ステキな男性・女性は身だしなみが整っていますね。とってもカッコよくて息が臭い人よりも(笑)、あんまりイケメンではないけれど、良い香りのする男性の方がステキだと私は感じます。容姿の美しさよりも、大切なのが清潔感。
そこで大切なのが香水やフレグランスですが、値段にピンキリがあり、安いものでも2000円くらいはするものです。
この香水やフレグランスの値段、さてなぜこの金額なのでしょう?
香りの成分
香水には香りの成分がたくさん混ざっています。たとえばバラの香りでも、さまざまな種類の香りの成分が入っていて、分けてひとつひとつ嗅いでみると、あんまり良い香りじゃないものも混ざっています。でも混ぜることで、あのバラの良い香りになるんです。香水にも色々な成分が調合されています。
香水の調合は専門家が行うそうです。嗅覚と想像力に優れていて、新しい香りをつくりだし商品開発をします。
香水とフレグランスってどうちがう?
ちなみに香水にもいくつか種類があって、「コロン」とか「ボディミスト」とか「フレグランス」とか、いろいろな種類がありますね。
日本ではフレグランスは「香料」という意味で使っているようです。一般に「香水」と呼ばれるものが1番香りが強く、「コロン」はあまり長持ちしません。「ボディミスト」はさらに香りが弱いようです。
匂いの成分は、香り分子です。原子、分子の、あの分子。
物質は温かいと活動が強くなります(この辺は難しいので理科の教科書参考にw)香り分子も温度が高くなると揮発していって強い香りを発しますが、高級な香水には成分の分子にバリエーションがあって、揮発しにくい分子も含んでいます。安いコロンに比べて揮発しにくかったり、時間が経つと香りが変わったりするのは、成分の分子に種類があるからです。
若い頃私が好きだったのが「ブルガリ ブラック」でした。ギャル男みたい。
ブルガリブラックは時間が経つとバニラの香りになります。お持ちの方は、朝、体につけた匂いと、夕方に感じる体のにおいを比べてみて下さい。
もうお気づきかと思いますが、香料の値段の理由は、こういった成分の種類の多さがあるのです。香水は色々な成分を混ぜて作られますが、高い香水にはたくさんの成分と、値段の高い成分が含まれています。
香料の色々
成分自体にも値段の高い物、安いものがあります。
香り分子、すなわち香料には、人工的に作れるものと、作れないものがあります。未だに天然成分を濃縮しないと再現できないものもあるのです。
たとえば安価なものでは、「L-メントール」という香料は非常にポピュラー。歯磨き粉やミントガム、湿布薬などに使われている、安い香料です。L-メントールはもともとはペパーミントという植物の香りの主成分(1番多いもの)でした。人工的に再現できるようになり、今では様々な商品に入っています。
人工合成できる香料として、「スカトール」というものがあります。
スカトールは、動物臭で、天然ものは、香りの強い花や、超高級香料である「ムスク」に含まれていたり、自然界ではスカンクの体液に含まれています。
・・・ん?スカンク?
そう、スカトールはウンチの臭いです(ぎょえー!)
超高級香料の成分のひとつが、ウンチの臭い。匂いって不思議ですねえ。
人工物も、色々な香水や、タバコの香料などで使われているそうです。
市販香水はやっぱりすごい
アロマテラピーをやっていて、ちょっと凝った方は香水を作ったことがあると思います。私もつくりましたが、天然成分だけで香水を作ろうとすると、香りが弱くなります。
しかも好きな香りをチョイスしようとすると、成分のバランスが悪く、すぐに揮発してしまうようなものができてしまう。つまり香りが長持ちしません。私は下手くそで、1時間くらいしか香りがしっかりと持たないようなものしか作れませんでした。その上、市販の香水よりも恐ろしく値段が高くなる。
市販の香水は香りが持ちますし、5000円で随分いいものが買えてしまいます。
やはりプロはすごい。餅は餅屋ですね・・・。(´-ω-`)
気になる身体のにおい。
日本人は無臭を好む傾向があるので、香水はつけにくい、という方は多いかもしれませんが、コロンやボディミストなら、香りも弱く、爽やかです。
自分で作るのもいいけど、ぜひプロの一品を使ってみて下さい(^ω^)