ひとりのセラピストのひとりごと

ひとりのセラピストのひとりごと

手に職つけた、ひとりのセラピストのブログ。意識低い系。

認知症のじいさんを拾った話

今朝、出勤途中。

私は車出勤だ。

自宅から駐車場に向かっている最中、知らないじいさんに話しかけられた。

 

 

「畑はどちらですか?」

じいさんはこう聞いてきた。

聞き返すと、何か説明してくれているが、全く理解できない。

すぐに認知症を疑ったが、ふつうに意味不明なことを言ってしまう元気な人という可能性もある。

そこで

「どこから来たんですか?」

と言うと、じいさんはとなりの町名を口にした。

 

認知症か?

いや、ふつうのじいさん?

にしても変だぞ…

これは110番した方がいいのか?

いやでも警察を呼んでもしふつうの人だったら私が恥ずかしいな…

いやでもこのまま放っておいて車に跳ねられたりでもしたらどうしよう…

 

わずかな時間に私の脳はフル回転した。

何しろ職場の外で認知症の人と話したことがない。

患者はみんな認知症の診断を受けている。

このじいさんは既往が不明だ。

 

 

 

そこで私は決定的な質問を思い出した。

 

 

 

「何時に家を出たんですか?」

 

 

 

認知症であれば時刻が言えない。

言えても間違っているはずである。

 

 

すると、その時は朝8時だったにも関わらず、

 

「10時に家を出たんですよ」

と、じいさんは言った。

 

 

私は認知症の診断(仮)を下すことにした。

 

 

私はこう言った。

「おじいさん、私は仕事に行かなくてはいけません。

でも、このまま放っておくのは、心配です。

私の知り合いに、とても道に詳しい人がいます。

その人を呼んでもいいですか?」

 

 

 

じいさんは

「いやあ、見ず知らずの人にそこまでして頂くのは…」

と言うのでなんとか説得し、となりにあった公園のベンチに二人で腰掛けて通報した。

 

 

誘導しているとふらつきがあるのでパトカーで来てくれないかなと思ったが、それはケースバイケースなのだろう。

 

しばらくするとお巡りさんがひとり、原付で来た。

 

 

 

 

見えたので、

「来ましたよ!

あれが、とても道に詳しい人です!

 

とじいさんに言ったら

じいさんが何か言う前に、お巡りさんが開口一番

 

 

じいさんまたかよ!!何度めだよ!!

と言った。

 

 

 

 

あー

常連さんなのねー…(^_^;)

 

 

まあよく分からんが引き継ぎは一瞬で完了したので、私は

 

「お願いしまーす」

 

と言って去った。

 

 

まあ会社に間に合うわけはなく…

遅刻しました。

 

認知症の人を理解したいと思ったとき読む本 正しい知識とやさしい寄り添い方 (心のお医者さんに聞いてみよう)

 

 

 

連携医療なー。

もう徘徊しないでね…じいさんよ…