ひとりのセラピストのひとりごと

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鍼灸の普及対策について。インターネットからのアプローチの重要性

  鍼灸業界では普及率、受療率が低いことがしきりに言われており、問題視されています。

 

 

  一般の方に「自分は鍼灸師なんです」と言っても「なんじゃそりゃ」という顔をされることも多いです。

 

 

  各方面で受療率をあげるキャンペーンが行われていますが

 

 

  このキャンペーン自体にも問題があると感じておりますので

 

 

  ブロガーという立場で鍼灸の普及について、私が考えていることをお話させて頂こうと思います。

 

 

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鍼灸の普及キャンペーンは、マーケティングである

  多くの鍼灸師は「鍼灸は良いものなのだから、もっとたくさんの人に受けてほしい。たくさんの人の健康に貢献したい」と考えています。

 

 

  一方現状としては、伝統医学である鍼灸は歴史が長いにも関わらず、全国統計では受療率がお世辞にも高いと言えません。

 

 

  地域によって差があるものの、受けたことのある人は5%程度、人によっては1%とも言われています。

 

 

  歴史や文化の影響を強く受けて現在が成り立っており、これを変えるというのはかなりの組織力と知性が必要になってくると思います。

 

 

  ところで、マッサージはかなり普及しております。

 

 

  国家資格者の中には、リラクゼーションサロンを目の敵にする方もときたま見受けられますが

 

 

  あれほどの出店数になったマーケティングには鍼灸も見習うべきものが多くあります。

 

 

  ひとことに鍼灸をしってほしい!と言っても、知ってもらって、どうなるか?を想像しなければ、意味がありません。

 

 

  ただ「鍼灸は良いのだから」という理由では、受療する動機が作られないのです。

 

 

  鍼灸の何がいいのか?どんなことができるのか?何の治療になるのか?を、全ての鍼灸師が明確に説明できるようになる必要があります。

 

 

鍼灸を普及させる目的

 

 

  私が考えている鍼灸の普及の目的は、

 

 

①病院で及ばない医療を施す

 

 

②経済市場を広げる

 

 

③日本という国の価値を世界的にあげる

 

 

 といったところ。

 

 

  医療についてはこれからの時代に貢献できる、新しい武器であると考えています。

 

 

  慢性期患者および不定愁訴症候群の患者は、現在の日本の病院で対応することが困難です。

 

 

  医師の考え方、受けている教育、戦後の文化など、さまざまな原因が患者の満足度を下げる要素につながっています。

 

 

  急性期であればかなりの割合で病院で治療することができますが、不定愁訴などは病院の医療ではほぼ歯が立たないという状況です。

 

 

  また、慢性期でも長期に及ぶと病院の医療で問題が発生します。

 

 

  (私は現在この問題に立ち向かっていますが、原因の根本解決には政治的な干渉が必要であり、現場鍼灸師がいますぐどうにかできる問題ではないと感じています)

 

 

  このお話は少し脱線してしまうのでここまでにしますが、個人的には、鍼灸は使い方次第で、こういった行き場の無い患者の力になると考えています。

 

 

  経済市場については、カネが大きく関与すると、発達しやすくなるという傾向があります。

 

 

  1000億円規模と言われる市場ですが、リラクゼーションを含めたマッサージ業界、医療業界などから比較すると圧倒的に弱いと言えるでしょう。

 

 

  経済が動くと世の中が変わります。

 

 

  良い医療を配給するためにも、鍼灸業界の経済市場を大きくすることは、重要です。

 

 

  また、鍼灸師はご存知の通り、世界の中で最も痛くない鍼は、日本で開発されました。

 

 

  痛覚を刺激せずに鍼を打ち、生体へ干渉する技術というのは、繊細な日本人だからこそ作られたものです。

 

 

  日本の鍼灸は、世界へ売り出すに相応しい技術と言えます。

 

 

参考

国民に広く鍼灸医療を利用してもらうためには今、鍼灸界は何をしなければいけないのか  

明治鍼灸大学 矢野忠ほか

http://www.ahaki.or.jp/research/data/idou/idou_1.pdf

 

 

マーケティングが上手くいく方法

  さて、私が考える鍼灸普及の目的の中で、最優先させるべきは②経済市場を広げるです。

 

 

  市場が広がると、お金のある人が目をつけます。

 

 

  経済的生産性が確立されれば、普及が加速しやすくなります。

 

 

  そしてその目的とは、大規模病院に導入してもらいたいと考えております。

 

 

  ではどうすれば市場を広げることができるでしょうか。

 

 

  他の業界をのぞいてみると、普及を加速する要因は、大規模企業です。

 

 

  リラクゼーション業界でも、駅前など目立つ場所に出店を広げ、リラクゼーションという文化を築き上げた企業があります。

 

 

  名前は控えますが、皆さんもいくつか思いつくのではないでしょうか。

 

 

  大規模企業は資金力があるので、全国の一等地に同じ名前の店舗を出店することができます。

 

 

  さらに、お金がかかる広告(テレビコマーシャルなど)も可能なので、

 

 

  自社の広告が業界全体の広告となるケースがあります。

 

 

鍼灸業界の問題点

  一方で鍼灸業界は個人主義の人が集まる傾向が強く、企業が成長しにくいです。

 

 

  現場主義の人も多いので、鍼灸専門の大企業が出来にくい環境にあります。

 

 

  そして最も問題なのが、組織力がありません。

 

 

  意識の高い鍼灸師は現場主義、個人主義の人が多くなるので、それぞれ独立してまってバラけてしまいます。

 

 

  師会も全国にありますが、鍼灸普及のために社会的実績をのこしたひとたちがいるか?というと

 

 

  率直に学生レベルの耳に入ってこないようでは、上手くいっていないのだと思います。(私は去年まで学生でした)

 

 

鍼灸普及のためには、何をしたらいいか

  普及のための分析、エビデンスの構築、街中でのボランティアなどの実務は盛んに行われています。

 

 

  鍼灸師には頭の良い方が多いので、分析もエビデンスもしっかりしたものがあるにも関わらず、社会的マーケティングとしては成功しているとは言えません。

 

 

  その原因は、鍼灸は病院医療と違って、政治力がないから、に尽きると思います。

 

 

  病院医療は政治と濃厚な関係を持ち、日本という国でとても重要なものになっています。

 

 

  しかし、鍼灸は急性期を扱わないこと、歴史が古いことなどから、政治との関連が全くありません。

 

 

  ならば経済で勝負していくしかないのですが、大企業がなかなか出てこないので、社会的に勝負にならないという状況であると考えています。

 

 

 

 

  しかし、政治にも、経済にも力がなくても、我々が鍼灸師として戦える場所はあるのです。

 

 

 

 

  それが、インターネットです。

 

 

 

 

  インターネットはあらゆる人がフェアに戦える場所になります。

 

 

  フェア、というとちょっと違うかもしれません。

 

 

  インターネットでもカネのある人たちは圧倒的に有利です。

 

 

  しかし、やり方はある。

 

 

  普及のためには、鍼灸が何に使えるのか?ということを、インターネットから訴える必要があると考えています。

 

 

インターネットの言葉の重さ

  私はブロガーとして2年、試行錯誤してきました。

 

 

  未だに大した収入は得られていないものの、徐々にノウハウを構築できていると思っています。

 

 

  ブログなどウェブサイトで重要なものの1つが、「言葉の選定」です。

 

 

  インターネットでは言葉を検索することで、ウェブサイトが初めて見られることになるのですが

 

 

  この検索の言葉、検索ワードには、重さが存在します。

 

 

  重い言葉とは、よく調べられる言葉です。

 

 

  Yahoo!でもランキングがよく出されています。

 

 

  検索頻度の高い言葉は、ビッグワードと言われ、使用されるウェブサイトの多い重要な言葉になります。

 

 

  重い言葉、ビッグワードは、世の中でよく使われている言葉です。

 

 

  では鍼灸はというと、全体から比較すると圧倒的に軽い言葉となります。

 

 

  鍼灸という言葉を検索する人自体が少ないのです。

 

 

  ですから、インターネットから鍼灸を宣伝しようと思っても、

 

 

  世の中のみなさんは、鍼灸という言葉を知らないので、理解することができません。

 

 

  これはインターネットだけでなく、現実世界でも同じことが言えます。

 

 

 

 

 

  渋柿の渋さを、食べたことがない人に分からせるにはどうしたら良いでしょうか。

 

 

 

 

 

  鍼灸業界がやっているのは、

 

 

  渋柿っていうものがあって、とにかく渋いんだよ!え?渋いがわからない・・・?渋いは、渋いだよ!!

 

 

  という説明です。

 

 

 

 

 

  私は鍼灸師です。鍼灸は腰痛に良いんです。え?鍼灸がわからない?鍼を使って腰痛を治すんです。良くなりますよ。

 

 

  こんな説明で誰が理解できるでしょうか。

 

 

  世の中には想像力が高い人、好奇心が強い人がいます。

 

 

  しかしそうでない人たちの方が人数としては多い。

 

 

  その結果が、受療率5%という数字なのではないでしょうか。

 

 

具体的な対策

  鍼灸を普及するためには、なぜ鍼灸を普及させる必要があるのか?を自分の中で考え、目の前の人に適切な説明をする必要があります。

 

 

  誰かが鍼灸を広告してくれる、と考えていても、誰もやってくれません。

 

 

  一人一人の鍼灸師が、自分なりに目的を持ち、目の前の病む人を救うべく、その人の立場に合った説明を行わなければいけないのです。

 

 

  まず念頭に入れて置かなければいけないのは、

 

 

  相手は鍼灸を知らない、ということです。

 

 

 

 

  ネットでも、現実世界でも、まずは相手の話を聞く、相手の状況を想像することに徹します。

 

 

 多くの場合でなんらかの体調不良を抱えている人が相手となるので

 

 

  鍼灸というカテゴリにとどまらず、その人の状況に応じた治療手段を提案する必要があります。

 

 

  その中で、鍼灸で治療しやすい症例だと判断するのなら、そこで初めて鍼灸治療の説明をするのです。

 

 

 

 

 

  ここでつまずく人もいると思います。

 

 

  鍼灸で治療すべき症例とは、なんだろう?と・・・

 

 

 

 

 

 

 

  さて、私からのお話はここでおしまいです。

 

 

 

 

 

  私は鍼灸が、日本の医療を救う手段の1つであると考えています。

 

 

  それは、私なりに考えた今のところの結論です。

 

 

 

 

 

 

  私たち鍼灸業界は、

 

 

  医療の中でなかまはずれかもしれない。

 

 

  多くの人たちに存在を知られてないかもしれない。

 

 

 

  でも、私たちは、考えることができます。

 

 

  患者さんのために、能力を駆使することができます。

 

 

  日本の医療について、思いを馳せることができます。

 

 

 

 

  多くの鍼灸師に、よりたくさん考えてもらえますように。

 

 

  そして一人でも多くの患者さんが、笑顔で過ごすことができますように。

 

 

 

 

  今日は、これにて。