ひとりのセラピストのひとりごと

ひとりのセラピストのひとりごと

手に職つけた、ひとりのセラピストのブログ。意識低い系。

病院が好きで好きでたまらない私が病院で働くまでになった経緯を伝えたいと思う

私は病院が好きだ。

 

 

なぜか。理由はわからない。

 

 

病院であまり怖い思いをしたことがないからなのかもしれない。

 

 

といっても中学生からお腹が弱く、感染症になる傾向があって3回入院している。

 

 

入院といっても大した病気ではない。

 

 

1回目は虫垂炎、俗に言うかの有名な盲腸だ。

 

 

近年では盲腸になっても手術しない方向性になったので、絶食と抗生物質で治す場合が多いと思うのだが

 

 

私が盲腸になった時は問答無用で即手術する時代だった。

 

 

13歳の時に急性虫垂炎で救急搬送されたのだが

 

 

即日入院、その日の晩に手術となった。

 

 

手術は全身麻酔だった。

 

 

今でも忘れられないのが、術後すぐに、オペ室から出る時に麻酔から起こされるのだ。

 

 

混沌とする意識の中、ようやく目を開けためりー少女が最初に目にしたのが、

私から摘出した

盲腸を

自慢げに持つ

外科医の姿であった。

 

 

「めりー少女さん、

これがあなたの盲腸です。

このへんが腫れていますねえ

ドヤ)」

 

 

外科医は緑色の手術着を着ていた。同じ色の帽子とマスクもつけていた。

 

 

その間から見える目が、ものすごく

獲ったどー!

という目だった。

 

 

私は彼の目が忘れられない。

 

 

彼のせいかどうかは分からないが、今も外科医に憧れている。

 

 

思えばこの後に

 

 

ブラック・ジャックにハマった。

 

 

全巻読んだ。

 

 

ブラック・ジャックを読んだあの感動は忘れられない。

 

 

黒いコートの中にメスを隠し持っていてシュッと投げるのはどうかと思っていたが

 

 

めりー少女は猛烈にブラック・ジャックに恋をした。

 

 

しかし自分が医者になろうとは微塵も思わなかった。

 

 

医者と言ったら金持ちで頭のいい人がなる職業だと思ったからだ。

 

 

私は貧乏でバカだったので医者になりたいという選択肢がそもそも無かった。

 

 

 

 

 

 

時は経って23歳。

 

 

スノボで事故って腰椎を圧迫骨折した。

 

 

この時も救急搬送されたが、この時の救命医は酷かった。

 

 

痛いって言ってるのに「またまたぁ」みたいな感じで信じてくれなくて、CTを撮ってようやく

 

 

ごめん・・・

これは痛いわ

 

 

と言ってきた。

 

 

この時の私は、

 

 

CTに憧れた。

 

 

なぜあんなに鮮明にスライス画像が撮れるのか!?

 

 

何より、私がどれだけ言っても納得しなかった医者を黙らせたCT画像に感動した。

 

 

お前は私よりも発言力がある。

お前という存在をもっと知りたい・・・と。

 

 

 

 

その後、なぜかリラクゼーションでマッサージするセラピストになった。

 

 

医療とは関係が無く、ただの接客業だと思っていたが、人様の体を触る以上は体の中身をしらなければ、と勝手に勉強しだした。

 

 

だが人生で一度もマトモに勉強をしたことが無かった私は勉強をしている気分になっているだけだった。

 

 

本当にバカだったのだ。

 

 

そんなある日、これまたお腹で感染し入院した。

 

 

今度は割と命に関わる腹膜炎という病気だった。

 

 

死ぬほど痛くて、救急車を呼ぼうかずっと考えていたのだけど、

 

 

どんどん痛みは悪化し、動けなくなった。

 

 

ここまで痛かったら誰も私を責めない、と思って救急車を呼んだ。

 

 

病院の救命医にはこう言われた。

 

 

これは、我慢しすぎ。

 

 

なんとなく救命医にはカッコいい先生に会っていない。

 

 

即日入院し、今度は手術なしで抗生物質で散らすということになり

 

 

ウンウンうなされながら一晩すごした。

 

 

強い鎮静剤を入れて寝落ちした。

 

 

翌日には担当の消化器外科医がやってきた。

 

 

若いイケメンだった。

 

 

検査の後に、外科医は私のお腹を触診したのだが

 

 

この触診が最高に上手かった。

 

 

触診が上手いっていうのもよくわからないのだけど、触られてて「おお、この人はマジモンだ」と思うような感覚があった。

 

 

やっぱり外科医に憧れた。

 

 

そしてこの入院の時、点滴の針の交換を色んな看護師がやってくれたのだけど

 

 

針の刺し直しはやはり痛い。

 

 

ベテランそうに見える人、賢そうに見える人がやってもやっぱり痛かったのだが

 

 

ある時、ものすごいふくよかな、

マツコデラックスを

ちょっと小さく

したような看護師さん

(女性)が針交換に来た。

 

 

こ・・・

この人は・・・

痛そう!!

 

 

と第一印象で何となく思ってしまった。

 

 

マツコ看護師は立っているのが辛いので、お見舞い用の丸椅子に座って私の針を交換した。

 

 

・・・

 

無痛だった。

 

 

マツコ看護師は蕎麦屋の話をしながら針を交換した。

 

 

ラーメンじゃないのか。

 

 

この時の私は

 

 

人は

見た目では

分からない・・・。

 

 

と思ったものの、看護師には憧れなかった。

 

 

看護師は尊敬しているけど、いまだになりたいとは思ったことがない。

 

 

なぜかは分からない。

 

 

 

 

 

 

その後、鍼灸マッサージ学校に入学し、そこでもまたお腹で入院した。

 

 

もうこの時はさすがに慣れていたので脱走を繰り返していた。

 

 

でもバレてないので怒られなかった。

 

 

 

 

入院が多いので慣れてしまって、病院が怖い場所では無くなってしまった。

 

 

在学中にも大規模病院で準夜のバイトをした関係で

 

 

病院が遊び場のような感覚なのかもしれない。

 

 

 

 

外科医にはあんまり関わらないけど、多分1番好きなんだと思う。

 

 

怖いから話したくはないけど・・・。

 

 

黒いコートの中に無数のメスが入っていたら、恐ろしいじゃん・・・。

 

 

 

 

 

もちろん医療者としての自覚は持っている。道徳も持っている。ヒポクラテスの誓いも守っている。

 

 

でも私の中で、病院とは、ただの職場ではなく

 

 

人が集まり、去り、笑い、泣き、人生が交差するところ

 

 

なのだと思う。

 

 

 

 

こうして今は、病院職員になった。

 

 

仕事は、そんなに楽しくない時も多い。

 

 

でも、病院で働いているというだけで、不思議と胸を張れる。

 

 

私は、今の職業を、立派であると思う。

 

 

 

 

 

おわり