ひとりのセラピストのひとりごと

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教科書を書評したぜ!!鍼灸・あマ指科グッド&ワースト教科書ランキング!

  国家試験の問題は、全て決まった教科書から出題されるそう。

  教科書を使わない授業もありますが、1番の国家試験対策は教科書を読むこと。

  勉強のために教科書を読むのは「読む」というより「見て覚える」って感じですが、教科書だって実は立派な書籍なのです。書いている人は医学系の先生方ですが、それぞれの本で先生の考え方が垣間見えたりして、意外と面白い。

 

  今回は、鍼灸・あん摩マッサージ指圧科の、私が思う良い教科書&悪い教科書ランキングです!パチパチー!!

 

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グッド教科書部門

  まずは良い方から行ってみましょう!

  これは面白い!グッド教科書部門です!!パチパチ〜〜!!

 

第3位

  はりきゅう理論  医道の日本社

はり灸理論 1

  ちょwアマゾンっwもっと良い写真ないのかいw

 

  学生永久の命題「なんで鍼って効くの?」がまとまっております。

  基礎的な道具の名前から術名、神経生理学も書いてあり、他科目の復習もできちゃう。私のお気に入りとしては巻末の方にある根拠論文の掲載。原文じゃないかもしれませんが、しっかり書いてあるのでナットクできるかな。

  ただ欠点としては文章がやはり難しい(まあしょうがないんだけど・・・)。論文に見慣れてない学生は読むのに時間がかかる一冊かもしれません。

 

第2位

 

  生理学 第3版  医歯薬出版株式会社

東洋療法学校協会編教科書生理学第3版

 

  女性の先生がまとめた本で、文章に女性的な丁寧さを感じる。項目外のコラムでは実験の結果とか「ちなみに」な話も結構あってオモシロイ。勉強していると太字の名詞を暗記することに意識が行きがちだけど、「へー!」という発見のたくさんある一冊。

  特に中枢神経に関する章では不明瞭な話を丁寧に説明してあり、先生の知識の広さを感じずにはいられない。大脳の機能局在については国試に出題しにくいことであるにも関わらず、詳細に渡って記載されており、著者の先生の趣味を感じる・・・(笑)

 

第1位

  注目の第1位はコチラです!!!

 

  新版東洋医学概論  医道の日本社

東洋医学概論

  パチパチ〜〜〜!!!\(^o^)/

 

  どの方向から見てもとっつきにくすぎる東洋医学をなんと一冊にまとめちゃった。史上初、これでざっくり攻略本です。しかし全然ざっくりでもない。東洋医学的生理学、解剖学、病理学などなど全てが詳しく説明されています。

  原文からの引用や、世間一般での捉え方、諸説などが追記してあり、これさえ頭に入れてしまえば専門家名乗れちゃう気がする。すごいのが数千年続いていて、まとめにくい古典書籍をひとまとめに要約した労力。チームで製作されたようですが、個人のアタマの良さを感じずにはいられません。東洋医学「概論」という言葉に値する素晴らしい一冊です。

 

  ちなみにこの書籍の製作チームの一人の先生が私の学校におられまして、先日「いやあ、あれは実に良い本ですね」と言ったところ、「初学者に良い本を作ろうとしたんだよね〜」とサラッと言っておられました。

  が言うとやるとは全然違くて、先生の知識の広さが実にスゴい。好きじゃないとできないよなあ。

 

 

ワースト教科書部門

  グッドだけでやめときゃいいのに、それじゃ面白くありません。

  ネタになるのは何時もネガティブランキングです。

  もちろんワーストも行きますよ!では行ってみよう〜〜!

 

第3位

 

  学校オリジナル教科書

*写真なし

 

  他の学校はどうか分からないのですが、私の学校にはオリジナル教科書が何冊かあります。内容的には詳しくてとても良いのでしょうが、何しろオリジナルなのでえらい読みにくい。たぶんパソコンが無い時代にワープロ打って作ってあります。なぜか横長の明朝体で見るのもいやであまり読んでいません・・・。今時の同人誌だってもっと読みやすいんじゃないかいな(おっと・・・)。

  再編してほしいけどお金の都合があるだろうからきっとずっとこのままでしょう・・・。もし再編が実現したら買って読みます。残念!

 

  学校関係者に見られている中で、自校の教科書をディスっている(しかも超エライ先生が書いている本)こんな私を誰か褒めて下さい。

 

 

第2位

 

  病理学概論第2版  医歯薬出版株式会社

東洋療法学校協会編教科書病理学概論第2版

  あれw  写真急に小さいなw

 

  これはヒドい。何がヒドいかというと、最後まで読んでも何も分からない。だから病理学の勉強はウィキペディアでしました(ア然)。説明はただ長く遠回し。だから何なの?と思わずにはいられない解説。箇条書きや図ですら超絶分かりにくいです。時々、組織学(細胞や組織を顕微鏡で観察する学問)ワードが出てくるのですが、組織学を知らない人はただただ混乱するしかない。2000年代になって改編されたようですが、2版でこれかいという状況。

  学生諸君、教科書を覚えれば大丈夫だと思ったら大間違いだよ。

 

 

第1位

  注目の第1位はこちらです!!ジャーン!!

 

  鍼灸臨床問診・診察ハンドブック  医道の日本社

鍼灸臨床問診・診察ハンドブック

  この本はヒドいを通り過ぎてスゴい。スゴすぎる。何がスゴすぎるかって、1987年に出版されたものを、30年経った今でも改編せずにそのまま使っている。しかも臨床の授業で。

  おいおい大丈夫か鍼灸業界。

  他学科の人は目ん玉飛び出してビックリすることでしょう。日々変化する、よりによって医学で、学校公認で未だに30年前の教科書を使っています。し・・・信じられん・・・。

  古いものには古いものの良さがあるのかもしれませんが、こと医学において古い情報、ダメだろう・・・。内容も現代で言ったら「マジかよ」なこともあったりして、この教科書の授業が一体何だったのかすら謎な一冊です。

  すごい勉強したのですが、この教科書をあれだけ読み込んだ私は素晴らしいと思います。

 

 

教科書だって立派な本なんだぞ!

  教科書って書論されませんが、私は教科書だって立派な本だと思います。面白ければ勉強も身に入るというもの。書いた人の心を感じると、がんばって勉強しよう!という気持ちになります。

  世の中には色々な先生がいて、合う・合わないも当然ありますから、良い教科書・悪い教科書というものも、勉強しているとどうしても見つけてしまう。

 

  そして最後に私が言いたいのは

 

  ワーストを挙げたこの勇気を賞賛してくれええええ!!!!

 

  では。