ひとりのセラピストのひとりごと

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手に職つけた、ひとりのセラピストのブログ。意識低い系。

そのむくみ、放っておいて、大丈夫?浮腫・むくみの改善方法とは?リンパドレナージュのやり方と効果

  近年リンパドレナージュという言葉がリラクゼーションサロンで流行っております。

 

 

  リンパを流す、という表現はセラピストの間でもよく使われる言葉です。

 

 

  健常者のむくみは、食生活や肥満などの影響であることがほとんどなので、かなり軽度。

 

 

  健常者でもむくみは多少発生しますが、病的むくみの方は、むくみ方が半端ないです。

 

 

  こういったむくみを軽減するために、リンパドレナージュという手技があります。

 

 

  今日はむくみとリンパドレナージュのお話です。

 

 

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むくみって何?

  体の多くの部分を占めるのが、水分。

 

 

  主な水分は血管の中を血液として流れています。

 

 

  この血管のポンプをしているのが、心臓です。

 

 

  体の水分には、タンパク質やミネラルなどの分子が溶けています。

 

 

   この、溶けている成分のバランスが悪くなったり、

 

 

  ポンプである心臓のはたらきが弱まると、むくみ(=浮腫)が発生します。

 

 

よくあるむくみ

  足のむくみを気にしている女性は非常に多いようです。

 

 

  リラクゼーションセラピスト時代は、お客様に、「足がむくんでいる」と言われることが多かったです。

 

 

  お客様の多くは、1日働いて、仕事の帰りに立ち寄って下さる方でした。

 

 

  地球には重力があります。

 

 

  体の中でも、重力は影響を受けていますから、水分も、足の方に引き寄せられています。

 

 

  これに対抗して、頭まで血液を押し上げているのがポンプである心臓です。

 

 

  しかし、水分は血管の中に全てが収まっているわけではありません。

 

 

  血液のうち、赤くない水分は、血管から浸透して、からだを満たしています。

 

 

  血管の外にある水分は、静脈やリンパ管という専用の管を通って心臓に引き返すのですが、

 

 

  1日中重力の影響を受けていると、足の方にどうしても多く溜まってしまいます。

 

 

 これが健常者のむくみの主な理由です。

 

 

  また、体の水分のバランスが崩れてもむくみを起こします。

 

 

  なにかを食べすぎたり、飲みすぎたりしても、むくみやすくなります。

 

 

  たとえば、お酒をたくさん飲んだ次の日や、ふだんから塩分の取りすぎな方は、むくみやすいです。

 

 

  食べすぎの場合、むくんだ状態が長く続くと、高血圧をはじめとする生活習慣病の原因となり、リスキーです。

 

 

  とくに塩分は、取りすぎやすく、高血圧を引き起こしやすいことから、国ぐるみで対策が練られています。

 

 

病的むくみ

  よくあるむくみは、健常者でもよく見られるものです。

 

 

  軽度で、一晩、あるいは2、3日で回復します。

 

 

  しかし病気や怪我でおきるむくみは、なかなか治りません。

 

 

  むくみ方も、びっくりするほど膨らみます。

 

 

  私が経験したのは、骨折のむくみです。

 

 

www.tenishoku-serapisuto.net

 

 

  とんでもなく腫れたので驚きました。

 

 

  骨折の場合は、からだの機能が働いて、むくんでしまいます。

 

 

  ですから、自然に1週間ほどで治っていったのですが、

 

 

  病的なむくみを初めて経験した私は、とても驚いたし、不安になりました。

 

 

 

 

 

 

  心臓や、腎臓の病気でもむくみがおきます。

 

 

  この場合、むくんでしまう場所は、肺など内臓の中であることがあります。

 

 

  ほっておくと命に関わる状態になり、危険です。

 

 

  肺がむくんだ場合は、病院では利尿薬を処方したり、飲み水の量を厳しく制限したりして、治療します。

 

 

  患者さんは自由に水やジュースが飲めなくなってしまうので、とても苦痛です。

 

 

  また、手足がむくむ場合もあります。

 

 

  特に、心臓の病気の人は肥満であることが多く、

 

 

  手足が膨らんでいる感じがわかりにくいのですが、

 

 

  押して指の後が残るというのは、心不全などが原因のむくみであることがあり、

 

 

  病的状態と言えます。

 

 

 

 

 

 

  私が出会った中で、最も重症のむくみをお持ちの方が、がんの患者さんでした。

 

 

  がんになったからといって、むくむわけではないのですが、

 

 

  がんによってリンパが壊れてしまった場合、悪化を防ぐためにリンパを手術で取ってしまうことがあります。

 

 

  そうすると、水分のもどり道が無くなってしまうので、

 

 

  とんでもなくむくむことがあります。

 

 

  私がお会いした患者さんは、両足にむくみが出ているのですが、

 

 

  小柄で細い方にも関わらず、両足がウエストと同じくらい太くなってしまっていました。

 

 

  もどってこれなくて足に溜まっている水分が肌から出てきてしまうので、

 

 

  厚手の靴下を常に履いておられました。

 

 

  それでも水分の滲出が止められなくて、

 

 

  私が靴下の上から患者さんの足に触れると、両手が濡れてしまう、ということがありました。

 

 

  肌も壊れてしまっているので、かさぶただらけで直接触れることができません。

 

 

  肌としての機能が保たれているところだけを狙って、マッサージしています。

 

 

 むくみの改善方法

  病気のむくみは、その病気の原因を治さないと治りませんが、

 

 

  健康な人のむくみは、自分で簡単に治すことができます。

 

 

立ち仕事・座り仕事のむくみ

  仕事で同じ姿勢でいるために起きる、重力によって水分が下に溜まってしまうむくみ。

 

 

  下に溜まっているぶんを上に戻してあげれば、むくみが取れますね。

 

 

  じつは、体のポンプというのは、心臓だけが行なっているわけではありません。

 

 

  心臓は「行き」のポンプをしていますが、「帰り」は違うもののチカラが加わります。

 

 

  その1つが、筋肉

 

 

  筋肉は、伸びたり、縮んだりして体を動かしているのですが、

 

 

  この動きによって、溜まっている水分が押されて、心臓に帰ろうとします。

 

 

  特に、足ではふくらはぎの筋肉が強く、大きなポンプの働きをします。

 

 

  仕事のあとにむくんでしまって足がだるい、という時は、

 

 

  10分程度、軽いウォーキングをするだけで、むくみが改善されます。

 

 

  血液も流れますので、疲労軽減にも役立ちます。

 

 

  足がむくんで、だるい・・・

 

 

  という時は、歩くことで、改善されるのです。

 

 

  へー!

 

 

  え?意外だなって思ったの私だけかな(笑)

 

 

  そして、帰り道のポンプその2が、です。

 

 

  これも結構意外だったのですが・・・

 

 

  肺は、胸郭という肋骨で出来た入れ物の中に、密封されています。

 

 

  空気の出入り口は、口や鼻に通じている、気管だけです。

 

 

  息を吸うと、空気が入って肺が膨らみます。

 

 

  この膨らむチカラが、空気をすい込むチカラが、

 

 

  血液の戻り作用を促しているのです。

 

 

  深呼吸は体に良いと良く言いますが

 

 

  なんとむくみにも良いわけです!

 

 

  疲れたら、10分歩いて深呼吸。

 

 

  おお、新しいキャッチコピーできたぞい。

 

 

むくみのマッサージ、リンパドレナージュ

  むくみ対策として、有名なのがリンパドレナージュです。

 

 

  リラクゼーションサロンやエステなどで受けることができます。

 

 

  元々は、病的むくみ(特に、がん患者さん)のむくみを軽減するためのマッサージでした。

 

 

  今は商業用に応用され、いろんなサロンで受けることができます。

 

 

  さて、このリンパドレナージュですが

 

 

  ちまたで行われているものは、医学的にはリンパに対して、効果が得られるかというと、そうかなー?という部分があります。

 

 

  チカラが強いものが多いので、リンパや静脈よりは、筋肉などの深部組織への血液循環を促すことが考えられます。

 

 

  しかし筋肉に刺激が加わって、血液が流れると、間接的に静脈やリンパの還流も促されるので、

 

 

 

 

 

  結果オーライ、って感じです。

 

 

 

 

 

   だから、

 

 

  効果はあるだろうけど、リンパドレナージュっていう言葉を使うのはどうかなーというのが、私の感想です。

 

 

 

 

 

 

 

  ちなみに本来のリンパドレナージュですが

 

 

  がんなどでリンパを取ってしまったリンパ浮腫の方に対して行ったり

 

 

  セルフケアとして指導することがあります。

 

 

  こういった病気の方は、筋肉のポンプや呼吸のポンプを利用しても、リンパという通り道が無いので、水分が戻ってくることができません。

 

 

  そこで、マッサージによって健康なリンパに水分を移動させるというのが、リンパドレナージュ(リンパドレナージ)です。

 

 

  これは皮膚のハリを利用してリンパを流します。

 

 

  皮膚には弾力がありますね。

 

 

  ひっぱると、元に戻ろうとします。

 

 

  この力を利用するので、リンパドレナージュのチカラ加減は、かなり弱いです。

 

 

  強く力を入れると、皮膚よりも奥に伝わってしまうので、あまり効果が得られません。

 

 

  手のひらを肌に密着させ、そのままこすらせ、皮膚を引っ張りあげます。

 

 

  病的むくみの場合、パンパンになるまで膨らんでしまうので、患者さんはむくんでいる部分が苦しい感じがします。

 

 

  リンパドレナージュは、その苦しい感じを軽減させることができます。

 

 

  むくみ、浮腫自体は、病気の原因を取らない限りは出続けるのですが、

 

 

  少なくとも苦しい感じ、痛い感じが軽減する目的があります。

 

 

(軽症の方は完全にリンパ還流を促進できるかもしれません。私は重症患者しか診ていないので、詳しくは不明です)

 

 

 

 

 

 

  一言に、むくみと言っても、健康なむくみと、病気のむくみがあります。

 

 

  多くの人は、歩いたり、深呼吸するなどのセルフケアで、軽減することができます。

 

 

  そしてたまにはマッサージ。

 

 

  今日も一日、お仕事お疲れ様でした(^○^)