ひとりのセラピストのひとりごと

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手に職つけた、ひとりのセラピストのブログ。意識低い系。

治らない痛みはなぜ起きる?治らない痛みの治療は「記憶された痛み」を診ることができる鍼灸師がおすすめ

痛いところが治らなくて困っている患者さんは非常に多いです。

「動けないほど超痛い」というのは基本的には続くことが少ないのですが、「地味に痛い」は長く続くので患者さんの中にはドクターショッピングや健康オタク化してこじらせてしまう人をたまに見ます。

お医者さんも困ることのある治らない痛み。

様々なケースがありますが、「地味に治らない痛み」の治療は鍼灸師が一番うまい気がするという話をします。

 

 

痛いところがあったらどうする?痛みに対する一般的な治療方法

痛みのメカニズムは完全解明されていません。

 一部で分かっていることから痛み止めはいくつかの種類が発明され、使われています。

 痛み止めには湿布薬、頭痛薬、麻酔薬、合成医療用麻薬、モルヒネなどがあります。

 

麻薬は副作用が激しいので相当な痛みが起きないと投与されません。

 

麻酔薬は痛みだけでなく他の感覚も消えてしまうので、手術やブロック注射など特殊な時に使われます。

 

腰痛などの患者さんがよく使うことがあるのがブロック注射です。

神経のつなぎ目を狙って注射をして、痛みの感覚を消してしまいます。

しかしこのブロック注射は危ない場所に刺すこと、針が太くて注射自体が痛いことなどのデメリットがあります。

またブロック注射の麻酔薬の効果は40分くらいだそうです。

理屈の上では1時間も経つと薬の効果は切れているはずなのですが、人によっては「なぜか」1回のブロック注射で治ってしまうという人もいるそうです。

一方で薬が切れるとまた痛くなってしまうという人もいます。

効果はケースバイケースのようです。

 

一般的に広く使われているのは湿布薬や頭痛薬に含まれるNSAIDsという鎮痛剤です。

イブプロフェンとかロキソニンがこれにあたります。

NSAIDsは副作用として胃の粘膜を弱くしてしまうので、比較的安全であるとはいえ毎日続けて飲むことは体に悪い影響を及ぼします。

 

 

薬がよく効くのは炎症や怪我などのとても強い痛みです。

痛みには2種類あり、とても強い痛みと、あまり強くない痛みがあります。

あまり強くない痛みは薬が効きにくいことがあり、別の治療方法が勧められることがあります。

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薬や注射が効かない時に。薬を使わない痛みの治療方法

薬を使わない痛みの治療方法も存在します。

 

整形外科や接骨院などで使われる低周波治療器は、シールの電極を肌につけて、体に電気を流す治療方法です。

電気の感覚が痛みを麻痺させるような働きがあります。

 

 

 

また鍼灸治療も痛みに特化しています。

「ハリ麻酔」という言葉が昔話題になりました。

細い医療用のハリを体に打つと、刺激を脳が感じて痛みを消す働きが起きます。

ハリ麻酔を利用して抜歯や手術をしたという報告がありますが、薬と違いいつ麻酔が切れるかどうかが分からない、管理が難しいというデメリットがあり、日本の医療機関でハリ麻酔を使っているところはほぼありません。

麻酔としては利用できませんが、痛み止めの作用があるので、疼痛緩和として活用されています。

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 痛みで困った時の対処法。なぜ治らない痛みがある?

痛みは基本的に、体のどこかが壊れて起きます。

何かが破けたり、ヒビが入ったりして痛みが発生するのですが、壊れたばかりの時期には激しい痛みが現れます。これが「とても強い痛み」です。

この「とても強い痛み」があるときは、痛みのために動くことができません。

「とても強い痛み」は基本的には長く続きません。

怪我や病気の程度にもよりますが、3日〜1週間程度でだんだんと弱くなっていきます。

 

肩・腰・ひざの慢性痛は痛みの専門医ペインクリニックで治す

例外として、「とても強い痛み」がずっと続くという病気があります。

できものが痛みを感じる場所にできてしまった場合にとても強い痛みが持続します。

珍しい病気です。

痛みは感覚の一つであり、神経という電線を伝わって脳へ入力されます。

 

この電線の邪魔をする形でガンなどのできものができてしまうと「とても強い痛み」が持続し続けることになります。

精神に異常をきたすことがあるので、早期に強い鎮痛剤を投与するそうです。

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痛みで困っている患者さんの多くは「あまり強くない痛み」を抱えています。

あまり強くないと言っても、生活に支障をきたすような痛みです。

この痛みは原因を特定することが難しいです。

レントゲンなどの検査でだいたいそれっぽいな、くらいまでは分かるのですが、なぜそれほど痛いと訴えているのかは、お医者さんにはよく分からないことがあります。

 

お医者さんが見る限りはそれほど痛そうに見えないけれど、患者さんは痛くて困っている、ということが多数あります。

 

この場合は原因が画像検査で解りにくく、お医者さんも見つけることができません。

またすでに原因は治っているのに、脳が痛みを覚えてしまっているために起きることがあります。

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脳が痛みを覚えるとは

原因が発見できなくて痛みが続くとき、脳が痛みを覚えてしまっているために起きることがあります。

私たちは、私たちが思っているほど脳をコントロールできません。

無意識に、脳が勝手にインプットしてしまうことがあります。

無意識に起きるので自分では気づかない間に感じてしまったり考えてしまったりするのです。

痛みも脳が勝手に処理してしまうことがあり、これが薬の効かない痛みの原因になることがあります。

 

簡単に言うと、気のせいというやつです。

 

でも気のせいだとしても痛みを感じているのは事実なので、何とかしなくてはいけません。

 

お医者さんの治療では気のせいですね、で終わることがあります。

気のせいだということが分かったのなら、では次にどう対処して行くかを考えるのがお医者さんの仕事だと思います。

 

 

気のせいの痛みは痛いことを覚えて、意識し続けているために痛みを感じてしまいます。

ですから、痛みを忘れる努力をしないといけません。

と言っても忘れよう忘れようとすることは、つまりもっと痛みを意識することと同じです。

痛いときは、痛くないようなラクなことをしよう、体を休ませよう、楽しいことを考えようと痛みと共存して行くことが、気のせいの痛みの治療になります。

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病院じゃ治せない?記憶した痛みの治療が上手な人がいる

病院では病気や怪我など原因のはっきりした痛みを治していますので、気のせいの痛みは治療ができません。

そのため「気のせいですね」と言って終わることもあります。

 

原因がはっきりしていないものを扱うのは、鍼灸師が上手です。

鍼灸師は東洋医学が専門の治療家です。

ハリやおきゅうを使って病気の治療をしています。

特にハリは、痛みに対する効果が即時に現れることがあります。

薬と違って副作用がとても少ないので、安心できる治療方法です。

 

鍼灸師にもいろんなことをやっている人がいます。

不妊治療専門、循環器専門、スポーツ専門など、人によって専門が様々です。

その中で、痛み専門の鍼灸師は、記憶された痛みを取り扱える数少ない医療者です。

 

記憶された痛みは脳の中で起きていることなので、患者さん本人の性格の影響を受けています。

そのため治りやすさにも個人差があり、痛み専門の鍼灸師は確実に痛みを消すことができるというわけではありません。

しかし薬や注射が効かない人は、一度かかってみることをお勧めします。

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記憶された痛みの取り扱いが一番うまいのは、専門の鍼灸師だと思う

医療機関で記憶された痛みを意識できる治療者は少数派です。

何しろ「気のせい」と一言で済んでしまうので、すぐに諦めてサジを投げてしまう人が多いよう。

しかし患者さんは諦められるのが一番嫌だと私は思います。

 

確かに保険適用の範囲で仕事を行なわなければいけないとなると、記憶された痛みは範囲の外ですが

だからと言って痛いと困っている人に効果のない薬や注射を延々と続けるのはどうかなーと思います。

薬は副作用があるし、注射は痛いし。

できれば副作用や余計な苦痛なく少しずつ治してあげた方がいいと思うんです。

それが一番うまいのが、痛み専門の鍼灸師だと私は思います。

 

整体やマッサージなどでも痛みに対して施術する人がいますが、医学的なメカニズムを考慮すると、記憶された痛みに一番効くのは鍼灸治療ではないかな、と私は考えています。

 

 

 

いろんな患者さんを診てきましたが、まあ気のせいの痛みをナメている医療者の多いこと多いこと。

原因の特定ができたのに対処法を指示しないで患者さんを帰す先生はどうかと思います。

患者さんも「気のせい」と言われるとがっかりされることがあるようです。

でも「気のせい」というのは立派な原因特定なんですね。

気のせいで起きているということがわかったら、次にやるのはその原因への治療です。

それは鍼灸師に任せたらいいんじゃないかなーと私は思っています。

 

 

医療者は、

 

みんな連携とって仲良く治療してね。

 

もうサジ投げる時代は終わりましたよー。

 

 

どちら様も、お大事に。