ひとりのセラピストのひとりごと

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リラクゼーションセラピストからリハビリ室のマッサージ師になった私。色々あったけどリラクゼーションセラピストになって良かったと今でも思う話

 私はリラクゼーションセラピストをきっかけに、はりきゅう・あん摩マッサージ指圧の専門学校を卒業し、現在は病院のリハビリ室に勤めています。色んなことがあって、色んな人に会って、たくさん悩んだり落ち込んだりもしましたが、私はリラクゼーションセラピストになって本当に良かったと思っています。

 今回は、初心を振り返るの巻!

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リラクゼーションセラピストになったきっかけ

 リラクゼーションセラピスト転職、直前の仕事はOLでした。電話対応などの業務をしていましたけど、どうも合わず、精神的にヤバくなって来ていました。その年は東関東大震災があって、それと関係があったかどうかはわかりませんが、私の方でも個人的に大変なことがたくさんありました。

 

 もうダメだなあ・・・と思ってOLを退職して、せっかく無職なんだから金髪にでもしてやろうと思って、金髪にしました笑

 

 金髪の私はいつまでも金髪でも無職でもいるわけにはいかないので、とりあえずアルバイトの求人を見ていたら、なんとなーく目に止まったのがリラクゼーションサロンのセラピストの仕事。

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 セラピスト?なんじゃそりゃ?胡散臭ぁ・・・

 

 というのが第一印象でしたが、よく読むとなんだかマッサージ的なことをする仕事らしい。

 

 なんか知らないけど面白そうだな!と思って応募したのが、リラクゼーションセラピストになったきっかけでした。

 

周りと馴染めないヒラセラピスト時代

 商業主義であるリラクゼーションサロンは指名!売上!と口うるさく言われるようなところでした。お客さんのためじゃなくて、売上のためにマッサージをする毎日。

 

 売上のために指名を取り、自分のインセンティブをもらうというのが私にはどうしても合わなかったと思います。長くやるとお客さんのために本気で「ここではなく、病院へ行ってください」と言う時もありました。なんのためにマッサージをしているのかわからなくなってきた。

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 急に始めたものの、マッサージに関する知識なんてサッパリ無い。自分なりに図書館へ行って勉強してみましたが、医学書なんて難しすぎて読めない。かと言って周りのセラピストは誰も勉強なんてしていない様子。

 

 お金のために、大して勉強もしたことのない私がマッサージをしていて良いのだろうかという思いが日に日に強くなり、リラクゼーション4年目、専門学生の多いサロンへの転職を機に、進学を決意しました。

 

それでもセラピストはやりがいがあった

 進学後も1年間はリラクゼーションサロンで働きました。マッサージの経験を増やすためと、お給料が良いという理由でしたが、学校へ行くと不思議と難しいお客さんが増えていきました。

 

 難しいというのは、キャラクターだったり、病気を持っていたりと、リラクゼーションで手に負えるような人ではない、という意味で。

 精神的に不安定なお客さんをなだめたり、セクハラのお客さんをあしらったり、今思えば他のセラピストではどうにもならないようなお客さんの対応が多かったと思います。

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 私はたくさん指名を取るタイプのセラピストではありませんでした。多くはないが少なくもない、普通のセラピストです。でも、私のお客さんは色んな悩みを抱えて私に会いにきて下さいました。ひとしきり泣きにくる方、同性愛者の方、「僕は女の人に怒られたいんです」なんて人もいました(笑)

 

 私は特別優秀というわけではありませんでしたが、それでもこんな私に毎週会いに来て下さる方がいて、本当にやりがいがありました。

 

リラクゼーションセラピストを辞めたわけ

 売上の話はとても嫌でしたが、それは辞める理由にはなりませんでした。リラクゼーションサロンだってお店で、私はお給料をもらっているのだから、当然だと思います。

 でも、リラクゼーションサロンはもう2度とやらないと決めた出来事がありました。

 

 最後に務めたサロンは、完全歩合制で、プライベートサロンのようなお店だったのですが、お客さんに胃の摘出手術をした方がいたんですね。

 私は店長にその旨を相談して、断っても良いですか?と言ったのですが、いいとも悪いともはっきりしない、歯切れの悪いような返事を返されました。

 一方で売上を責められる。もうダメだ、私には出来ない、と思いました。

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 その時は専門学校1年生の終わりだったのですが、医学的な知識が増えて来ていて、医療者としての自覚も徐々に形成されていたのだと思います。医療者としての責任というか。

 その差に耐えられず、2度とやらないと決めました。私にはこれ以上できないって。

 

 

 

 その後は病院で看護助手のアルバイトを卒業までやって、その経験から病院に就職しました。

 

今、病棟で思うこと

 現在は病院のリハビリ室に所属し、ご老人のリハビリケアをしています。と言ってもしがない新卒マッサージ師なので、できることは限られていて、身体を動かしてあげるとか、手を繋いで一緒に歩くとか、そんな程度です。

 

 

 私の病院で最も重症の患者さんがいるのは入院病棟で、ほとんどの方が末期ガンだそうです。皆さん身体に麻痺があって、寝たきりで、言葉を話せない方がたくさんおられます。

 言葉を介さずにコミュニケーションを取るのはとても難しいのですが、いつも話しかけています。

 そして思うのは、リラクゼーションセラピストの時に会ったお客さんのこと。

 

 

 

 みんな働いていて、悩んだり、疲れたり、元気を取り戻したりして、頑張っていて・・・

 

 身体が疲れると、あるいは心が疲れると、私に会いに来て下さった。

 

 私は大したことをしていないんだけど、ただ話を聞いて、マッサージしてあげたら、ありがとう、と言ってお金を払って、少し軽やかに帰って行く。

 

 

 そんなお客さんの様子を見て、私もなんだか少し元気になる。

 

 

 

 売上の話は嫌いだけど・・・。

 

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 今だって私は大したことできないんです。ガンも認知症も、麻痺も治せない。ただ時間になると会いに行って、今日は天気がいいですね、なんて言いながら一緒に歩く、あるいは身体を動かしてあげる。ただそれだけなんですよ。

 でも患者さんは言葉を話せなくても、ここがどこだかわからなくなってしまっても、私にありがとうございます、って伝えようとするんですよ。

 

 

 私はリラクゼーションサロンの時と、やっていることは本当に大して変わってないんですよね。整体のすんごい先生の骨盤矯正みたいなことなんてできないし、有名な鍼灸師大先生みたいに1本の鍼で腰痛を綺麗さっぱり治すなんてこともできない。

 

 

 でも、何にもできないわけじゃない。

 

 だって、患者さんは喜んでいるんだから。

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 あの時、金髪の私が「いつまでも金髪じゃいられんしなあ、あ、リラクゼーションサロン?これやってみるかぁ」と思っていなかったら

 

 

 今髪が黒くなってなかった・・・あ、いや違う・・・・

 

 

 病院でこうして立派に働くこともできていなかったと思います(笑)

 

 

 

 

世はリラクゼーションについて色々言うけれど

 このブログはリラクゼーションの方が多くご覧になられているようです。いつもありがとうございます。

 

 

 リラクゼーションサロンには国家資格が必要がないのは周知の事実ですが、それについて色々言う方が多いようです。

 

 

 私は国家資格者になりましたが、この資格をリラクゼーションの人全員が持つ必要は無いと思います。

 リラクゼーションに来るお客様の中で、セラピストが難しいと感じるような方がおられましたら、国家資格者にお任せ頂ければと思います。

 

 

 私はこのような性格で、このような人生だったので、病院へと導かれましたが、病院や治療院へ来る前に、癒される場所は必ず必要です。私は、それがリラクゼーションサロンだと思っています。

 

 

 あん摩マッサージ指圧師はリラクゼーションサロンの良いところを見習って、また、リラクゼーションセラピストはあん摩マッサージ指圧師の良いところを得て、お互いに助け合いながら、疲れた人を癒す場所を提供することが、一番よいことだと思います。

 

 綺麗事のようですが、共に認め合うことが、この業界を拡大し、市場を広げることになるのだと、私は思います。

 

 

 

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