ひとりのセラピストのひとりごと

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手に職つけた、ひとりのセラピストのブログ。意識低い系。

マッサージ師になるためには。職場はどんなところ?リラクゼーションから医療現場までマッサージ師の職場を解説します

マッサージ師は資格のいらないリラクゼーションサロンから、国家資格が必要な医療現場まで、職場は様々です。マッサージ師になるためには色々な方法があります。

マッサージ師になるために必要なことと働く現場について解説します。

 

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マッサージする人がマッサージ師ではないの?マッサージ師とは

日本にはマッサージに法的な縛り*があるので、「マッサージ師」というと一般的にあん摩マッサージ指圧師国家資格を持つ人のことを指します。

 

しかし国家資格の不要なマッサージ店は非常に多いです。資格の不要なマッサージ店のことを「リラクゼーションサロン」と言います。

リラクゼーションサロンは接客業の分類に属します。マッサージというサービス行為を行う商業施設です。

 

「マッサージ」という名称にも法的な縛り*があり、実は国家資格の無い人はマッサージを行なってはいけません。そこでリラクゼーションサロンは「もみほぐし」「ボディケア」などと称しています。

リラクゼーションサロンはマッサージという名称を使えないので、マッサージ師のことを一般に「セラピスト」と言います。

 

紛らわしいのですが、資格があっても無くても、マッサージでもボディケアでも、やっていることはマッサージそのものです。

 

*あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律

 

日本政治と関係ある?国家資格とマッサージ師

では何のために国家資格があるのか?と疑問に思ってしまいます。マッサージが事実上誰でもできるなった現在には背景があります。

 

政治的な背景がある

昭和の時代ではあん摩マッサージ指圧師は視覚障害者の職業として国が守ってきました。現在でも視覚障害者向けの職業訓練校としてあん摩マッサージ指圧科の国立学校が全国にみられます。

 

しかし小泉政権の時に大規模規制緩和がありました。マッサージ行為を事実上、誰でもできるようになったのはこの時です。

それ以降、リラクゼーションサロンが急激に増え、経済に貢献してきました。

 

あん摩マッサージ指圧師国家資格は現在も視覚障害者枠が設けられ保存されていますが、視覚障害の無い普通の人(晴眼者と言います)も枠があり、毎年合わせて数千人の国家資格者が新たに誕生しています。

 

国家資格があるとできること

リラクゼーションサロンはサービス業としてマッサージを行なっていますので、疾病の治療はできません。

あん摩マッサージ指圧師国家資格があると、医療行為が許されます。

具体的には国で許された疾患の保険適用医療や、病院などでドクター指示の治療ができるようになります。

 

実はリラクゼーション店の資格・無資格問題は時々トラブルになっています。

医学知識の無いリラクゼーションスタッフが過度なマッサージ行為をしてお客様に怪我をさせてしまったり、有資格者がリラクゼーション店についてネガティブな反応を示したりとなかなか協力的な市場が作れない状態です。

 

あん摩マッサージ指圧師国家資格の取り方

あん摩マッサージ指圧師国家資格は2つの条件をクリアすると取ることができます。

1つめは3年以上のカリキュラムを持つ専門学校・大学等に通うこと。

2つめは国家試験に合格することです。

晴眼者向けのあん摩マッサージ指圧師の専門学校は全国にありますが、あん摩マッサージ指圧科のみの学科と、はり師・きゅう師という国家試験も受験できる「本科」というものがあります。

あん摩マッサージ指圧科の学費は400万円代くらい、本科の学費は500万円代くらいのところが多いです。

 

あん摩マッサージ指圧師国家試験は合格率が80%以上あります。比較的受かりやすい国家試験ですが、西洋医学から東洋医学まで幅広く勉強する必要がありますので、進学にはそれなりの覚悟が必要です。

 

ラクしてプロになる!マッサージ師になるための1番の近道

日本は歴史・政治的な背景があるので長くやっているといろいろな意見を聞くマッサージ業界。私は有資格者として有床医療施設で勤務していますが、一番最初は、リラクゼーションセラピストでした。

 

マッサージ師になりたいと思っても、国家資格を取るのはかなり大変です。

マッサージ師になるためには一度リラクゼーションサロンで働いてみることをおすすめします。

資格が必要ないので、勉強したり学費を工面したりという手間がありません。なおかつリラクゼーション会社がマッサージを教えてくれるので、場合によってはタダで技術を得ることができます。

 

リラクゼーションサロンであれば、お金も稼げて、マッサージも習えて、お客様にも褒められる。モチベーションを保つのが非常にラクです。

なんでも初めは簡単なものの方が長く続きます。

本気でマッサージ師になりたいのなら、リラクゼーションサロンがおすすめです。

 

 

難易度別、マッサージ師の職場

マッサージ師というと一般に国家資格者を指しますが、マッサージをする人という意味でマッサージ師の働く現場を難易度別に紹介します。

下に行くほど難易度が高くなります。

大体のお給料も掲載していますが、すべて初任給です。

医療職種についてはデメリットも記載しています。参考にして下さい。

 

もみほぐし店

難易度 ★

60分3000円くらいの激安リラクゼーションです。全国的に駅前、街道沿いなど幅広くみられます。

一般のアルバイト求人でも募集されていて、最も難易度の低いマッサージ屋さんです。

 

ふつうに仕事をしていれば、お客様に気に入ってもらえて指名をしてもらえます。指名客が増えていくのはやりがいがありリラクゼーションのもっとも楽しいところです。

 

激安リラクゼーションの多くは手技が統一されていません。マッサージを先輩に教わったり、ほかで習ったことを交えてみたりと自由度も高くやりやすいです。

お給料は歩合制が普通で、60分揉むと1800〜2000円くらいもらえます。またスキルや経験に応じてお給料が上がります。やればやるほど稼げるのが歩合制の魅力です。

私は最高で1日2万円ほど稼いだことがありますが、そこまでやるとめちゃくちゃ疲れるのでやっぱり1日1万円くらいで抑えた方がいいと思いました(笑) 

 

メニューはもみほぐしの他に、リフレクソロジー(足つぼマッサージのこと)を行なっているところが多いです。まれにアロマをやっているところもありますが、個人経営店のようです。

 

リラクゼーションサロン

難易度 ★

 60分6000円くらいの一般リラクゼーションサロンです。

リラクゼーションサロンは値段が相場価格なのでサービスが充実していたり接客のトレーニングがあったりと少々やることが多いかもしれません。

しかしリラクゼーションサロンも普通の求人が出ているので難易度としては低いです。敷居は低いのですが、多少の厳しさがあるので続けるためにはご本人の性格、向き・不向きが関係すると思います。

 

客単価の高いリラクゼーションサロンはお客様と接する時間も密になります。信頼関係が築けるので、指名のお客様が毎週来てくださることも珍しくありません。

人間的な仕事として非常にやりがいがあります。

 

お給料は時給制のところと歩合制のところがあります。

時給制の場合は1時間1000円くらいと都心のコンビニのアルバイトと大してかわりません。

歩合制の場合は売上の50%などとパーセンテージバックがあります。

いずれにせよこちらもスキルと経験でお給料は上がっていくので、金銭的なやりごたえは十分です。

 

メニューはもみほぐしだけでなくリフレクソロジーやアロマ、リンパドレナージュなど充実しているところが多いです。

最近ではストレッチ専門店など大規模企業が目立つようになりました。

そのお店の全てのメニューを習得するだけでも一生やっていけるのでかなり勉強になります。

 

整体院

難易度 ★★

整体院は、国家資格の無い人が行う治療院です。

国家資格は無いものの、民間資格を保有している方が多くなります。資格がない人も働くことができますが、個人経営のお店が多く面接で経験を問われることがあります。

リラクゼーションに比べて少々敷居の高いお店です。

 

個人経営の整体院ではマッサージやストレッチ、カイロプラクティック(骨を鳴らすやつ)など技術的に高度なものが多く、初心者には厳しい環境です。

個人経営店が多いのでお給料は様々です。認められればリラクゼーション店以上の高収入を目指すことも可能です。

 

接骨院

難易度 ★★★

接骨院は外傷専門の医療機関です。医師は不在で、柔道整復師という外傷の専門家が在中しています。

マッサージ師は柔道整復師の指示で治療のためにマッサージを行います。

医療機関なので一般的には国家資格がないと雇ってもらえない場合が多いです。しかし経営者の方針によって無資格でも雇ってくれるところはあります。

接骨院は個人経営がかなり多いです。

 

お給料の方は、所持資格にもよりますが、正社員では月収20〜25万円くらいが多いです。ただし福利厚生が全くない会社が結構あります。

アルバイトでは首都圏だとしても800円台のところがあるなど基本的にはものすごく安いです。

 

私は国家資格を取る前に、接骨院に1年ほど勤めました。普通にマッサージをしていました。

しかし無資格者にマッサージをやらせてくれる接骨院は・・・ぶっちゃけあまり優良企業ではありません。医療機関なのでまずいようです。

私の勤めた会社は俗に言うブラック企業だったので、辞める時にけっこうモメました。マッサージ師だけに・・・(苦笑)

 

トラブルを避けるためにも、マッサージをするための接骨院勤務は、国家資格保持者におすすめします。

 

訪問マッサージ

難易度 ★★★★

ここからは必ずあん摩マッサージ指圧師国家資格が必要になるので難易度がアップします。

 

訪問マッサージは寝たきりや障害のある患者さんの家を訪問して医療マッサージを行う仕事です。高齢化社会に伴いニーズが高く、近年会社がたくさん出来ました。

患者さんの状態で場合によっては他医療職に連絡を取るなどコミュニケーション能力が必要な仕事です。

医学的な評価(患者さんがどんな状態か記録すること)が必要なこともあり、知識も問われます。

 

お給料は正社員で月収24〜30万円くらいとかなり高めの方になります。歩合も設定している会社が多く、診療にともないお給料も増える仕事です。

デメリットとしては訪問するので移動があります。1日7〜8軒の家を回るので天候によってはけっこうしんどいみたいです。また患者さんの家の状態も人によってはショックを受けるとか受けないとか。

知らない人の家にズカズカと入っていくので、それなりに覚悟していった方がいいそうです(友人談)

 

ちなみに私もたまーに訪問していますが、施設訪問なので人の家にズカズカ入っていったことはありません。訪問診療専門になると、個人宅ばっかりになるのでしんどいこともあるようです。

 

デイサービス

難易度 ★★★★

デイサービスは高齢者向けの介護サービスです。施設に日中だけ高齢者を送迎付きで受け入れ、入浴や食事、レクリエーションサービスを行います。

 

参考

www.a-living.jp

 

デイサービススタッフは介護職の人が行いますが、医療資格のある人も働くことのできる現場です。

指示がある利用者には機能訓練を行います。

あん摩マッサージ指圧師もデイサービスで機能訓練を行うことができる資格です。

 

具体的な仕事は、現在の機能の維持を目的に高齢者のリハビリ訓練を行います。すでに疾患を抱えている人も多いので、医学的な観察、評価する能力が必要です。

利用者には認知症や失語症などコミュニケーション障害のある人も多く、人の気持ちを理解できる優しさが必要となります。

状況に応じて他職種とも連絡を取るので経験が重要ですが、基本的には学校で習ったことができていれば問題ないと感じます。

 

お給料は月収23万円〜くらいですが、私の知人の柔道整復師はいきなり月収30万円のところに就職していたので、会社によりけりです。

 

デメリットとしてはあんまりマッサージ関係ないってことでしょうか・・・。歩行訓練やROM運動(関節を動かす運動)など運動療法が多いので基本的にはあんまり揉みません。

私は割と高度な仕事だと感じました。やりがいはものすごくありますよ。

 

整形外科病院

難易度 ★★★★

 整形外科の外来ではマッサージ治療を設けている病院が多いです。あん摩マッサージ指圧師も働いています。

ドクター指示でマッサージをするのですが、指示がものすごく雑です。

私のところは

たとえば

 

指示書<脊柱管狭窄症

 

とだけ書いてあります。

脊柱管狭窄症のマッサージ知らないんだけど^^^;;;

つーかマッサージで治らないんだけど^^^;;;;

と思うこともあるのですが、マッサージは対症療法なので鎮痛目的とか運動改善目的とかのマッサージをしています。

 

基本的には医師がいるかいないかだけで、仕事は接骨院と大して変わりません。ただ熱心な病院では毎週勉強会をするなど仕事以外の拘束時間があるところもあるようです。

 

お給料は統一されている傾向があってどの病院も月収23万円くらいです。

病院は福利厚生が充実していて有給、ボーナスなど普通のことが普通にされているので安心して働くことができます。

外来患者さんは元気のある人が大多数なので一生懸命マッサージをしているとよく褒めてもらえます。やりがいはバツグンです。

 

デメリットとしては毎回同じ患者さんが来るのであんまり自分が成長しません。患者さんはレギュラーメンバーが決まっています。

いろんな患者さんやお客さんをみるというのではリラクゼーション系の方が勉強になった気がしました。

 

有床病院(入院病棟)

難易度 ★★★★★

入院病棟のある病院でもマッサージ師は働いています。長期の入院は患者さんの状態が重く、自分で体を動かすことができません。そういった場合にあん摩マッサージ指圧師は運動療法や可動域訓練を行います。

 

病棟であん摩マッサージ指圧師の接する患者さんは大抵のケースで高齢者プラス重篤疾患です。私の場合は脳卒中経験患者が半数、半数が末期ガンです。

ガンというとぎょえーというイメージでしたが、高齢者のガンは進行が遅いので思ったよりは普通の人がいるなあと感じました。

ただし続発的に重傷のリンパ浮腫や機能障害が出ています。外見的にもショッキングな患者さんが多いので、慣れるのに時間がかかりました。

 

病棟勤務は症例をしっかり観察できるのでかなり勉強になります。ナースとの会話も必要なので医療者としての満足度が高い現場です。

お給料は整形外科と同じで月収23万円程です。

 

デメリットとしては末期の方が非常に多いので看取りの件数が半端じゃありません。担当した患者さんがみんな逝ってしまうので精神的にかなりきついです。

患者さんが発話できない場合が多くて褒めてもらえないので意味あるのかなあ^^;;;と思ってしまいます。やりがいはあまりないかもしれません。

また病院自体も数が少ないので敷居の高い現場です。

 

やりがいと精神的なラクさで言ったらリラクゼーションサロンの方が100倍良かったと思います^^;;

 

開業

難易度 ★★★★★★

 資格の有無に関係なく、マッサージ師の究極は開業です。

リラクゼーションセラピストも、あん摩マッサージ指圧師も開業・経営する人たちがいます。

マッサージは資本金が少なくてすむ仕事なので、ほかの業態に比べると開業自体はかなり簡単だと思います。お店を構えなくても出張マッサージをすることもできるので、ノウハウがあれば誰でもできてしまいます。

 

自分のスタイルを貫けるので自由に仕事ができる反面、全責任が自分にかかっているので大変さで言えばどの現場よりもダントツです。

転職がしにくくなったり、休みも取りにくくなるなど情熱がないとできません。

 

・・・私はできないと思います^^^;;;;

会社員サイコー・・・。

 

ラクに働くことを考えて!優秀なマッサージ師は自分に優しい

私はリラクゼーションサロンから始めて、今では末期医療に従事するようになりました。マッサージのイロハは全体的に見たかなーと思っています。

今の職場が一番大変な場所なのです。

マッサージ師は体力的にも大変なので、自分に優しい人が成功するようになっています。

私は凝り性だったのでこんなところまで来てしまいましたが、純粋にマッサージをして喜んでもらえるというのは他にはないこの仕事の良いところです。

これほどラクに働けて、人に感謝される仕事はそうそうないと思います。

 

 

初めてリラクゼーションで働くなら、求人の多い大企業がおすすめです。東京近郊で求人の多い大企業を紹介した記事です。

www.tenishoku-serapisuto.net

 

マッサージ師になってみたい!という方は、まずは簡単なところから始めてください。

自分次第で、展望は無限に広がります。