の時は注意した方がいい。

  その円筒状のモノは大抵、左側に入っている。なぜなら人体の右側には肝臓とか横隔膜とか色々詰まっていて、左側の方が余裕があるんだ。

  だから居るなら左側の方が可能性が高い。

  いや、医学的な話です。

  医学的な話ね。

 

  いやそんな何回も言わなくていいから。

  分かってるから。

  つか医学的な話じゃないとすると、きみは何の話してるの?

 

  ゴホン。

 

  とにかく彼のお陰で大体の存在確率が想定できました。

  これからはこの情報に注意して大腿動脈を触知します。

 

 

  今回はチンチンに触らないようにする方法を真面目に考えました。

  いや、これホント笑い事じゃないんですよ。信用問題に関わるので、とても大事。大まじめです。

  人の身体に触る仕事、トラブルもあるところには、ある。

 

  まだへたっぴですが、来年の今頃には患者さんに安心してもらえる鍼灸師になっているように、頑張ります!