ひとりのセラピストのひとりごと

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手に職つけた、ひとりのセラピストのブログ。意識低い系。

安全な施術で、指名率アップを目指そう。リラクゼーションセラピストが心がけるべきリスク管理。リラクゼーションの適応と禁忌

 リラクゼーションサロンでは適応や禁忌について、説明をしてお客様に署名を頂いていることが一般的です。

 せっかくいらして頂いているお客様には、安全に利用して頂き、長くおつきあいをしていきたいですよね。

 

 指名や売り上げアップのためにも、適切な説明はとても大切です。

 

 今回は、リラクゼーションサロンにおける、適応と禁忌について、あん摩マッサージ指圧師の立場で解説してみようと思います。

安全な施術を心がけるために

 誰でも始められるリラクゼーションセラピストですが、安全面の教育は、会社によってきちんとしているところ、そうでないところがあります。

 私は4社ほどのリラクゼーションサロン勤務を経験しましたが、安全についての教育はきちんと受けていませんでした。

  リラクゼーションで実質的に行われているのはマッサージです。

 マッサージは本来、医療技術なので、場合によっては危険を伴うこともあります。

 

 お客様へ心地よい施術をするため、また、信頼を得て長く指名して頂くためにも、安全面の基礎知識はとても大切です。

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マッサージの現場で起きる事故について

 リラクゼーションサロンだけでなく、病院や治療院など、マッサージが行われる現場では稀に事故が発生します。

 場合によっては裁判になることもあったり、会社に損失をもたらす恐れのある危険な状態です。事故を起こさずに、安全に施術し、お客様の疲れを癒すためには、最低限の知識が必要です。

 プロとして、お客様の安全と健康を守るために、多くのセラピストに知っていて欲しいことがあります。

 

リラクゼーションサロンの適応とは

 適応とは、本来このような意味があります。

適応

 

 

 

その場の状態・条件などによくあてはまること。「事態に適応した処置」「能力に適応した教育」
生物が環境に応じて形態や生理的な性質、習性などを長年月の間に適するように変化させる現象。
人間が、外部の環境に適するように行動や意識を変えていくこと。「適応障害」「過剰適応

適応(てきおう)とは - コトバンク

 

マッサージ適用とは、「1その場の状態・条件などによくはてはまること。」の意味です。

その人に対してマッサージを行って良い条件を揃えているか?というのが、マッサージの適応です。 

 

医療保険ではマッサージの適応は病気の症状に定められていますが、保険外ではマッサージ師が診察をしてマッサージを行って良いかどうか=適応範囲内であるかどうかを判断します。

病気の人はマッサージによって悪化することがある(リスクがある)状態なので、この判断はとても大切です。

 

リラクゼーションセラピストは、病気や怪我の判断をすることが難しいので、以下のことを参考に、お客様にカウンセリングをすると良いでしょう。

 

 リラクゼーションにおける禁忌とは

禁忌 キンキ

 

 

 

[名](スル)
忌(い)み嫌って、慣習的に禁止したり避けたりすること。また、そのもの。タブー。「禁忌を破る」
人体悪影響を及ぼす危険がある薬剤配合や治療法を避けて行わないようにすること。

https://kotobank.jp/word/禁忌-54038

 

 ここでの禁忌とは、 人体悪影響を及ぼす危険がある薬剤配合や治療法を避けて行わないようにすることです。

疲れを癒す行為も、場合によっては危険な行為になるのです。 

 

リラクゼーションセラピストは5年やりましたが、周りの方にこう言った危険を認識している方が少なかったように思えます。 

 

いつも初心を忘れずに!リラクゼーションの適応事項

 リラクゼーションで行うマッサージ行為は体の血流を変動させる物理刺激です。リラクゼーションセラピストは、お客様の状態をよく確認してから施術を行う必要があります。

お客様に確認すべき項目と私の失敗談をまとめます。

 

①病気や怪我が無いこと

まずお客様に、病気や怪我が無いことを確認しましょう。

見た目は普通でも、体の中にペースメーカーや人工関節などが入っている方もおられます。

お客様に伺う形で十分だと思いますが、注意したいのは高血圧の方。

日本には高血圧の方が非常に多いです。

 

高血圧自体は病気の状態では無いので、お客様自信が病識を持っていないことが多いですが、高血圧はマッサージによって血圧が大きく変わり、卒倒するおそれがあります。

 

卒倒

突然意識を失ってれること。精神的,肉体的過労やショックによって起る倒は,体質的に低血圧貧血の人に起りやすく,顔色は青くが弱いのが特徴。脳卒中の場合は,顔面は紅潮し脈は強い。てんかんの場合は特有のけいれん発作がある。このほか狭心症などの心疾患,酸素不足や一酸化炭素中毒メニエール症候群など原因はさまざまである。

https://kotobank.jp/word/卒倒-90181

病気や怪我が無いと言われても、「高血圧はありませんか?」と伺って下さい。高血圧の方は高齢者・肥満の方に多く見られます。ぜひ注意してください。

 

②飲酒していないこと

飲酒を暗黙で許しているサロンは多く見られます。特に、深夜営業を行っているサロンの多くは、飲酒していると思っても施術を行っていることがあるようです。

お酒を飲むと、体は普段と違う状態になります。

普段、強く揉まれてなんとも無い方だったとしても、飲酒後のマッサージで場合によっては卒倒することがあります。

また、悪酔いすることもあり、悪心や嘔吐が起きる場合もあります。 

 

リラクゼーションサロンでは飲酒を軽視しがちですが、飲酒された方にマッサージを行うことは、みなさんが思っている以上に大変危険な行為です。 

 

甘く見ていて、自分のセラピスト生命が絶たれるなんてことにもなるかもしれません。ぜひ、注意して下さい。

 

 

③運動に問題が無いこと

リラクゼーションサロンでは肩こりや腰痛などでいらっしゃるお客様が多く見られますが、肩こり・腰痛とお客様が思っていても、そこに病気が隠れていることがあります。

そういった場合に、無理にほぐしてしまったり、ストレッチさせてしまうと、病気が悪化する恐れがあり、最悪の場合は手術に繋がることもあります。

 

肩こり、腰痛を訴えるお客様に、どのような時に痛みがあるのか、体を動かす時に問題が無いかどうか必ず伺って下さい。

もしお客様が体を動かしにくい、体を動かすともっと痛くなる、というようなことを仰ったら、施術を行うべきではありません。

 

ベテランセラピストほど自信があるので、「これなら大丈夫ですよ、施術しましょう」などと言ってしまいがち(私もそうでした)ですが、痛みの治療には医療知識が必要です。

 

このくらい大丈夫だろう、と甘く見ると、事故に繋がります。

事故は、起こってしまってからではどうしようもありません。

お客様への良い施術のため、自分のセラピストとしての仕事を守るために、ぜひ注意して、伺って下さい。

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飲酒のお客様には気をつけて!私の過去の失敗

私は過去にお客様を倒したことが2回あります。

いずれも無資格の時、リラクゼーションサロンにてでした。

 

一人目の方は完全に気づかずに施術をし、終わってからベッドに座っていただいて肩を叩いていたところ脳貧血が起きたようで倒れられました。意識はすぐに回復し、他に症状がなく大丈夫でしたが、気づかなかったことに激しく後悔しました。

遅い時間帯だったので、その時点で疑うべきだったと思います。

 

二人目の方は飲酒していることに気がつきましたが、どうしてもと言うので断りきれず10分だけやりましょう、と施術をしました。

非常に弱く、効果が出ないように気をつけました。しかしこの方も私に隠していたことがありました。

この方は過去に胃がんで胃を全摘していた方でした。

胃が無い方は食後に特別な症状が出ることがあります。何もしなくても食べ方に気をつけないと倒れることもあります。

10分、ごく弱く撫でたつもりでしたが、終わってから気分が悪くなられて嘔吐されてしまいました。

 

どちらのケースも幸い大事には至らず、その後のお客様の健康状態も問題ありませんでした。しかし私は2度の失敗でリラクゼーションを二度とやらないと決心しました。

全て私の未熟さが招いた結果です。

 

お客様の笑顔のために

良い施術・良いセラピストとは、お客様に確かで安全な施術を行うことができ、お客様に信頼して頂けるセラピストです。

 

セラピストは技術も大切ですが、もっと大切なのが、安全な施術ができるということ。

 

多くのセラピストが、お客様に喜んで頂けるように、安全意識を高め、より腕を磨いて行って下さることを期待しています。