ひとりのセラピストのひとりごと

ひとりのセラピストのひとりごと

ひとセラは、手に職つけたい人、つけた人の総合情報ブログ。

ココロケーターと良導絡について調べた。電気抵抗で経絡が分かるって本当?【専門家向け】

  先ほどこんな質問を頂きました。

 

  この記事について  

www.tenishoku-serapisuto.net

 

  「これって良導絡みたいな感じです?」

 

  ・・・・えーと

  良導絡?何だそれ?

  良導絡良導絡・・・なんだか聞いたことあるけど会話にちょろっと出て来ただけでそれが何なのか全く知らん・・・。教員養成科の友達が言ってたような言ってなかったような・・・。少なくとも本科の先生に教わったことないぞ・・・。

 

  と言うわけで調べてみました。

   疑問は思った時に解消するのが私のモットー。

 

  今回は鍼灸学生・専門家向けの記事です!

  難しいよ!!!

 

 

f:id:mogemilk:20170726091045j:plain

 

 

良導絡とは

  鍼灸治療は「経絡」という目に見えない何らかのルートを使って治療をします。それはみなさんもご存知。でもぶっちゃけ経絡って何なの?欠盆から体内に潜るって何?足の陰経は三陰交で交わると言われましても。

  「国家試験に出るんだから覚えて」

  と言われるので「はあ、そうですか」と覚えるのですが、

 

   経絡って

  経絡って一体何なの!!!

  

  と思っていたのは私だけでは無いようで、生理学の先生も

 

  「そんな覚えろったって根拠がないもの覚えさせて何の意味があるんだバカヤロー!

 

  とは言ってなかったと思うのですが、科学的に調べた方がおります。

 

  それが京大医学部生理学教室の先生、故中谷義雄博士

 

  

  経絡を使った治療って何千年も続いているんだから、経絡は多分、ある。

  鍼って、効くし。

 

  そこで博士は考えた。

  身体に電気流して、経絡がその通りにあったらすごくね?

 

  というわけで皮膚に電気を流してその抵抗を測り、「どうも経絡やツボと電気抵抗が弱い場所が一致するよね、だから経絡ってあるっぽいよ」という論文から始まったのが良導絡だそうです。

 

自律神経との関係

  皮膚に電極を当てて、電気抵抗を測る。電気は当然、流れやすい場所を通ります。

  身体の電気が通りやすい場所といえば、水分のあるところ。なので汗をかいていると流れが良くなります。

  興味深いのが、汗をかいていない場合も、流れやすい時がある。

  どうやらこれが、毛嚢の分泌腺も電気が流れやすいからだとか。

 

  汗腺の支配は交感神経でコリン作動性ですが、

(ほら、自律神経はノルアドレナリンとアセチルコリンだよーて話。アセチルコリンは副交感神経の節後の神経伝達物質ですが、汗腺は交感神経なのに例外的にアセチルコリンで動くらしい。紛らわしいわ!)

  抗コリン作動薬のアトロピンを投与すると、電気の流れ方が変わる、らしい・・・。

 

 

   ・・・あー、もう頭痛くなってきました。

  中谷博士の原文を読んでいるのですが、難しすぎてこんなブログの小ネタにするには壮大すぎる・・・。

  ましてや私は専門学校の学生。

  このスペックが取り扱うには難しすぎるネタだった・・・。

 

 

  とにかく!

 

 

  電気流すと経絡に沿って流れるっぽいよ!

  アトロピン与えると電気の流れ方が変わるから、自律神経がものすごく関係しているよ!

  だから経絡は、自律神経と関係が深いよ!

 

 

  という論文です。

  超ザックリ言うと多分そんな感じ。

 たぶんね。

 

 

  でも博士は「これは経絡の証明にはなっていない」と仰います。

 

  「良導絡の研究によって経絡を証明することはできない。しかし経絡および経絡現象が荒唐無稽でないことを推測することができる。」*

 

  経絡は電流だけで証明できるほど単純なものではないから、証明することはできないけど、無くはないことは推測できる。

  うーん、科学者っぽくてカッコいいな!!

 

  私自身も学校で習う経絡は、体表を流れたり、体内へ移ったり、体表でも深度が場合によって違ったりするようで、科学で説明するのは無理だと思います。

  ないけど、たぶんある

  そんな感じのものなのですねえ。

  ない、は、ある。陰陽転化ですね。カッコいい。

 

  それをこれ以上問い詰めることはしなくていいんじゃなかろうかと、個人的には思っています。

  わからないことをわからないままにしておくのも、何だか楽しいじゃありませんか(^ω^)

 

 

*引用

日本良導絡自律神経学会 良導絡とは?

 

ココロケーターの実際

  上記のことは今調べてやっと知ったのですが、それをふまえてココロケーターを考えてみます。

 

  結論から言うと、経絡通りに反応があるか?ということはよく分かりませんでした。

  というのも、ココロケーターを試したのが夏で、暑かったのでみなさん汗をかいていたんですね。さらに感度の調整が難しくて、どうすると陰性でどうすると陽性というのが分からなかったんです。

  経絡に沿って当ててみても、タテ(経)とかヨコ(絡)のラインで反応が強くなるようなことは感じませんでした。

  反応のある場所に刺鍼もしてみたのですが、刺鍼後に反応が変わるか?というと、あんまり変わってないような気がしました。良く分からなかった。

 

  ただ、同じツボでも人によって反応が出たり無かったりしたので、確かに電気抵抗を感知していて、それに個体差があることも確認できました。

 

 

 

 

良導絡実験とココロケーター、何が違う?

  良導絡実験の論文では

  ツボや経絡で反応が変わる。刺鍼後にも反応が変わるよ。

  と明言されているのに、ココロケーターでは何だこれ全然よく分からん!となってしまったのはなぜでしょう・・・。

 

 

  私がアホだから分からなかったのか?

  たしかにそれは真実ですが、それだけでは無いと思います。

 

 

  科学の実験は環境がとても大事。

  同じ環境にしないと同じ結果が出なかったりします。

 

  私たちは夏に、汗をかいている状態でやっていたので、その時点で電流の流れの良さが全く違っていたんですねえ。

 

  さらに、機械がまったくワカラン私ですが、実験に使った機械と、ココロケーターは、値段が違うことがものすごく想像できます。

  実験機は電流を測る装置やら抵抗を測る装置やらがついてて、おお!実験装置って感じ!なモノでしたが、ココロケーターは明らかに家庭用マシンですね(笑)

  値段も一万円くらいとものすごく安いです。

 

  さらに使った私たちは良導絡の論文の理論を知りませんでした。

  たぶん、知っていても意識しないでココロケーターを使っていた人が多かったので、ココロケーターの反応が出ていたとしても、理解できていなかったのかもしれません。

(これって盲検法じゃね?と思ったのですが天下のセイリンさんのマシンを否定するわけにはいかない・・・あ、言っちゃった

 

 

  臨床家が臨床で使うのはビミョウかな?と思ったココロケーターでしたが

  めちゃ勉強になりました・・・!!

  やっぱ生理学の実験楽しいなー。

  論文を読むのにはまだアホすぎる私ですが・・・これから勉強してもうちょいハイスペックになろうと思います。

 

  そして世紀の大発見するぞー!

 

  ココロケーターが夏休みの自由研究になりました。

  お試し会の先生方、いい質問ブッ込んでくれた先生、ありがとうございました!

  私の理解力はイマイチでしたが、これからもっと勉強します〜〜(笑)

  ・・・受験勉強いつしようかな。

 

 

  そんなわけで本日のオチがこちらです。

  難しい質問、気持ちイイ!!

f:id:mogemilk:20170726100330j:plain