ひとりのセラピストのひとりごと

ひとりのセラピストのひとりごと

手に職つけた、ひとりのセラピストのブログ。意識低い系。

引越しの時の不動産屋の担当が自分の家に引っ越して来た。何の気なしに言った一言が、他人の人生を変えることがある。

私は今でこそカタイ仕事に就いているが、この生活を得るまでにたくさんの冒険と挑戦をしてきた。

今の家に引っ越すときに世話になった不動産の担当がいる。

今でもたまに会うことがあるし、連絡を取るのだけど、彼は「あなたのせいで俺の人生は変わった」と言う。

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自分のことばっかり考えていて、主観的なことしか言わない私なのだけど、何の気なしに話したことが、彼の生活を一変させた。

  

 

今年の3月まで、私はシェアハウスに住んでいた。

そのシェアハウスは、社宅のような見た目で、大きなマンションの中に個室がたくさんあるようなところだ。

もっとも特徴的なのは、外国人が非常にたくさん住んでいる。

キャパは100人だそうなのだが、半数が外国人になるように人を入れているそうだ。

外国人はほとんどが学生で、たまに出稼ぎの人がいる。

アジアからヨーロッパまで全世界の人がいる。

共通言語は日本語か英語だ。

日本語が全く話せない人もいるし、英語が全く話せない人もいる。

私は社交的で、英語も少し話せるので、相手に合わせて会話を楽しんだ。

お互いに辞書を引きながら言葉を探してコミュニケーションを取るのは非常に勉強になったし、何より心から楽しい。

友達ができたり、パーティーがあったりとリア充!みたいな生活を送っていた。

しかし就職を機にカタイ生活がしたくなり(笑)、シェアハウスを出て一人暮らしをすることにした。

 

 

人に囲まれた生活を手放すと、きっとさみしいと思う日もあるだろう。

そう思ったのでシェアハウスの近場のマンションを探した。

ちょうどいい物件があり、問い合わせたところ、若い男性の担当が対応してくれた。

彼は23歳。

背が高くてハンサムで、明るくよく話す。

子供っぽい雰囲気があり、人懐っこい青年だった。

一緒に物件を見に行く車内で、私はなぜ家を探しているのかという話をした。

就職するのでこれを機に引っ越そうとしているということ、シェアハウスでたくさんの外国人と住んでいたこと。

そんなに詳しくは話してないが、シェアハウスの話をするとだいたい面白がられるのでその場のノリで話してみた。

 

彼はシェアハウスにとても興味を持った。

 

「実は自分、外国人にとても興味があるんです。」

「いつかは決めていないけど、アメリカに渡ろうと思っているんです。」

 

シェアハウスのことを詳しく聞かれたので場所や間取り、設備などの話をしてあげたら、しきりに住んでみたいと言う。

「そんなに興味があるなら、見にきたらどうですか?あなたの会社から近いでしょう。」

と言うと、大喜びで連絡先を教えてくれた。

 

その日の夕方に駅で待ち合わせをして、私が住んでいたシェアハウスに一緒に行った。

不動産の担当が引っ越す前の自宅に来るというのは結構珍しいし、営業さんとここまで仲良くなったのも初めてだったので、私もとても面白かった。

 

彼は私のシェアハウスに住んでいる外国人を見ると目を輝かせ、

「ああ、英語が話せない・・・!ハ、ハロー!」

とはにかみながら挨拶をしていた。

シェアハウスの管理人とも名刺交換をし、住むために具体的なことを考えているようだった。

 

私のシェアハウスを見に行きたいと言われることはよくあることで、私も快く受け入れてあげていた。

しかし本当に住みに来る人は一人もいなかった。

面白い環境ではあるけど、設備を共用したり、家に知らない人がたくさん住んでいるというのは日本人にはあまり馴染めないのだ。

私も彼が本当に引っ越して来るとは思っていなかった。

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その後、私はシェアハウスを出た。

担当とも連絡を取らなくなったし、彼のことも忘れていた。

引越しから一ヶ月後、私は生活が落ち着いてきたのでシェアハウスに遊びに行ってみた。

 

 

 

すると偶然、不動産屋の彼が大荷物を抱えてシェアハウスの玄関にいたのだ。

今、引っ越して来たのだと言う。

まさか本当に来るとは思っていなかったし、しかも彼の引越しの日に待ち合わせもしていないのにバッタリと遭遇したのだ!

本当に引っ越して来るとは!

彼は本当に行動力のある青年だった。

 

 

三ヶ月後、人づてに聞いたのだが彼は本当にアメリカに渡ったと言う。

 

昨日、私は半年ぶりにシェアハウスを訪れた。

普段はシェアハウスの友人とも、不動産屋の彼とも全く連絡を取らない。

しかしどうしているかな?と思い出し、彼らにメールをして会いに行った。

 

友人も不動産屋の彼も元気そうで、近況報告をしてくれた。

不動産屋の彼は、外国人のガールフレンドができたそうだ。

来月には不動産会社も辞めて、外国人の受け入れをする仕事をする予定らしい。

 

不動産屋の彼はやりたいと言っていたことを、ほんの数カ月で全部やってしまったのだ!

 

素晴らしい人だ。

こんな人がいるなんて。

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彼は私に、無邪気にこう言う。

 

「めりーさんのせいで人生が変わってしまった!おじいさんになった時に後悔することになったら、責任とってよね!」

 

私が何の気なしに言った「シェアハウスに住んでいて・・・」という話が、偶然出会った青年の人生を変えてしまったそうだ。

他人の人生を変えようと思ったことなんて一度もないので、「はあ、そうですか」としか言えない。

まあ、なんというか。

よかったね?なのかな?

 

あの青年の行動力が優れていたから、彼はチャンスを掴めたのだと思う。

私は自分が彼の人生を変えてしまったとは、いまいちピンとこない。

だからまあ、おじいさんの時の話は自分で頑張ってくれと言っておいた。

  

 

私は今婚活中なのだけど、いろんな人に出会う。

付き合う付き合わないとか、そういう問題のないところでも、運命の人はいるのだな、と感じる。

運命の人は結婚相手とは限らないし、恋愛対象とも限らない、異性とも限らないと思うのだ。

彼にとって私は運命の人だった。

私にとっては、不動産屋の担当なのだけどっwww

 

 

人生は交差している。

人は人によって、道を選んでいるのかもしれない。