ひとりのセラピストのひとりごと

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手に職つけた、ひとりのセラピストのブログ。意識低い系。

ひざ痛の母が「助けて!」って言ってきた話。整形も接骨院も通っているのに痛いのはなぜか

  昨晩、母からラインがきました。

 「整形外科も、接骨院も通っているのに、膝が痛くてしょうがない。どうしたら痛くなくなるの!?

 と、結構必死に助けを訴えています。しかし普段からひざ痛の方と接している私は

いや整形かかっているなら先生の指示があるでしょ

と率直に思ってしまう^^;

母は先生の指示を聞いていないのか、分かっていないのか・・・はたまた先生がちゃんと指示していないのか?不安になってしまったようです。

 

今日は変形性膝関節症について痛みの原因と対処法をまとめます。

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高齢者のひざ痛

人間は年をとるといろんなことろが痛くなるものです。特に女性は敏感であったり、骨粗鬆症になってしまうケースが多いことから、膝が痛いと訴える方はたくさんおられます。

 

ひざは、太ももの骨と、すねの骨が関節している部分です。つなぎ目です。この部分には、全身の体重が掛かるので、かなり負担が強くなります。

そこでひざの中には、クッションの役割をする軟骨が入っていたり、適切な運動ができるように、靭帯で固定してあったりします。

 

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スポーツなどのけがでは、この軟骨や靭帯を痛めてしまうので、よく手術をすることになります。

特にクッションとして衝撃を吸収している軟骨の部分は、長く使っているとすり減ってきて無くなることがあります。高齢者では普通の現象です。

 

軟骨がすり減って完全に無くなってしまうと、太ももの骨とすねの骨が直接ぶつかってしまって痛くなることがあります。これが高齢者のひざ痛を占める多くの原因です。

 

ひざの関節自体も壊れていってしまうことがあります。関節の外側は、カバーによって包まれていて、その中には水分が適度に入っています。

「 ひざに水がたまる」というのは、この水分がなんらかの理由で増えてしまった場合のことを指しています。

 

ひざは曲げたり伸ばしたりする運動をしていますので、関節のカバーの形が変わってきてしまうことがあります。これが変形性膝関節症です。

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変形性膝関節症が起きている多くのケースは、高齢者で、中のクッションも壊れている場合が多いです。

高齢になると、どんなに運動を意識していても、自然に筋肉の量が落ちてきてしまいます。これは自然な現象です。

 

お医者さんがよく「運動を」と言うのは、それ以上の悪化を防ぐために指導しています。筋肉が落ちると、ひざも不安定になってしまいます。

 関節のクッションが壊れるせいもありますが、筋肉が落ちることでひざの安定性が失われ、変形していってしまう、ということも原因の1つです。

 

「ひざが痛い」と一言に言っても、いろんな原因がミックスされているのです。

 

 詳しくはこちら

www.joa.or.jp

 

主な治療法

 変形性膝関節症を、根本から治すとなると、すり減って無くなったクッションを補充してやったり、関節の形を整えないといけません。よって、外科手術になってしまいます。

ひざの中に人工関節を入れるので、かなり大掛かりな手術になります。ドリルやハンマーなどで骨の形を整える手術です。

 

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www.tenishoku-serapisuto.net

 

整形外科の優しそうな先生が、優しそうな顔をしながらハンマーやのこぎりで骨を削っていくのは、見ていてめちゃくちゃ怖いです。

やる方も「怖いんだろうなあ」って考えるので、最近ではそう簡単に手術の決断はおりません。(昔はガンガンやってた時代もあったらしい)

 

人工関節は人が作ったものなので、寿命があります。

患者さんの寿命よりも圧倒的に短いので、もし手術で人工関節を入れたら、また交換するための手術をしないといけません。なのでよほど手術しなければいけない事情のある人しか、あんまりやらないみたいです。

最近では再生医療が流行っている関係で、ひざのクッションを培養して作る治療も行われていますが、まだ出来立ての治療なので、どこの病院でもやっているわけではないし、なにより費用がめちゃくちゃ高いです。

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現実的で一般に普及している治療法は、痛いときはお薬飲んで、痛くないように暮らしていこうねみたいな、対症療法(治すのではなくて、良くする)です。

 

そんな事情があるので、病院の先生は「治らないよー。お薬出しておきまーす」としか言わない方が多いらしいです。

年取ったらひざ痛いのは当たり前なので、そういう感じなんですね。ひざ痛は病気というよりは、生理現象です。

 

 痛みを良くする方法

すごく痛いのに、じゃあ一生こんなに痛いのが続くの?と思われる方もいるかもしれません。

しかし痛みにはまた別のメカニズムがある関係で、変形性膝関節症の、超痛い時が一生続くということは考えられません。

脳にとっては痛いというのはかなりのストレスなので、なんとかして痛いのを消そうとするはたらきがあります。

まったく痛くなくなる、ということはあんまり無いのですが、比較的痛くない、良い時を増やすことはできます。

痛みのメカニズムは医学的に解明されていない謎の多い分野のひとつです。

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患者さんの多くは膝が痛いと常に仰っていますが、多くのケースであんまり気にならない時もある、というように訴えられます。

逆に言うと、どうしても痛い時がある。それは、だいたい午前中です。

また、午後でも、ずっと座っていて、急に立って動こうとした時は痛いと仰います。

つまり、動き出しが痛いのです。

 

人間の体はどうしても老化していきます。老化を止めようと研究している機関や専門家もおりますが、現時点では自然の摂理なのでうまくやっていくしかないというのが、老化という現象です。

 病院外来に通っている多くの患者さんは、ご自身の体を考えて行動していらしています。なので、脳が若い、と言える。

脳まで老化していくと、考えるチカラが弱まって、体調管理のために病院へ通うことが出来なくなります。 

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脳が若いので活発なのに、体は老化しているので思うように動かない。

そういうフラストレーションが痛みをより嫌なものにさせる原因の1つだと考えています。

 

 私がいつも患者さんにお願いしているのは、ヒトの体は、時間が経つとどんどん変わっていってしまう。だから、自分が自分の体に合わせて、行動してください。ということです。

動きが悪くなるのは、自然なことなので、ならば体のスピードに合わせて、歩いてやる、休んでやるということをしましょう。

午前中にひざが痛くてうまく動けないのなら、動きのスピードを遅くして、ひざが慣れるまで待ってあげる。ひざの方に、自分を合わせます。

そして、どうしても痛い時は安静にする。

根本的な治療ではありませんが、そうすることで、余計な痛みやストレスを感じずにすみますし、無理をして転倒するというリスクも下げることができます。

ひざがどうしても痛い時

どうしてもどうしても痛い時はあります。人間の体には、炎症という現象があります。なんらかのきっかけで、炎症が起きると、そりゃもう超痛くなります。

炎症は体の反応なので、終わるまで待つしかありません。

超痛い時の鉄則は、安静です。

ひざ痛も、あんまり痛い時はじっとしていた方が体には良いです。しかし痛いと焦って病院に行きたくなる人もいます。

 

基本的には、病院で一度検査を受けて、先生が「これは治らないやつなので薬だしておきまーす」みたいなことを言い出したら、次にやるべきことは安静です。

でも先生って安静の指示をあんまり患者さんに出さないので、患者さんは「え?おわり?」ともっと焦って接骨院に行ったりします。

すると接骨院の人は喉から手が出るほど点数が欲しいので

明日も来てください^^

と言う。だから余計痛い。

 

うちの母はこのような状態だったようです^^;

 

 動いていても、問題がなければ炎症は終わっていくので・・・それでもいいんですが、患者さんだって痛いの嫌でしょ?私は痛い時はじっとしていた方がいいと思います。

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まとめると、

超痛い時は、一度病院で検査を受けて、医師に何も言われなければ、そのあとやることは安静です。でも、安静も度がすぎると筋肉が落ちていってしまうので、少し良くなったな?と思ったら、また普段の生活に戻ってください。

 

先生方に求めたいこと

 母の医師がちゃんと説明してるのかしてないのかはよく分からないのですが、私の経験上、患者さんの生活指導を丁寧に説明してくれる先生にはあんまり会ったことがありません。

検査結果を見て薬出して終わりってパターンが多くて、それは患者さんの治療をする職業としては、なんかちょっと違うと思います。

「痩せて」「運動して」と一言で言う方は多いみたいです。

痛いのなら、少し安静にした方がいいと思いますよ。そして、軽減したら、また来て下さい。うまく付き合っていきましょう。

くらい言ってくれた方が、患者さんの混乱は避けられるかなーと思います。

・・・言っているのかもしれないけど。

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接骨院の先生は、辛そうな患者さんに、ただ「来て下さい!」って言うのはやめてほしいです。

患者さんを苦しめるだけっていうか・・・みなさんご存知ですが、どんなに低周波治療しても、膝OAは治らんですよね?

だから、患者さんの都合を考えて、そこに介入してほしいなーって思います。来て下さい!って、本当に自分都合だから。

 

患者家族として、このようなことを思いました。

 

ちなみにその後、母のひざ痛はだんだん改善していったようで、痛みは減ったそうです。杖をついてはいますが、精神的には回復していました。

まだ痛みはあるそうですが、今はうまく付き合っているようです。

 

どちら様も、お大事に。