ひとりのセラピストのひとりごと

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手に職つけた、ひとりのセラピストのブログ。意識低い系。

正しいストレスは人を幸せにする!人間に必要なストレスとは?適度なストレスを考える

 ストレス社会に悩む現代日本人たち。

ストレスの多い世の中に嫌気がさして自分に合った生活とはなんだろうか?と模索する若者は増えています。

私もそんな一人です。

ストレスが多いと病気の原因になりますが、逆に全く無いというのも病気の原因になるらしい。

 

本当は、ストレスは人を幸せにするものなんです。

今日は正しいストレスのあり方を考えます。

 

目次

 

ストレスはイライラするだけじゃ無い?ストレスって何? 

ストレスと聞くと嫌なもので、自分がイライラしたり、元気が無くなったりする原因のように感じます。

 

ストレス(英語表記)stress

刺激により引起される非特異的な生体反応生体に加わる力をストレッサー,それによって起る生体の反応をストレスという。 1938年にストレス理論を提示したカナダの生化学者,H.セリエによると,「ストレスとは,どんな質問に対しても答えようとする身体の反応」である。(略)

ストレスとは - コトバンク

 

人間の体は外部から常に刺激を受けています。

気温、天気、風、光、音など、体の外にある全てのものは人体にとって刺激です。

人体は刺激が入力されるとそれに合わせて内部の環境を整えようとします。適応反応などと呼ばれます。

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例えば夏に外気温が35度であるとき。

平熱は36度前後ですが、体も活動の中で熱を作っています。外気温が高いと体の熱が上がりすぎて生きるために必要な働きが弱まってしまいます。

それを防ぐために、汗を出して気化熱で体温を下げようとします。血管も拡張して面積を広げ、そこから放熱します。

「暑い、動きたく無い」と脳は活動を弱めるし、「食欲がない」と胃腸も動きを弱めます。

 「夏バテ」というのは病的な気がしますが、普通の生体反応なのです。

 

これらのメカニズムのきっかけは「暑さ」というストレスです。

この反応のきっかけである「暑さ」のことを、ストレッサーと呼びます。

 

上司に部下にイライラする!日本が辛い理由は社会的ストレス

一般的に言われている会社や家庭のストレスはこれらの生体反応とは少し違った現象です。

上述したストレス反応はハンス・セリエ先生という方たちが解明し、いまだにストレス現象の根拠として重視されています。

体の中で起きる反応はこのストレス学説で説明できるのですが、会社で起きるストレスはちょっと違ったもです。

 

高度情報化社会における職場でのテクノストレス、経済的不況によるリストラや就職難、核家族化などからくる仕事と育児の両立の難しさ、子どもの受験競争、また、高齢化社会のなかでの介護疲れなど、現代社会には、ストレスがつきものです。また、「他人とうまくやらねばならない」「世間に迷惑をかけてはいけない」という気持ちから、本音を言えずにためこんでしまい、自分自身が調子を崩す人が増えているとも言われます。(略)

〈ストレス〉ストレスの仕組み−生物、心理、社会的に見た場合−(心の健康について)[京都府精神保健福祉総合センター]

 

会社や家庭の人間関係のストレスは社会的なストレスです。

 

生きていると環境から様々なストレスを受けているので、自分が辛い原因が見えなくなってしまいますが、多くの人が憤るのは社会的ストレスが原因です。

 

人と理解し合えないことがフラストレーションになって蓄積されてしまいます。

社会的ストレス自体は解決方法が単純だと思うのですが、なかなかそこに気づく人がいないと感じます。

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簡単なのに誰もやらない。社会的ストレスの解決方法

日本は差別的な文化がいまだに根強いです。

年功序列や男女の関係もある意味差別的だと感じています。

年功序列は日本ならではの文化とも言え、若い人は年配者に意見を言うことができません。

このため年配者が間違ったことをしている場合に、誰も指摘することができないので若い人はフラストレーションが溜まってしまうことになります。

 

解決方法は極めて単純です。話し合えばいいのです。

年配者がなぜその行動を取っているのか?と説明し、自分にはこの方がいいのだけどどうしたらいいですか?と若者が質問する。

これがストレスの多い場所ではほとんどできていません。

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最近では愛知県のご当地アイドルの方がたった16歳にしてその命を断ちました。

当事者しか具体的なことは分からないと思いますが、メールのやりとりの報道を見ていると明らかに事務所側の言い方が悪いです。

 

愛媛県を拠点に農作業もするアイドルグループ、愛の葉(えのは)Girlsのメンバーで、3月に自殺した大本萌景(おおもと・ほのか)さん(享年16)の遺族が11日、東京都内で会見。同グループの所属会社「Hプロジェクト」の代表取締役社長らに総額約9200万円の損害賠償を求める訴訟を起こすと正式に表明した。12日に松山地裁に提訴する。

自殺したご当地アイドルメンバー 当日に社長のことを「怖い」 - ライブドアニュース

 

報道を見ている限りは16歳の女の子ということを忘れていたのかなんなのか、事務所側のメールの文章が乱暴すぎました。

マネージャーが仲介すればよかったのですが、女の子側に立って話し合いをしてくれる人がいなかったようです。

 

報道で事務所側は「パワハラではない」と言っていますが、おそらく本当にパワハラの認識はないのではないかと思います。

言い方が悪いとか、相手を傷つけているという自覚が無いのです。

 

私も似たようなことを体験しました。

www.tenishoku-serapisuto.net

 

時代が変化している関係で、あるタイミングから文化のズレが生じています。

若者で社会に混ざりにくいと感じている人たちは私と同世代以下の人たちだと思います。

 

新人がストレスを溜めるワケ。年功序列の間違った文化

予測値ですが、今の40歳以上の人たちには年功序列文化が強くあります。

新人は仕事ができない。

だから厳しくしないといけない。

知りたかったら見て覚えろ。

早く仕事を覚えて欲しいのは会社側なのに、丁寧に教えることをしない傾向があります。

教えるというのは実はとても難しいので、やろうとしてもできていないということも考えられます。

しかし先輩は自分がきちんと教えられているかどうかのフィードバックをせずに、新人ができないことに対して乱暴な言い方をするので新人は激しいストレスを感じてしまうのです。

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大企業ではこの状態がまずいとして、先輩がきちんと教えられているかどうか、新人に評価をさせることがあります。

恵まれた環境だな、と思いますが、日本の会社の多くは中小企業です。

苦しむ新人がなかなか減らない現状があります。

 

早く治して!治療業界の勘違い経営術

私はマッサージ業界にいますが、新人がすぐやめる会社は明らかに粗悪です。

患者さんに対してきちんとしていても、従業員を大切にできない企業は成長しません。

よく見る経営術で勘違いしていると思うのが、社員旅行や誕生日休暇など、社員のメリットになるイベントを設けている会社がちらほら見られます。

これは間違っています。

本当にやるべき従業員を大切にするやり方とは、新しい人の意見を聞く話し合いを設けることです。

会社や先輩がなぜそうしているのかを分かりやすく説明し、新人の意見もみんなで共有します。

何も会議でやることはありません。

アンケートやレポート形式で自由記述にすればみんなの時間を拘束しないので業務に支障がありません。

 

ぜひ多くの経営者にやっていただきたいと思います。

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いい加減にして!日本人は話し合いが下手くそ

日本人は話し合いがめちゃくちゃ下手くそです。

批判や否定をすぐに自分の人間性として受け止めます。

そのため話し合い中に怒る人がいます。

 

A先輩 「今回の件は以上に理由によりA案がいいと思われます」

B新人 「しかしA先輩、A案はこの問題があると思われます。B案では・・・」

A先輩私が考えたことに文句を言うのか!?新人のくせに生意気な!

 

いや、なぜそうなる。

嘘みたいですけど本当に中小企業でよく見られる会話です。

友達の会話にも見られます。

特に女性は「そうだよねー」って言い続けないといけないという暗黙のルールがあるので大変です。 

話し合い、ディスカッションは問題を共有し、良い解決策を一緒に模索するポジティブなものです。

意見が対立するのはむしろ良いこと。

自分の見落としたポイントを指摘してもらったら、「ありがとう」が正しい返答です。

 

先輩、年長者は「新人は仕事ができないのだから言うことを聞いていればいい」という明らかな勘違いをしているので聞く耳を持ちません。

このため組織全体が間違った方向へ向かってしまっているのをよく見ます。

 

日本は民主主義のはずですが、この文化のためにイマイチ民主主義ができていないと個人的には思っています。

 

このように文化的な誤りから変なことになってしまっている日本社会。

社会的ストレスに苦しむ人たちはなかなか減りません。

しかし、ストレスが全くないというのも問題があるのです。

 

ストレスの全く無い場所はある。本当は怖いストレスゼロの世界

外からのストレスがほとんど無い場所が世の中には存在します。

一番は病院の個室です。

白い壁に窓が一つ、ベッドとサイドデスクがあるくらいで他には何もありません。

用事がないと誰も来ないので、ずっと一人です。

 

引きこもりの人の自室もこれに近いかもしれませんが、引きこもりの人は健常者なのでネットやゲームなど好きなことをやっていることが多くなります。

好きなことでも続けているとうまくいかないことがあります。これはストレスです。またモニターの光や音などもストレッサーと言えます。

完全にストレスが無い訳ではありません。

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病院の患者さんは好きなことができないので、ストレスがない状況です。

点滴や薬、栄養などの刺激はありますが、社会的ストレスはゼロです。

比較的若い人や、状態の良い人は読書をしたりパソコンを打ったりと活動することがありますが、高齢者や末期、重症の人は活動することがほぼできないので外部ストレスが無いと言えます。(持病は除く)

 

これはおそらく想像以上にきついのでは無いかと思います。

 

特に高齢者ではこの状態が少しでもあると認知症のリスクが格段に上がるので、高齢者の入院は関係者が恐るところです。

 

 ストレスゼロの患者さんに殺してと言われた話

私は以前の勤め先の病院で、いつもお話しに行く認知症の患者さんがいました。

そのお部屋は個室で、何もありません。

ベッドと窓と、オムツを入れる簡易タンスがあるだけです。

テレビもラジオも何もありません。

必要ないからです。

アルツハイマー型で、会話がほとんど成立せず、幻聴や幻覚を訴える不穏の強い方でした。

 

不穏(読み)フオン

 

 

 

[名・形動]おだやかでないこと。状況が不安定で危機や危険をはらんでいること。また、そのさま。「不穏な空気が漂う」「政情不穏

不穏(フオン)とは - コトバンク

 

不穏が少しでも改善されればと思い、よく話を伺っていましたが、会話していると時々自分を取り戻すようで、

「ここから出してくれ」「途中で殺しても良いから連れて行ってくれ」

と訴えることがありました。

本心に見えました。

患者さんに殺してと言われるのはとても辛いです。

退職したのでもうお会いすることがないのですが、きっと一生忘れない会話であったと思います。

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正しいストレスは人を幸せにする。幸せになるためのストレスを感じよう

社会的なストレスは必要です。

それが全くない世界は、想像を絶する地獄であると私は認識しました。

ストレスに苦しむ人たちは、その社会的ストレスを幸せになるために受け止めることが必要です。

 

意見が食い違っている時、どうして分かってくれないの!?と憤ることがあります。

頑張っているのにきつく当たられ、逃げ場をなくして自殺してしまう人までいます。

 

パワハラをする人たちは、恐らく本当にパワハラをしていると思っていません。

良かれと思ってやっているか、そこまで考えてないことがほとんどです。

あまりにストレスが多いのであれば、ストレッサーである人たちのことをまず考えてみましょう。

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自分を思ってやってくれているのか?

何も考えずに当たっているのか?

 

いずれにせよそこには理由があります。

 

自分を思ってやってくれているのなら、

「ありがとうございます、でも言い方をもう少し変えてもらえませんか?私は自信をなくして困っています。」

と正直に相談してみます。

 

何も考えてないのであれば、

「言い方がきついので私は悲しいです。もう少し考えて頂けませんか?」

伝えればいいのです。

 

それでもダメな場合。

話し合いは相手のキャパシティもあるので成立しないケースもあります。相談しても、ダメな場合。あるいは言えない場合。

正直に自分の気持ちを言えない人もたくさんいます。

だったら、逃げましょう。

話し合ってダメな人と一緒に居ることはありません。

 

どんな結果になっても、自分ができたことを認めることが大切です。

あの時、正直に自分の気持ちを言えた

言えなかったけど、ちゃんと逃げられた

自分ができたことをしっかりと認めて、次に繋げればいいのです。

 

 

文化というのは根強いので、聞く耳を持たない人を変えることは不可能です。

だったらその人たちと関わらないようにするのが賢いと私は思います。

 

どんな社会的ストレスも、その先には利益を作ることができます。

逃げることも、乗り越える手段の一つです。

そのストレスは幸せになるために存在するのだと私は思います。

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最後はちょっと幸せの精神論みたいになってしまいましたが・・・

辛い辛いとただ苦しむもがくより、柔軟に行動して自分の利益にしていくほうが、楽しいと思うんです。

人間は苦しむために仕事をしているわけではありません。

幸せになるために働いていると私は思います。

 

人間関係のストレスは、自分が幸せになるための選択をするきっかけです。

人に悩む人が、少しでも早く幸せを感じてくれることを願っています。

 

どちら様も、お大事に。

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